• ベストアンサー
※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:ヘミングウェイ「フランシス・マコンバー」中の一節)

ヘミングウェイの短編「フランシス・マコンバーの短くも幸福な人生」一節の解釈について

このQ&Aのポイント
  • ヘミングウェイの短編「フランシス・マコンバーの短くも幸福な人生」の一節には、主人公が興奮して牛を撃ち倒し、止めを刺そうとする場面が描かれています。
  • 妻が会話に水を差し、それに応じるハンターの男(ウィルソン)がいる。内的独白の部分である「worried about it」の解釈については、谷口陸男訳では「この女はもう例のことを心配しているんだな、と彼は思った。」と表現されており、過去のことを指しているようです。
  • しかし、他の訳では「あのこと」や「気に病んでるんだな」といった表現が使われており、将来のことを指していると解釈されることもあります。一般的には「worry about」は過去も将来も使える表現ですが、この作品では過去のことを指している可能性が高いです。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • lanwtwis
  • ベストアンサー率65% (29/44)
回答No.3

She's worried about it already, he thought. it=妻MgとガイドWの情事〔妻Mgの夫Mcに対する裏切り・浮気〕 の可能性があると考えています。 訳はともかく、実質的な意味は、 ゆうべ、夫を見限った気になって、俺と浮気したことを もう後悔し出しているんだな ぐらいのことかと思います。 根拠をあげなければなりませんが、そのためには、 該当箇所までの人間関係や事件のいきさつを知ったうえで、 関連箇所を挙げなければなりません。 今、full textをもとに、それに必要なメモを作っているところですが、まだ未完です。 完成したメモを提示するとともに、きちんと回答したいと考えているのですが、 さしあたり、メモの半分から三分の二程度を貼っておきますので、 よろしければ、ご高見かたがた、しばらく待っていただけないでしょうか。 ただし、事情で空き時間にしか作れませんので、数日かかるかもしれません。 質問者さんのご判断を仰ぎたいと思いますので、 補足欄にでも、お考えをお知らせいただけるとありがたく思います。 **************************************************************************** The Short Happy Life of Francis Macomber full text(タイポ散見) http://www.geocities.com/cyber_explorer99/hemingwaymacomber.html ご質問(疑問点)に答えるには、少なくとも該当箇所までの人間関係や事件のいきさつを知っておかなければならないと感じたので、必要な範囲で原文テキストを追い、適宜まとめたり書き抜いたりしてみました(テキスト記載順に羅列)。 訳は私訳で説明のための仮りのものです。 <1> ライオン事件直後の午後の3人(夫Mc、妻Mg、ガイドW)の様子。 読者には事件の断片が知らされるだけ。妻Mgの悲嘆。夫Mcは名誉挽回をかけて翌朝に水牛狩を計画する <2>ライオン事件の顛末(長大) その前の晩から徐々にライオンに対する恐怖をつのらせていた夫Mcは、自らの射撃で傷を負わせたライオンのとどめを刺す段になって、衆人環視の中、ついに恐怖に負けてその場から逃走する。 周囲の軽蔑。妻Mgの幻滅・見限り。 <3>夫婦の関係 夫Mcから見た妻Mg 見限る態度に出ることは何度かあったが長続きはしない His wife had been through with him before but it never lasted. 自分の財力ゆえに、妻は決して離婚しない He was very wealthy, and would be much wealthier, and he knew she would not leave him ever now. 尋常でない美しさだが、もはや離婚して再出発できる年齢的ではない His wife had been a great beauty and she was still a great beauty in Africa, but she was not a great enough beauty any more at home to be able to leave him and better herself and she knew it and he knew it. She had missed the chance to leave him and he knew it. 妻Mgから見た夫Mc 女に好かれる能力が欠落しているから、自分と離婚して別の女と再婚ということは不可能。安全。 If he had been better with women she would probably have started to worry about him getting another new, beautiful wife; but she knew too much about him to worry about him either. 2人の共犯関係・腐れ縁(世間が見た2人) そこそこ幸せで、時々破綻が噂されるが、決して実現にはいたらない夫婦 All in all they were known as a comparatively happily married couple, one of those whose disruption is often rumored but never occurs, 何度か危機があったが、結局乗り越えてきたのは、双方ともにそう望んだから This same columnist had reported them on the verge as least three times in the past and they had been. But they always made it up. They had a sound basis of union. 夫Mcは妻Mgの美しさを手放したくなく、妻Mgは夫Mcの財力を手放したくないから、離婚は絶対にありえない。 Margot was too beautiful for Macomber to divorce her and Macomber had too much money for Margot ever to leave him. <4>妻Mgの裏切り〔浮気〕 ライオン事件の日の夜〔水牛狩の前の晩〕 妻MgはガイドWと関係を持ち、翌朝〔夜明け前〕夫Mcに知れる。 夫Mcの怒り、a bitchとの罵倒に対し、妻Mgは臆することなく冷静にまた嬉々としてcowardと投げ返して開き直る。 夫Mcは内心でガイドW対する憎悪をつのらせ、 ガイドWは内心でMcの(無警戒ゆえの)自業自得だと考える。 朝食時から狩に出るまでの修羅場〔皮肉、あてこすり、あざけり、怒り、非難、恫喝etc.etc.の応酬〕。 偶々夫婦2人きりになったとき、妻Mgは離婚するとおどす。 “If you make a scene I’ll leave you, darling,” Margot said quietly. “No, you won’t.” “You can try it and see.” “You won’t leave me.” “No,”she said. “I won’t leave you and you’ll behave yourself.” “Behave myself? That’s a way to talk. Behave myself.” “Yes. Behave yourself.” “Why don’t you try behaving?” “I’ve tried it so long. So very long.” “I hate that red-faced swine,” Macomber said. “I loathe the sight of him.” “He’s really very nice.” “Oh, shut up,” Macomber almost shouted. Just then the car came up and stopped in front of the dining tent and the driver and the two gun-bearers got out. Wilson walked over and looked at the husband and wife sitting there at the table. (red-faced swineはガイドWのこと) <5> ガイドWの内面・人となり(羅列) 水牛狩への出発時、ガイドWは全体的な主導権を握り、Mgに対しては(控えめながら)恋人か夫のように振舞う。その一方で、Women are a nuisance on safari.狩りに女は余計だ、などと思いもする。 いったん仕事にかかれば2人のことより水牛が気にかかる He had put the two in the back seat out of his mind now and was thinking about buffalo. 結局自分はプロのハンターだという自己意識 He did not want to hunt buff or anything else with Macomber at all, but he was a professional hunter  狩がうまくいけば、Mcも自信を取り戻し、事態は好転するだろう the poor man would have gone through his dangerous game and things might pick up. 自分は女とこれ以上関係を深める気は無いし、Mcはこの問題を乗り越えるだろう He’d have nothing more to do with the woman and Macomber would get over that too. いずれにせよ、一切はMcの自業自得だ Well, it was the poor sod’s own bloody fault. 折りあらばツアーの女性客と性交渉を楽しむ(←常々ダブルサイズの簡易ベッドを携行する)快楽主義 He, Robert Wilson, carried a double size cot on safari to accommodate any windfalls he might receive. 雇われの身の反感と従順 いったん狩りの本番となれば妥協しないハンターとしての独立自尊 Mgは本心こそ知れないものの、まちがいなくいい女だ He looked around at them. Macomber sat grim and furious. Margot smiled at him. She looked younger today, more innocent and fresher and not so professionally beautiful. What’s in her heart God knows, Wilson thought. She hadn’t talked much last night. At that it was a pleasure to see her. <6>水牛狩 (要約) 夫Mcは獲物を3頭しとめ、男性の本源的なもの(とHemingwayが信じ、ガイドWに託して語らせるもの)を獲得するにいたる(遅まきながら、いわゆる一人前の男になる)。 ガイドWは、それに対し最終的に同性として共感するが 妻Mgは、違和感と嫌悪を覚える。 ************ (詳細)

noname#73834
質問者

補足

ご意見を寄せてくださいまして、ありがとうございます。 お礼を兼ねつつ、この欄で、私の感じたところを述べたいと思います。 まず、非常に斬新な解釈を提示されたので、とても刺激になりました。 もし、そのとおりだとすると、目からウロコが落ちるような気がします。 ただ、「ガイドの男としては、マーゴットが心配するのは、いずれ必然であるとしても、この会話の段階では、まだ早すぎる、と考えている」のだろうと、私なりに、No.2氏へのお礼の欄で書いたことも、まだ倒れきらずに、揺らいでいる気がします。 こちらのおぼつかない見解を支えそうな箇所として、問題の箇所の10~20行ほど後に出てくる、ガイド(Wilson)の発言があります。 “~ Now let me tell you about them.” He had saved this until the last because he did not want to worry Macomber. 手負いの水牛の危険性を、詳しく説明しようとするガイド。 ここでのガイドは、いわば、「さあマコンバーを worry させるぞ」、と覚悟をキメて口を開いているようなフシがあり、これとの対比で、先の意気軒昂たる会話が取り交わされている段階では、まだマコンバーが不安に陥るのは早いし、かつ、「この男をまだ心配させないでおこう」というガイドの計画的な配慮が働いていたものと考えられます。 だとすると、なるべくマコンバーを不安がらせないよう、緻密な計算(?)のもとで会話を進めていたガイドにとって、横からマーゴットが「早くも」おじけづいたような気配を見せたことは、無視できないものだったのかもしれません。 と、こんな具合に、理屈をつけることができるわけです。 しかし、ご提示になった解釈も魅力的で、これを図式化すれば、「夫の英雄気取り→妻を捨てる度胸も?→その口実は充分(前日の妻の不貞行為)→不安勃発→軽率な浮気を後悔」という流れだと思われます。 とはいえ、already の理解が若干微妙なものとして残りはしないでしょうか…… なお、lanwtwisさんがご案内くださったウェブ・テクストのおかげで、worryという語が、この短編中に8回も使用されていることが容易に確認できました。 全体のボリュームに比して、かなりの頻度だと思われ、キーワード的な役割を担っているとも考えられますね。

その他の回答 (6)

  • lanwtwis
  • ベストアンサー率65% (29/44)
回答No.7

#6です。 #6送信後、upされたものを読んでみて、いろいろ修正、訂正などの必要がある (とくに、(2)Wの考えの道筋(と推測されるもの) の部分)と考えていたのですが、 それは後回しにして、 とにかく、ご質問にお答えしてみたいと思います。 >(49)you’ll be scared too, plenty of times 「これから何べんもこわい目にあいますよ」(大久保康雄訳) という部分、および、 He had saved this until the last because he did not want to worry Macomber. という部分の、双方が、このたび私が俎上にあげた箇所を、前後から挟んでいるわけでしょう?< 49とHe had saved this until the last because he did not want to worry Macomber.(62とさせてください)が、問題の箇所を >前後から挟んでいる< という連絡〔つながり〕を感じるのは私には自然なことではないようです。 私はむしろ、仮りに49と62が1つの流れになりうるとして、 49とShe’s worried about it alreadyはまた別の流れをなしている、 言ってみれば、Wの関心の流れが二つに枝分かれしている・並行しているように感じます。 従って、49とShe’s worried about it alreadyの関わりは私も当然にあるものと考えますが、 お説のような意味で、62とShe’s worried about it alreadyとを関連させて考えることは無理があるように感じられます。 >つまり、ガイドWilsonは、当面のチャレンジがマコンバーをおじけづかせることになる否か、という問題について、意識の大半を費やしているように見えませんか?< >おじけづかせることになる否か< の意味が私にはかならずしも明らかではないのですが、 49:もはや怖気づかないだろうと信頼したうえで、用心しろと言っている。 62:もはや怖気づかないだろうと信頼したうえで、なお、万一の可能性として(トラウマが残っている場合を想定し、そのトラウマをいだずらに刺激して、結果)怖気づかせるということのないように、と配慮している(結果的にそれは杞憂に終わる)。 と、考えます。 仮に怖気づくという言葉だけで説明してみると、 49は用心しろ=怖気づけと言い、 62は動揺させたくない、怖気づかせたくない、あえてMcへの命令形で表現するなら、 怖気づくなと言っています。 >意識の大半を費やしているように見えませんか?< Mcの内的状況〔士気、用心、恐怖〕についてのWの関心・配慮が語られるという点ではそのように言えると思います。 >#3ここでのガイドは、いわば、「さあマコンバーを worry させるぞ」、と覚悟をキメて口を開いているようなフシがあり、これとの対比で、先の意気軒昂たる会話が取り交わされている段階では、まだマコンバーが不安に陥るのは早いし、かつ、「この男をまだ心配させないでおこう」というガイドの計画的な配慮が働いていたものと考えられます。< 逆ではないでしょうか。 仮に心配という言葉だけで説明してみると、 49(>先の意気軒昂たる会話が取り交わされている段階)は用心しろ=心配しろと言い、 62(>ここ)は動揺させたくない、心配させたくない、と言っています。 >その意味で、ガイドが配慮している限度においては、夫婦が手負いの猛獣の危険性をいかに(過大/過小)評価するかが最大の関心のまとであり、< >手負いの猛獣の危険性をいかに(過大/過小)評価するか< の意味が私には必ずしも明らかでないのですが、 Wの夫Mcに対する関心については、あるいは、お説と私の考えは重なるところがあるのかもしれません。 しかし、妻Mgに対する関心については、私に、お説を共有する余地はないようです。 ここでのWのMgの心事に対する関心の中身は、 妻Mgが>手負いの猛獣の危険性をいかに(過大/過小)評価するか< ということではありえないと思われます。 WのMgの心事についての関心は、もっぱら Mgが、49-51の男2人のやりとりを聞いて、内心なにを思い、どのように反応するか ということにあるのではないか、と考えます。 49-51の男2人のやりとりは、Mcが危険に向かって抑えがたいほど、しかしある余裕をもって、はやりたっていることを示し、つまりはMcのそのような成長を示している。 このような否定しようのない事実としてのMcの成長に、妻Mgが何を感じているのか、例えば正の感情か、負の感情か (仮に評価という言い方をするなら、MgはMcの成長をどう評価しているのか)。 これがWの関心の的であるはずです。 Mc 48”Do you have that feeling of happiness about what’s going to happen?” Macomber asked, still exploring his new wealth. 次に何がおきるかわくわくしないか?  W 49 “You’re not supposed to mention it,” Wilson said, looking in the other’s face. “Much more fashionable to say you’re scared. Mind you, you’ll be scared too, plenty of times.” あんたの口からそんなことが聞けようとは、とWはもう1人の顔を覗きこみながら言った。 こういうときは、怖気づいた、と言うのがハイソなお方の流儀じゃなかったかな? 言っとくが、この先何度もあれくらいの危険に遭遇することになるんだぞ(用心しろよ)。 (scared: ライオン狩りの際にとどめの攻撃を仕掛ける段になってMcがWに向かって口走ったI’m just scaredを引き合いに出してからかっている。) the other’s faceもう1人の顔は、Mc ,Mgどちらの可能性も考えられるが、 私はMgと取る(one=Mc)のが自然な読みと考えます。 つまり、ここでWはMcと言葉を交わしながら、同時にMgの様子をうかがっている。 おれたち、とくにMcのこういう様子に、Mgは何を思い、どういう反応を返してくるのか という関心があるからです。 すると、結果として、 Mg 52 “You’re both talking rot,” said Margot. “Just because you’ve chased some helpless animals in a motor car you talk like heroes. しゃべりすぎはどっちもだわ。あわれな獲物を車で追いかけまわすようなことをしておいて2人とも英雄気取りなのね という非難が返ってくる。 これをWは、いら立った反応、ある動揺のあらわれ、と取って She’s worried about it already,. と内心思うわけです。 itはここでのまたここまでの事態の進み方、現状、つまり Mcがこのまま攻撃を成功させそうな気配であること〔昨日のような失敗はしそうもないこと〕。 さらには、成功したあとの、ものごとが進展していくであろう道筋。 抽象的には、Mcのそのような著しい成長と、 あるいはそのMcの著しい成長がもたらすであろう結果。 しかし事態を厳密に客観的に見るなら、今の段階では、Mcがどの程度成長したのか、極端に言えば、その成長(と見えるもの)は果たして本物なのか、実はまだ証明されていない。 それは、来るべきとどめの攻撃でMcが実際にどのように振舞うか〔逃げ出すかいなか、逃げ出さないまでも何らか臆した行動・恐怖に負けた行動に出るかいなか〕、その結果どの程度の成果をおさめるかで、初めて明らかになる。 従って、alreadyは、厳密に言えば次の攻撃の結果がまだ出ていないのに、Mcの成長が本物かどうかまだ判らないのに、今の内からもう、(あたかも攻撃が成功し、Mcの成長が証明されることが決まっているかのように、事態の成行きを気に病んでいる)という意味。 Wはとくに昨日の逃走のような失敗はないとほぼ確信し、期待し信頼している。(もちろん、未来に対する一抹の危惧はあるから、いろいろと配慮はする(49.51.62)) Mgはどうかというと、同じく、昨日の逃走のような失敗はないとほぼ確信しているが、もちろん期待はしていない。反対にこれを自分にとって全く望ましくないもの、脅威と判断している。 なぜなら、Mgにおいて、 Mcの成功はMcの本当の成長、男性としての自立を意味し→2人の関係からのMcの離脱=離婚→Mgは生活を失う という運命を意味するから。 従って、Mgは次の攻撃は失敗すればいいと思っているが、その見込みはほとんどない→このままでは自分の近い将来の破滅はほぼ確実だ、との不安に駆られている。 以下、少し推敲して、近日中に貼ります。

noname#73834
質問者

お礼

再度、ありがたく、回答を読ませていただきました。 あまり飲み込みのよくない発問者が、のんきに投げかけた、ひと筋縄では解けそうもない難題に、根気づよく取り組んでくださるlanwtwisさんに敬意の念を抱いております。 さて、御説は充分理解できました。 端的に言えば、ガイド(Wilson)の意識の二重性ですね。 > ここでWはMcと言葉を交わしながら、同時にMgの様子をうかがっている。 おれたち、とくにMcのこういう様子に、Mgは何を思い、どういう反応を返してくるのか たしかに、そう読んでいくのが正しいように思われます。 当初の質問において感じた、「あのこと」という翻訳への違和感もなくなりました。 すると現時点では、(a),(d)が、最も良い訳という風に見えますね。 またご意見を寄せてくださるというので、楽しみに待つことにします。

noname#73834
質問者

補足

たいへんよく理解できる御説明を頂戴した流れに、なにか水を差すようで、若干恐縮なのですが、1点だけ、今回、新しい疑問が生じました。 49と通しナンバーをふられた箇所で、 >the other’s faceもう1人の顔は、Mc ,Mgどちらの可能性も考えられるが、私はMgと取る(one=Mc)のが自然な読みと考えます。 これは、たしかに、私も読んでいて「アレ?」と思いながら通りすぎた箇所ですが、これだけの長さのセリフを、第3者を見ながら、しゃべるというのはマナー面からして、やや無理ではないですか? やはり、話し相手=マコンバーの顔を見つめながら、ということでは? ちなみに翻訳は、 (谷口)――ウィルソンが相手の顔を見入りながら言う。「こわいよと言うほうが、ずっとお似合いでさ。」 (佐伯)――ウィルソンは相手の顔をまともに見つめて言った。「怖い、怖いと言ってるほうがずっとしゃれた態度でね。」 (龍口)――ウィルソンは相手の顔をのぞきこみながら言った。「恐怖感とおっしゃるほうがずっと当世向きです。」 (大久保)――ウィルソンが相手の顔をのぞきこみながら言った。「こわいよと言ったほうが、あたりまえなんですから。」 (高見)――相手の顔を見つめて、ウィルソンは言った。「むしろ、自分は怖いんだ、と言うほうがずっと当世風なのさ。」 もし、lanwtwisさんが、この部分にかなりの「賭け金」を積んで、他の部分をも解釈されたとすれば、かなりの「損金」が出ますので、ぜひ埋め合わせの論拠をご用意いただけたらな、と思います。

  • lanwtwis
  • ベストアンサー率65% (29/44)
回答No.6

ご質問への回答(アドバイス)です。 47,48などの数字は、メモ・資料に私がふった通し番号です。 適宜参照していただけるとありがたいです。 (なお、自信なしにするのは、自信などどうでもいい という意味です。とくにこのカテゴリのように、knowledgeを交換するときに、ボタンで機械的に自信の有無を表明することに、自分として違和感を感じますが、押さないと回答できないので、とりあえず押しているだけです。 回答(アドバイス)する以上、自分なりに、尽くせることは尽くすようにしているつもりですので、その意味では、これが目下の自分の考えだ、という確信はあると言えます。結局、内容properでご判断いただければ、というのが、今回に限らず、私の「自信なし」の意味です) -------------------- ご質問箇所の少し上のところから見てみると、 手負いの水牛にとどめの攻撃をしかけるのを待機している時 妻Mg 47 From the far corner of the seat Margaret Macomber looked at the two of them. There was no change in Wilson. She saw Wilson as she had seen him the day before when she had first realized what his great talent was. But she saw the change in Francis Macomber now. Mgは男2人を見比べた。ガイドWは何も変っていない。昨日初めてその真価を認識した(ライオン狩でとどめを刺した)時のままだ。しかし夫Mcは変貌し、今Wと同じ力強さを獲得した、そのことが今まざまざとわかった。 待機中のMcとWの会話   Mc能弁  48“Do you have that feeling of happiness about what’s going to happen?” Macomber asked, still exploring his new wealth. 次に何がおきるかわくわくしないか?  W 49 “You’re not supposed to mention it,” Wilson said, looking in the other’s face. “Much more fashionable to say you’re scared. Mind you, you’ll be scared too, plenty of times.” あんたの口からそんなことが聞けようとは Mc 50 “But you have a feeling of happiness about action to come?” けど実際わくわくするじゃないか? W  51“Yes,” said Wilson. “There’s that. Doesn’t do to talk too much about all this. Talk the whole thing away. No pleasure in anything if you mouth it up too much. それはまったくそのとおりだ。だがしゃべりすぎはよくない。のべつしゃべっているな。しゃべりすぎは災いのもとだぞ。 Mg 52 “You’re both talking rot,” said Margot. “Just because you’ve chased some helpless animals in a motor car you talk like heroes. しゃべりすぎはどっちもだわ。あわれな獲物を車で追いかけまわすようなことをしておいて2人とも英雄気取りなのね W 53“Sorry,” said Wilson. “I have been gassing too much.” She’s worried about it already, he thought. すまない。調子に乗りすぎようだ。(この女、昨夜のことがもう気になりだしたな) (1)52のMgの発言の意味するもの 52は、狩ないし狩をしている男2人に対していらだちと皮肉と非難を表すとげとげしいもの。 これはMgの何を表しているか。 読者としてはたとえば47を見ることによって以下のように解釈できる。 すなわち、 夫が狩を通じて力強さを獲得し変貌したことを認識せざるをえなくなったので(47)、 Mgは妻としていらだたしい不安にさいなまれていること、 そして 言葉のうえだけでもその事実を否定したいという衝動に駆られていること。 不安: 夫の変貌、力強さの獲得は、それだけで、 夫の慢性的な惰弱を前提にして成り立っていた2人のもたれ合いの関係(09-15)を変質させ、 最終的には破壊し終了させる可能性があることを意味する。 つまり、夫は新しい力強さを武器に、今の夫婦生活から脱け出す可能性がある。 夫のほうからMgと離婚し、新しい伴侶を得て、人生をやり直す可能性(12)。 それはすなわち、Mgが生活の基盤(身も蓋もなく言えば、夫Mcの財産・金)を失い、 路頭に迷うことになる可能性(10,15)。 Mgはこのように認識して基本的に不安になっている。 さらに Mgの性的裏切り〔Wとの情交〕は、2人の関係の終焉、Mg自身の生活の破綻の、 より決定的なかつ現実的な可能性を意味する。 つまり、夫は今、Mgの裏切りを許さないだけの力強さを身に付けた、 だから、いずれこの裏切りを理由に離婚を要求するだろうという可能性。 Mgはこれを認識して一層、または決定的に不安になっている。 また、Mgの裏切りを支えたのは、 昨日の夫のライオン狩での失態への不満(01,07,16)と、 日ごろの夫の慢性的な惰弱に対する慢性的な不満(19)と、 夫の惰弱はいつまでも変らないので、何をしてもおおごとにはならないという慢性的な安心(12)。 今のMgには、この安心が裏切られたといういらだちがある。 52は、 以上3つのマイナスの感情=不安が合わさって、 目の前で進行している狩り、つまり夫(達)の行動、究極的には夫の力強さへの変化〔成長〕に対するいら立ちと非難のかたちをとって、噴き出したもの。 これ以前に、水牛狩が順調にはこび、これによって夫が強さを身につけていくのが明らかになっていくころから、 彼女は、目前の狩り、夫(達)の行動について、実質的には夫の力強さへの変化について、とげとげしい否定的な言動を重ねてきており(31,32,36,40)、 この52は、その種の言動として、物語のこの時点で最新のもの。 (2)53のWの言葉は、52Mgの発言に対する応答。 Wにとって、もちろん52は、Mcと自分に向けられたいらだちと皮肉と非難の発言。 彼はこのいらだち・皮肉・非難を She’s worried about it already つまり、彼女の不安の表われと判断した。 WはMgと直接には何の意思の連絡もなく、かつMgのことを内心が読めない女だと考えている(04, 28)。 ではWは何を根拠に、ここで、Mgの内心を推測して、それをworried about it不安・後悔etcと判断したのだろう。 47は、作者Hemingwayみずからが読者に向けてMgの内心を説明したもの。 したがって読者は47を手掛りに、上にみたように、Mgの心境=離婚への不安を推測することができる。 しかし、物語の中のWには(Mcにも)Mgの内心について、47のような情報は一切与えられていない。 したがって、Wが47に描かれたようなMgの内心の動きを直接知っているとは考えられない。 Wはどのような考えをたどって、彼女は不安になっていると推測したのか。 Wの考えの道筋(と推測されるもの): (a)Mgが、狩が順調な結果を収めだしたころから、狩について、否定的な言動を見せている (31,32,36,40, 52)のは 狩が彼女にとって不都合なものだからにちがいない ↓ 狩がWとMgにもたらしているものは、結局夫Mcが力強く変化しているという事実で、 (37,38,39,41,43-46)。 これに MgとMcの夫婦関係がもたれあいのバランスのうえに成り立っているという世間一般の認識(13,14,15) を重ねると、 Mgにとっての不都合が何なのか理解できる。 つまり、狩による夫の変化は、これまでの夫婦間のもたれあいのバランスを壊し、 夫婦生活を破綻させる危険があり、 彼女にすればMcとの生活〔経済生活〕を失う危険があるということにほかならない。 こう考えると、ゆうべWと関係を持ったことは、MgとMcの関係にとって、だからMgにとって、決定的な意味をもつ。 強さを身につけた夫Mcは、ゆうべの妻の裏切りを許さないだろうからだ。 ゆうべの一事をもって、MgはMcから離婚され、生活を失う羽目になる (註:Wは、24,45で、Mcは妻の裏切りについて、Mcなりに決着をつけるはずだと、(希望的に)観測している)。 つまり現在の状況では、MgにとってWとの昨夜の情交は、もはや否定すべくもない悩みの種である。 (b)52Mgの発言の非難のほこさきが、McだけでなくWにも向けられていることも、 itがWとの関係を指す、と判断することの補助的な根拠になる。 つまり、MgがWと関係した後、水牛狩でMcが結果を出すまでは(<4><5>28)、 Mgのとげとげしさは、もっぱらMcひとりにむけられている(MgはむしろWには愛想がいい)のにたいして、 Mcが結果を出して、強い人間へと変貌し、夫婦間のバランスが危うくなってくると、 Mcだけでなく、合わせてWにもとげとげしい言葉が向けられるようになる(31,36,40, 52)。 これは、Mgの中でWに対しても敵意が生じていることを意味し、 その原因は、WがMgと情交し、そのことによって、事態をMgにとって決定的に不利なものにしてしまっていることに起因する、と考えられる。 つまり、(自業自得とは言え)Wとうっかりこのような関係さえ結ばないでいたら、 一縷の希望もあるかもしれないのに、 このWがいたばっかりに、というのがMgのここでの悩み。 以上です。 長々、失礼いたしました。

noname#73834
質問者

補足

大量に考えるヒントを提供してくださいまして、たいへんありがたい思いです。 まずlanwtwisさんが、ANo.5で述べられた作品把握、すなわち、「ガイドWの眼と言葉をとおして、最終的に、その変化〔勇気の獲得〕を深く肯定する立場をとっている(…)これがこの悲劇を一層痛切なものに感じさせる」というご感想については、私も全面的な賛同の意を寄せたい。 また、worried about it=“情事の後悔”として読み込むと、いくつかの(不自然に見えた)翻訳も、にわかにスッキリしてきそうだ、と感じられなくもない。 しかし、 (49)you’ll be scared too, plenty of times 「これから何べんもこわい目にあいますよ」(大久保康雄訳) という部分、および、 He had saved this until the last because he did not want to worry Macomber. という部分の、双方が、このたび私が俎上にあげた箇所を、前後から挟んでいるわけでしょう? つまり、ガイドWilsonは、当面のチャレンジがマコンバーをおじけづかせることになる否か、という問題について、意識の大半を費やしているように見えませんか? その意味で、ガイドが配慮している限度においては、夫婦が手負いの猛獣の危険性をいかに(過大/過小)評価するかが最大の関心のまとであり、それは必ずしも夫婦足並み揃えて生起するものとはかぎらず、ここではマーゴットのほうに早く"“不安”が生じたが、マコンバーのほうにはそれが一向に生じない。そういうズレが、ガイドとしての職業意識から、目につくのではないですか? (しかし、この問題は非常に疲れますね……) そして、(55)She was very afraid of something. ここで、ようやく(というべきか)、“物語の語り手”が声を挟むわけですよね。 つまり、ある種、神の視点として(“彼女の視点”から明瞭に分離されていないとしても)。 ここで、彼女の不安のタネが“実は”、猛獣の危険性ないしは夫の醜態(そう推量=thoughtしたのはガイドだが)ではなく、もっと別のモノ――夫の成長そのもの(ひいては三行半を突きつけられる可能性)なのだ、ということが、シンプルな平叙文のかたちで、明かされる。 となると(手前味噌ですが)、私の質問の箇所は、あくまで、ガイドの内面描写であり、ガイドの視点によって限定されているわけですから、“夫よりも早く妻が、猛獣のリスク(と夫の醜態)を過敏に予期したぞ、夫のほうの反応はこれからオレの話すこと次第だな”、という含みに留まるのではないですか?

  • lanwtwis
  • ベストアンサー率65% (29/44)
回答No.5

<6>水牛狩 要約 (1)1回めの攻撃から(2)とどめの攻撃前の待機 まで 夫Mcは獲物を3頭倒し、男性にとって本源的なもの(とHemingwayが信じ、ガイドWに託して語らせるもの)を獲得するにいたる(遅まきながら、いわゆる一人前の男になる)。 ガイドWは、それに対し最終的に同性として共感するが、 妻Mgは、違和感、嫌悪、苛立ち(さらには不安)を覚える。 (3)とどめの攻撃→悲劇 細部 (1)1回めの攻撃 夫Mc 29“All right,” Wilson said. “Nice work. That’s the three.” Macomber felt a drunken elation. ガイドWのバックアップを受けつつ自力で獲物を3頭倒し 酒に酔ったときのような高揚感を感じる。 30“Let’s get the drink,” said Macomber. In his life he had never felt so good. 人生で最大の快感を経験する。 妻Mg 31“It’s given me a dreadful headache. I didn’t know you were allowed to shoot them from cars though.” “No one shot from cars,” said Wilson coldly. “I mean chase them from cars.” “Wouldn’t ordinarily,” Wilson said. “…Wouldn’t mention it to anyone though. It’s illegal if that’s what you mean.”…. “It seemed very unfair to me,” Margot said, “chasing those big helpless things in a motor car.” 車での追撃の法令違反を指摘し、また動物に対して卑怯なやり方だと言って、男達の喜びに水をさそうとする。 *** 3頭のうち手負いのまま逃げた1頭にとどめをさす必要(ライオンのときと同じ状況) が生じたことをめぐって 妻Mg 32“Then it’s going to be just like the lion,”said Margot, full of anticipation. ライオンのときの二の舞だと、期待もあらわに言う。 ガイドW 33“It’s not going to be a dammed bit like the lion,” Wilson told her. たしなめる。 夫Mc 34 He expected the feeling he had had about the lion to come back but it did not. For the first time in his life he rally felt wholly without fear. Instead of fear he had a feeling of definite elation. 自分がライオンのときのような恐怖を感じてはいないことを確認する。人生で初めて味わう恐怖感から自由な状態。断固たる士気を感じる。 (2)とどめの攻撃前の待機中 夫Mc 35 Macomber felt a wild unreasonable happiness that he had never known before. 時間をおいて留めを刺しにいくと決まると、 これまで経験したことのない荒々しい説明のつかない幸福感を感じる 妻Mg 36“By God, that was a chase,”he said. “I’ve never felt any such feeling. Wasn’t it marvelous, Margot?” “I hated it.” “Why?” “I hated it,”she said bitterly. “I loathed it.” 獲物の死骸の検分に立ち会って、嫌悪感を示す *** 夫Mc(ガイドWに) 37“You know I don’t think I’d ever be afraid of anything again,” Macomber said to Wilson 僕が何かに恐怖を感じることはこのさき2度とないだろう . 38“Something happened in me after we first saw the buff and started after him. Like a dam bursting. It was pure excitement.” 水牛を発見して追跡を始めた時、僕の中で何かが起きた。ダムの決壊というような感覚。言いようもない興奮だった。 39 Macomber’s face was shining. “You know something did happen to me,” he said. “I feel absolutely different.” とにかく何かが僕に起きて、僕は完全に変ったんだ。 妻Mg(夫McとガイドWのやりとりの傍らで) 40 His wife said nothing and eyed him strangely. 無言で夫をいぶかしげに探るように見つめる 夫Mc(ガイドWに) 41“You know, I’d like to try another lion,” Macomber said. “I’m really not afraid of them now. After all, what can they do to you?” ライオンには再挑戦したいと思う。もう全く怖くない。かれらの何が怖いというんだ? ガイドW(上の夫Mcの言葉を受けて) 42“That’s it,” said Wilson. “Worst one can do is kill you. How does it go? Shakespeare. Damned good. See if I can remember. Oh, damned good. Used to quote it to myself at one time. Let’s see. ‘By my troth, I care not; a man can die but once; we owe God a death and let it go which way it will, he that dies this year is quit for the next.’ Damned fine, oh?” そのとおりだ。やつらはあんたを殺すかもしれない、が、死がなんだというのか? おれの座右の銘:わたしは死を怖れない云々(Shakespeareヘンリー四世 3幕2場)。 *** ガイドW Mcの変化の意味を内観する(Hemingwayの価値観が色濃く投影されている)。 43 He was very embarrassed, having brought out this thing he had lived by, but he had seen men come of age before and it always moved him. 自分の信条をがらにもなく披瀝してしまったのは、男が一人前になる瞬間を目の当たりにして感動したからだ。つまり今のMcは死をもおそれない男になっている。 44 It had taken a strange chance of hunting, a sudden precipitation into action without opportunity for worrying beforehand, to bring this about with Macomber, 男の拠るべき原理が、狩という情け容赦のない行為をとおして、Mcに啓示されたのだ。 45 But he like this Macomber now. ... Probably meant the end of cuckoldry too…. Damned good thing. Beggar had probably been afraid all his life. Don’t know what started it. But over now. Hadn’t had time to be afraid with the buff. . Be a damn fire eater now. はじめは、米国人にありがちな、大人になりきれないお坊ちゃま君と軽蔑していたが、 勇気を会得したMcは今や好もしい。 女の浮気も彼なりに決着をつけるだろう。 (原因は知らないが)これまでなにかにつけおっかなびっくりの人生だったんだろうが、 それも終わる。 水牛に一瞬も臆さなかった。 その意気やよし。 46 He’d seen it in the war work the same way. More of a change than any loss of virginity. Fear gone like an operation. Something else grew in its place. Main thing a man had. Made him into a man. Women knew it too. No bloody fear. 戦場の経験も同じように人に作用する。 女の処女喪失よりも多くをもたらす経験。 恐怖は手術のように耐え忍ぶべきものだ。 過ぎ去ったあとに、新しい生命力が育つ。 それこそ男の印、男を男にするもの。 女もそのことを知っている。 恐怖に屈してはならない。 妻Mg 47 From the far corner of the seat Margaret Macomber looked at the two of them. There was no change in Wilson. She saw Wilson as she had seen him the day before when she had first realized what his great talent was. But she saw the change in Francis Macomber now. 男2人を見比べる。Wは何も変っていない。昨日初めてその真価を認識した(ライオン狩でとどめを刺した)時のままだ。しかし夫は変貌し、今Wと同じ力強さを獲得した、そのことが今まざまざとわかる。 待機中のMcとWの会話   Mc能弁  48“Do you have that feeling of happiness about what’s going to happen?” Macomber asked, still exploring his new wealth. 次に何がおきるかわくわくしないか?  W 49 “You’re not supposed to mention it,” Wilson said, looking in the other’s face. “Much more fashionable to say you’re scared. Mind you, you’ll be scared too, plenty of times.” あんたの口からそんなことが聞けようとは Mc 50 “But you have a feeling of happiness about action to come?” けど実際わくわくするじゃないか? W  51“Yes,” said Wilson. “There’s that. Doesn’t do to talk too much about all this. Talk the whole thing away. No pleasure in anything if you mouth it up too much. それはまったくそのとおりだ。だがしゃべりすぎはよくない。のべつしゃべっているな。しゃべりすぎは災いのもとだぞ。 Mg 52 “You’re both talking rot,” said Margot. “Just because you’ve chased some helpless animals in a motor car you talk like heroes. しゃべりすぎはどっちもだわ。あわれな獲物を車で追いかけまわすようなことをしておいて2人とも英雄気取りなのね W 53“Sorry,” said Wilson. “I have been gassing too much.” She’s worried about it already, he thought. すまない。調子に乗りすぎようだ。(この女、昨夜のことがもう気になりだしたな) Mc 54“If you don’t know what we’re talking about why not keep out of it?” Macomber asked his wife. 話についてこれないなら、口出ししないほうがいいな。 Mg 55“You’ve gotten awfully brave, awfully suddenly,” his wife said contemptuously, but her contempt was not secure. She was very afraid of something. あなたって恐ろしいほど強くなったわね。それもおそろしいほど突然。 妻は軽蔑するように言ったが、どこか心もとなげだった。 彼女はなにかがひどく不安だったのだ。 Mc 56 Macomber laughed, a very natural hearty laugh. “You know I have,” he said. “I really have.” Mcは開けっぴろげな心底からの笑みを浮かべて言った。 そう僕は強くなった。ほんとうに強くなったんだ。 Mg 57“Isn’t it sort of late?” Margot said bitterly. Because she had done the best she could for many years back and the way they were together now was no one person’s fault. でももう手遅れでなくって? Mgは不満そうに言った。 なぜなら、彼女は彼女なりにこの十数年、できるだけのことをやってきたのだし、今2人がこんな風なのも、彼女1人の責任ではなかったからだ。 (2人で共犯のようにもたれあって生きてきたのに、今ごろになってあなただけその強さを武器に、この関係から脱け出すというの?それは不公平だわ) Mc 58“Not for me,” said Macomber. 僕には手遅れじゃない(まだ人生をやり直せる)、とMcは答えた。 59 Margot said nothing but sat back in the corner of the seat. Mgは無言で、シートの隅に深々と背中を沈めた。 (3)とどめの攻撃→悲劇

参考URL:
http://www.geocities.com/cyber_explorer99/hemingwaymacomber.html
  • lanwtwis
  • ベストアンサー率65% (29/44)
回答No.4

一括して貼ると、送信できませんので、 まずメモを二回に分けて送り、次に回答を送ることにします。 補足を拝見しました。 ご指摘の >“~ Now let me tell you about them.” He had saved this until the last because he did not want to worry Macomber. およびworry については、 あらためてpostingして考えを述べさせていただきたいと思います。 以下メモ・資料です。 作り直しましたので、前回のものは無視してください。 大部ですので、 全て読んでくださいということではありません。 必要に応じてお使いください。 回答ともども、何かの参考になれば、幸いに思います。 ご質問にお答えするのに直接関わりがないものも含まれているように思われるかもしれませんが、 わたしにとっては、ここで回答させていただくには、 メモの全てに目をとおすことが必要でしたので、 あえて削除せずに載せることにしました。 とくに Mcが本源的な勇気に目覚めていく過程をおさえることは、 回答の前提として、不可欠な作業のように感じました。 この作業に従って読み進んでいくことによって、最後に このMcの目覚めこそが、悲劇の根本原因または悲劇そのものとして設定されているという 作品の全体構造に行き当たることができたと思っています。 作者は、ところどころで、Mcの人間としての軽薄さを匂わせるような描き方をしていますが、 ガイドWの眼と言葉をとおして、最終的に、その変化〔勇気の獲得〕を 深く肯定する立場をとっているように思われます(41-46)。 これがこの悲劇を一層痛切なものに感じさせるのかもしれません。 ------------------------------------------------- The Short Happy Life of Francis Macomber full text(タイポ散見) http://www.geocities.com/cyber_explorer99/hemingwaymacomber.html ご質問(疑問点)に答えるのに必要な範囲で原文テキストを追い、適宜まとめたり書き抜いたりしてみました(テキスト記載順に羅列)。 訳や大意は説明のための試作です。 <1> ライオン事件直後の午後の3人(夫Mc、妻Mg、ガイドW)の様子。 要約 読者には事件の断片が知らされるだけ。妻Mgが落胆のあまり取り乱したので、夫Mcは深く後悔し、名誉挽回をかけて翌朝に水牛狩を計画する。妻は夫の思いとは無関係に、ひとりでいつもの平静をとりもどす。 細部 妻Mg 01“I wish it hadn’t happened. Oh, I wish it hadn’t happened,” she said and started for her tent. She made no noise of crying but they could see that her shoulders were shaking under the rose-colored, sun-proofed shirt she wore. あんなことは見たくなかったのに、と言って席を立ち、声を押し殺して泣きながらその場から走り去る。 夫Mc 02“Women upset,” said Wilson to the tall man. “Amounts to nothing. Strain on the nerves and one thing’n another.” “No,” said Macomber. “I suppose that I rate that for the rest of my life now.” (ガイドの、女のヒステリーだからほっとけと言う気休めに、)いやそうじゃない。生涯かけて償うべきことだと思う。 03“Maybe I can fix it up on buffalo,” he said. “We’re after them next, aren’t we? “In the morning if you like,” Wilson told him. 水牛で名誉を挽回したい、とガイドに提案する。 妻Mg 04 When she left, Wilson was thinking, when she went off to cry, she seemed a hell of a fine woman. … She is away for twenty minutes and now she is back, simply enameled in that American female cruelty. They are the damnedest women. 取り乱して席を外したときは素直な女だったのに、20分たつともう内心の見えない冷酷無比のアメリカ女に戻っている(とWは思った)。 <2>ライオン事件の顛末(長大) 要約 その前の晩から徐々にライオンに対する恐怖をつのらせていた夫Mcは、いったん自らの射撃でライオンに傷を負わせるものの、そのとどめを刺す段になって、衆人環視の中、ついに恐怖に負けてその場から逃走する。 妻Mgは夫に幻滅・絶望するが、同時に単独で危険な狩をし遂げたガイドWの実力を認識する。 細部 夫Mc 05 The next thing he knew he was running; running wildly, in panic in the open, running toward the stream. 敵前逃亡 ガイドW 06 He heard the ca-ra-wong! of Wilson’s big rifle, …saw the lion, horrible-looking now, with half his head seeming to be gone, crawling toward Wilson … while the red-faced man worked the belt on the short ugly rifle and aimed carefully as another blasting carawong! came from the muzzle, and the crawling, heavy, yellow bulk of the lion stiffened and the huge, mutilated head slid forward and Macomber, .. knew the lion was dead. He came toward Wilson, his tallness all seeming a naked reproach, and Wilson looked at him and said: “What to take pictures?” “No,” he said. That was all any one had said until they reached the motor car. Then Wilson had said: “Hell of a fine lion. Boys will skin him out. We might as well stay here in the shade.” 単独で(本来Mcとの連繋で行うはず)しぶといライオンをし止め、Mcへの非難を感じるものの、口には出さない 妻Mg 07 Macomber’s wife had not looked at him nor he at her . Once he had reached over and taken his wife’s hand without looking at her and she had removed her hand from his. … While they sat there his wife had reached forward and put her hand on Wilson’s shoulder. He turned and she had leaned forward over the low seat and kissed him on the mouth. “Oh, I say,” said Wilson, going redder than his natural baked color. “Mr. Robert Wilson,” she said. “The beautiful red-faced Mr. Robert Wilson.” 夫を冷たく無視する一方で、Wの行動の一部始終からその真価を認識したので、夫の面前で、あられもない称賛の表し方をする。 夫Mc 08 Macomber did not know how the lion had felt …Macomber did not know how Wilson felt abut things either. He did not know how his wife felt except that she was through with him. 妻から愛想を尽かされたと悟る。 <3>夫婦の関係 夫Mcから見た妻Mg 09 His wife had been through with him before but it never lasted. 愛想尽かしは何度かあったが長続きはしない 10 He was very wealthy, and would be much wealthier, and he knew she would not leave him ever now. 自分の財力ゆえに、妻は決して離婚しない 11 His wife had been a great beauty and she was still a great beauty in Africa, but she was not a great enough beauty any more at home to be able to leave him and better herself and she knew it and he knew it. She had missed the chance to leave him and he knew it. 尋常でない美しさだがもはや離婚して再出発できる年齢ではない 妻Mgから見た夫Mc 12 If he had been better with women she would probably have started to worry about him getting another new, beautiful wife; but she knew too much about him to worry about him either. 女に好かれる資質が欠落しており自分と離婚して別の女と再婚ということは不可能。安全。 2人の共犯関係・もたれあい・腐れ縁(世間が見た2人) 13 All in all they were known as a comparatively happily married couple, one of those whose disruption is often rumored but never occurs, そこそこ幸せで、時々破綻が噂されるが、決してそうはならない夫婦 14 This same columnist had reported them on the verge as least three times in the past and they had been. But they always made it up. They had a sound basis of union. 何度か危機があったが、結局回避してきたのは、双方ともにそう望んだから 15 Margot was too beautiful for Macomber to divorce her and Macomber had too much money for Margot ever to leave him. 夫Mcは妻Mgの美しさを手放したくなく、妻Mgは夫Mcの財力を手放したくないから、離婚は決してありえない。 <4>妻Mgの裏切り〔浮気〕 ライオン事件の日の夜〔水牛狩の前の晩〕 妻MgはガイドWと関係を持ち、翌朝〔夜明け前〕夫Mcに知れる。 夫Mcの怒り、a bitchとの罵倒に対し、妻Mgは臆することなく冷静にまた嬉々としてcowardと投げ返して開き直る。 16 “Where have you been?” どこにいた? “Out to get a breath of air.” 外で風にあたっていたの。 “That’s a new name for it. You are a bitch.” よくもぬけぬけと。この雌犬め。 “Well, you’re coward.” そういうあなたは腰抜じゃないの。 “All right,” he said. “What of it?” “Nothing as far as I’m concerned. But please let’s not talk, darling, because I’m very sleepy.” “You think that I’ll take anything.” 無一文で追い出してやるからな。 “I know you will, sweet.” ええ、かまわないわ。 “Well, I won’t.” いや、それはやめておく。 “Please, darling, let’s not talk. I’m so very sleepy.” “There wasn’t going to be any of that. You promised there wouldn’t be.” こういうことはなしだと約束したろう。 “Well, there is now,” she said sweetly. でもあったんだわ。 “You said if we made this trip that there would be none of that. You promised.” ツアー先ではなしだ、そう約束してたじゃないか。 “Yes, darling. That’s the way I meant it to be. But the trip was spoiled yesterday. We don’t have to talk about it, do we?” そのつもりだったわ。でも昨日そのツアーは台無しになったわね。誰のせい? “You don’t wait long when you have an advantage, do you?” だが昨日の今日だぞ。 “Please let’s not talk. I”m so sleepy, darling.” “I’m going to talk.” “Don’t mind me then, because I’m going to sleep.” And she did. 17夫Mcは内心でガイドW対する憎悪をつのらせ、 18ガイドWは内心でMcの(無警戒ゆえの)自業自得だと考える。 19 朝食時から狩に出るまで:修羅場〔皮肉、あてこすり、あざけり、怒り、非難、恫喝etc.etc.の応酬〕。 20 偶々夫婦2人きりになったとき、妻Mgは離婚するとおどす。 “If you make a scene I’ll leave you, darling,” Margot said quietly. もめるのなら出て行くわよ “No, you won’t.” 出て行くものか “You can try it and see.” 試してみたら? “You won’t leave me.” お前は出て行かない “No,”she said. “I won’t leave you and you’ll behave yourself.” そうね。出て行かないから、きちんとして。 “Behave myself? That’s a way to talk. Behave myself.” きちんとする?どういう言い草だ?俺にきちんとしろだと? “Yes. Behave yourself.” そう、努力して欲しいの “Why don’t you try behaving?” お前こそ努力したらどうだ? “I’ve tried it so long. So very long.” あたしはずっと努力してきたわ。ほんとうにずっと。 “I hate that red-faced swine,” Macomber said. “I loathe the sight of him.” あの赤ら顔の豚野郎め。見るだけでむかむかする。 “He’s really very nice.” 彼はほんとに素適な人だわ “Oh, shut up,” Macomber almost shouted. Just then the car came up and stopped in front of the dining tent and the driver and the two gun-bearers got out. Wilson walked over and looked at the husband and wife sitting there at the table. (red-faced swineはガイドWのこと) <5> ガイドWの内面・人となり(羅列) 21 水牛狩への出発時、ガイドWは全体的な主導権を握り、Mgに対しては(控えめながら)恋人か夫のように振舞う。その一方で、Women are a nuisance on safari.狩りに女は余計だ、などと思いもする。 22 He had put the two in the back seat out of his mind now and was thinking about buffalo. いったん仕事にかかれば2人のことより水牛が気にかかる 23 He did not want to hunt buff or anything else with Macomber at all, but he was a professional hunter  結局自分はプロのハンターだという自己意識 24 the poor man would have gone through his dangerous game and things might pick up. He’d have nothing more to do with the woman and Macomber would get over that too. Well, it was the poor sod’s own bloody fault. 狩がうまくいけば、Mcも自信を取り戻し、事態は好転するだろう 自分は女とこれ以上関係を深める気は無いし、Mcはこの問題を乗り越えるだろう いずれにせよ、一切はMcの自業自得だ。 25 He, Robert Wilson, carried a double size cot on safari to accommodate any windfalls he might receive. 折りあらばツアーの女性客と性交渉を楽しむ(←常々ダブルサイズの簡易ベッドを携行する)快楽主義 26 雇われの身の反感と従順 27 いったん狩りの本番となれば妥協しないハンターとしての独立自尊 28 He looked around at them. Macomber sat grim and furious. Margot smiled at him. She looked younger today, more innocent and fresher and not so professionally beautiful. What’s in her heart God knows, Wilson thought. She hadn’t talked much last night. At that it was a pleasure to see her. Mgは本心こそ知れないものの、まちがいなくいい女だ

参考URL:
http://www.geocities.com/cyber_explorer99/hemingwaymacomber.html
noname#34556
noname#34556
回答No.2

こんにちは。 #1のものです。 まずはsquashingさんの勉強熱心さに感心しております。勉強熱心というと語弊があるかも知れませんが、ひとつの文献や作品だけとしてではなく、対訳として読んでいくという方向性について、私自身も非常に興味がありますので、squashingさんのご意見もとても貴重なものとして拝見しております。 >「もうやきもきしてた」(龍口)とか、「もうあのことを気に病んでる」(大久保)という文章は、私の感じ方では、不自然な日本語です。 やきもきする→事が思うように運ばずに気をもんでいる 気に病む→くよくよと思い悩んでいるさま おっしゃるように間違った日本語ではありませんが、この場ではちょっと不適切かも知れません。双方を比べますと、意味の違いが生じている雰囲気は私も良くわかります。私自身の考えになってしまいますが、この両者は、あらすじや事の成り行き、それから結果まで、全てひとまとめにした上で訳してしまったようなかんじはあります。確かにそうなってしまうと、"訳"ではなく読み手に別な観点から働きかけてしまう可能性は多いにありますよね。 有名な著書で、何度もいろいろな翻訳家によって翻訳され、出版されるとなると翻訳家自身もそれぞれの創意を表現しようとするために、少しでも違った表現を試みようとするのかも知れませんね。個人的には「やっこさん」というもどうかな、と少し思いましたが笑("さん"はいらないんじゃないか、などと思ったりも)。 >読解の障害になり、疑問をおおきく膨らませる一助になったのでした 文学作品や小説などは、専門的なものと違い答えがひとつとは限らない場合も多いので、日本語との対比は本当に難しいと思いますが、興味深いものでもあります。 >参考URLは、学生のレポートなんでしょうか? 恐らく学生だとは思いますが、それなりに古いものだと思います。正解、不正解かは別として「なるほど、こういう考え方もあるのね」という思いで読みました。 長くなりすみませんでした。あくまでも一意見です。これから先、また面白い訳などあったら是非伺いたいです。

noname#73834
質問者

お礼

ふたたびのご意見、ありがとうございます。 また、予期せぬ誉め言葉さえいただいたようなところもあり、気恥ずかしい思いです。 さて、当該箇所をしつこく反芻しながら考えているうちに、私自身が、自分の出した質問を理解していないようなところがあることに気づきました。 worried about it already ――この4つの単語のうち、一番厄介なのは、実は already なのかもしれません。 そもそも、it は「(夫が)前日のような醜態を再び露呈しかねないこと」だと理解しておきますが、だとすると、it は、“前日”という過去と“間もなく”という未来を内容的に含んでいる。 その二重性を、私は"worry の機能"に帰属させうると誤解して、そもそもの疑問を発したらしいのです。 だから、“worry は過去のことを問題視する語か、未来を念頭に置く語か”というような奇妙な問い方をしてしまった。 つまり、たとえば、regretは過去を問題とし、hopeは未来を問題とする語であるように、単語としてworryはどうなのか、と。 しかし、それは的外れだったんですね。itに依存するものだから。 こんな問いに、schoolmarmさんが時制を解説されたのも、もっともです。私の問い方に、すれ違いの原因がありました。 結局、worryの核となる意味を追求するのでも、時制を検討するのでもなく、alreadyという語に焦点を絞って、問いを立てるべきだったと反省しています。 翻訳でも、「もう」が、気持ち悪いのです。 ガイドの男としては、マーゴットが心配するのは、いずれ必然であるとしても、この会話の段階では、まだ早すぎる、と考えていることになります。このような彼の発想のしかたが、ちょっと分かりにくかった。 それがいま、ようやく分かりかけてきた気がします。

noname#34556
noname#34556
回答No.1

こんにちは。 以前読んだことがあるのですが、あまりにも前過ぎてうるおぼえなのですが、、、5つの訳を見てみますと、さほど大きな違いはありません。 >それ以外の人(佐伯、高見)は将来のことをイメージしている。 と考えられたようですが、「心配になってきたな」も「気にしはじめているのだ」それぞれの訳共に、既に何かに対しworried している状態ですので、未来のことをイメージはしておらず、その段階で、 「もう既に=already」つまり[を~しはじめた][~になってきた]と表現しただけと思いますよ。 その他の訳を拝見しましても、過去の事を言っているのではなく、その段階で worried している状況です。 要は作者であるヘミングウエイが、読み手に対し、最終的にどうなるかを少しだけ暗示している雰囲気ですよね。この場合、将来でも過去でもなく、今まで起きた出来事を含めて、ウイルソンが「あぁ、やっぱりそうだったんだ」と、その時点で確信を持っている雰囲気ではないでしょうか? ですので、言い換えると She has already started to be worried about it~ とも言える状況だと思います。 >一般論としては、worry aboutは、どちらにも使えるのでしょうか? ご存知のとおりですが、 She was worried about~でしたら、過去を指しますし、 She is worried about~でしたら、今現在を指します もちろん、将来を心配する場合でも、現時点で何かを心配する場合でも、過去を振り返り「心配していた」という意味で表現することも可能です。 興味を持っていただけそうなURLを見つけました。(キャッシュしてしまったため、すごく長いURLでごめんなさい) http://72.14.235.104/search?q=cache:YKHW00yoJmMJ:www.studyworld.com/newsite/ReportEssay/Literature/Novel%255CThe_Intentional_Death_of_Francis_Macomber-361455.htm+%22She%27s+worried+about+it+already,+he+thought.%22+%22Just+because+you%27ve+chased+some+helpless+animals+in+a+motor+car+you+talk+like+heroes%22&hl=ja&gl=jp&ct=clnk&cd=1 参考にされてみてください。面白いですよ。

noname#73834
質問者

お礼

ご意見ありがとうございます。 たしかに、どの翻訳も同じようなものかもしれません。 その点において、おかげさまで、理解が進みました。 ただし、「もうやきもきしてた」(龍口)とか、「もうあのことを気に病んでる」(大久保)という文章は、私の感じ方では、不自然な日本語です。 これが、読解の障害になり、疑問をおおきく膨らませる一助になったのでした。 参考URLは、学生のレポートなんでしょうか? 「殺人は意図的だった」という冗漫な命題をくどいほと繰り返していますので、ちょっとセンスが悪いとは感じましたが…

関連するQ&A