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Ray Bradburyの『The sound of summer running』からの質問
- Ray Bradburyの『The sound of summer running』という短編からの質問です。靴を買おうとする少年(Douglas)が、靴屋の店主(Mr. Sanderson)にお金をカウンターに積み重ねる場面について質問があります。
- 質問1: 「with painful slowness」とは「うんざりするほどゆっくりと」という意味ですか?
- 質問2: 「There was a sound of growing thunder.」と「The thunder had stopped when his shoes stopped. Douglas moved out of the bright sunlight of Saturday noon.」は、晴れ渡ったのか雷の音は比喩なのか疑問です。
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以下のとおりお答えします。 >with painful slownessとは「うんざりするほどゆっくりと」という意味ですか? ⇒そうとってもいいと思いますが、私はやや具体的に「痛そうに・痛いところでもあるかのように」と考えました。 >The thunder had stopped when his shoes stopped. >Douglas moved out of the bright sunlight of Saturday noon.とあるのですが >急に晴れ渡ったのか、それとも雷の音は何かの比喩だったのでしょうか? ⇒両方あると思います。いわば「掛け言葉」のような感じで、「晴れ上がった」ことと「ようやく(店に入る)決心がついた」ことを暗示していると思います。 >He made careful stacks of nickels, dimes, and quarters on the counterについて >靴を買うお金をカウンターに積み重ねているように思うのですが >nickels, dimes, and quartersというのがイメージできません。 >どのようなお金なのでしょうか? ⇒それぞれ、5セント白銅貨、10セント硬貨、25セント硬貨で、いずれも(金額・形状とも)小さい硬貨です。 >like someone playing chess and worried if the next move carried him out into sun or deep into shadow.の個所について >ifは「~かどうか」ですか? >carried him out into sun or deep into shadow.は、次の一手で明暗が分かれる様子でしょうか? ⇒まったくそのとおりだと思います。 >靴を買おうとしてお金をカウンターに出している少年(Douglas)を、チェスをしている人になぞらえているようなのですが、carried him out into sun or deep into shadowからDouglasの気持ちを探ると、靴が買えるか、買えないか、といった感じでしょうか? ⇒これも、実にそのとおりだと思います。他の部分を含めて、以下の訳文をご参照ください。 (全訳) 雷の音がだんだん大きく鳴っていた。 そんな時、サンダーソン靴商のドア口はがら空だった。次の瞬間、ダグラス・スポールディングがおどおどしながらそこに立ち、店の革靴をじっと見つめた。この重い物体はまるでセメントの床から引き離すことができないかのようだった(≒簡単には買えそうもなかった)。彼の靴が止った時、すでに雷は止んでいた。 さてダグラスは、丸めた掌のお金だけを見つめながら、痛いところでもあるかのようにのろのろと土曜の昼の明るい日光を背にした。彼は、慎重に5セント白銅貨、10セント硬貨、および25セント硬貨をカウンターの上に重ねて置いた。それは、チェスをしていて、次の一手で日の目を見るか暗闇に突き落とされるかに心を奪われている者の体(てい)だった。 「何も言うな!」とサンダーソンさんが言った。 ダグラスは凍りついた。 以上、ご回答まで。 (訳はご質問にありませんが、内容に興味がありましたので全訳してみました。)
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- bakansky
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> with painful slownessとは「うんざりするほどゆっくりと」という意味ですか? そう取られたのなら、それでもいいかと思います。私は 「おそるおそる」 という感じを伴っているような印象を受けました。下記の辞書サイトを見ると painful = careful という定義もありましたから。 → http://dictionary.reference.com/browse/painful > 冒頭に、There was a sound of growing thunder.とあり、途中、The thunder had stopped when his shoes stopped. Douglas moved out of the bright sunlight of Saturday noon.とあるのですが、急に晴れ渡ったのか、それとも雷の音は何かの比喩だったのでしょうか? 読みが深いですね。thunder と心臓の鼓動とを重ね合わせているのかどうか。私は、自然現象の方ではないかと思います。そうであっても、いかにも映画の一場面のような、劇的な効果は出ていると思います。 > 靴を買うお金をカウンターに積み重ねているように思うのですが、nickels, dimes, and quarters というのがイメージできません。どのようなお金なのでしょうか? それぞれコインの貨幣。nickel は 「白銅貨 (¢5)」、dime は 「白銅貨 (¢10)」、そして quarter は 1/4 ドルだから、つまり ¢25 のコインです。1ドルは今のところ米国ではお札ですが、日本の貨幣でいうと100円みたいなもの。つまり、スポールディング少年は、10円玉や5円玉や1円玉を貯めていたのでしょう。貯金箱にでもあったものかも。 > like someone playing chess and worried if the next move carried him out into sun or deep into shadow の個所について > if は「~かどうか」ですか? そういってもいいかも。「ひょっとして ~ になるのではないか」 という疑心暗鬼、不確定な未来を表すといえるかも。日本語的にいうと 「吉と出るか凶と出るか」 みたいな、ドキドキする場面ということですね。 > carried him out into sun or deep into shadow.は、次の一手で明暗が分かれる様子でしょうか? 上に書いてしまいましたが、そういうことです。 > 靴を買おうとしてお金をカウンターに出している少年(Douglas)を、チェスをしている人になぞらえているようなのですが、carried him out into sun or deep into shadowからDouglasの気持ちを探ると、靴が買えるか、買えないか、といった感じでしょうか? そんな感じがします。あるいは少年は一か八かの勝負に出ようとしているのだと思われます (今ちょっと先の方を見てみました)。
お礼
こちらの質問にも回答してくださってありがとうございました! with painful slownessはweblioで検索して意味を調べたのですが、 painful = carefulという定義があるのですね。 「おそるおそる」という感じですね。サイトの紹介もありがとうございました。 thunderの描写は文章にアクセントをつけているように感じました。(劇的な効果ですね) コインの貨幣のご説明の個所、よくわかりました。(前にhis coin bankと書かれている個所があったので、貯金箱に貯めていたお金ですね!) 「吉と出るか凶と出るか」と、ドキドキしながら少年はどうなるのか、また続きを読んでみたいと思います。 丁寧に回答してくださってありがとうございました。
お礼
こちらの質問にも回答してくださってありがとうございました! また、全訳もしてくださって恐縮です。 as if these heavy things could not be pulled up out of the cementの個所は "簡単には買えそうもなかった"ということを隠喩しているのですね。なるほど!そのように読めます。 with painful slownessは"具体的に「痛そうに・痛いところでもあるかのように」のろのろと"ということですね。 雷の個所の暗示と硬貨のご説明、よくわかりました。晴れ上がったのは少年の気持でもあるのですね。 少年は憧れの靴を手にすることができるのか、また続きを読んでみたいと思います。 (サンダーソンさんの最後のセリフがちょっと気になるところですが) 丁寧に回答してくださってありがとうございました。