ハイデガーの空間論について
必要があってハイデガーの「Bauen Wohnen Denken」の一部を訳出せねばならなくなったのですが、どうしても意味が把握できないところがあり、質問させていただきたいと思います。
人間と空間の相互浸透性について指摘した後の文です。
原文(152)
Die Sterblichen sind, das sagt: wohnend durchstehen sie Raume auf Grund ihres Aufenthaltes bei Dingen und Orten. Und nur weil die Sterblichen ihrem Wesen gemas Raume durchstehen, konnen sie Raume durchgehen.
この空間をdurchstehenする、durchgehenするとは、どういうことでしょうか。普通に「持ち堪える」「通過する」では、いまいちピンと来ないのです。
初期ハイデガーの空間論は門外漢にもなじみがあるのですが、どうもこの時期のものはわかりません。どうか、よろしくお願いします。
ちなみに該当箇所の英訳です。
To say that mortals are is to say that in dwelling they persist through spaces by virtue of their stay among things annd locals. And only because mortals pervade, persist through, spaces by their essence are they able to go through spaces.
お礼
回答をみるとよく意味がわかります。 >「死は人生で最後の経験だからです。」 でも本当にそれは経験できるんでしょうか、経験だと認識するためには生きていないと。 まあ自分が死にそうでたぶん死ぬというのはわかって、だめというのもわかったことがそういうことと思いますが、でも死を経験してる人は誰もいないんですよね。 死んだ人を他人が見てその人だと想定して思ったことをを経験という言葉で表現したということでしょうか。経験の定義の問題でしょうね。 どうもよくわかる回答ありがとうございました。