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日本語の表現「~が~てあります」とは?
- 日本語の表現「~が~てあります」とは、誰かが意識的にした行為の結果を示すものです。
- 例えば、「壁に絵が掛けてあります」「表に車が停めてあります」といった文で使用されます。
- この表現においては、「が」の代わりに「を」を使うことで、ニュアンスが変わることがあります。
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質問者が選んだベストアンサー
#16です。 まだ締め切られていないようですので、#16の投稿に補足する形でもういちどお邪魔します。 「ている」は「て + 居る」です。 「居る」は、「人や動物が、自分の力である場所に存在する」というのが基本的な意味になります。 「壁に絵が掛けている」は、「絵が自分の力で、壁に掛かった状態になって存在している」という意味になるので違和感を覚えるわけです。 絵は「自分の力である場所に存在する」ことはできません。 主体はあくまで「絵を掛けた人」であり、「絵」は単なる目的語にすぎないため、「絵を」とする必要があります。 「壁に絵を掛けている」とした場合、「壁に絵を掛けるという行為をしたわたしという人間が居る(存在する)、という状態が継続している(当然、結果として絵も壁に掛かっている)」といったニュアンス。 ・壁に絵が掛けてある。 ・壁に絵を掛けてある。 ・壁に絵を掛けている。 下にいくほど、絵を掛けた人物に重点を置く意図が強くなり、逆に、絵自体に重点を置く意図は弱くなります。
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- chie65536(@chie65535)
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>「絵が掛けて(他動詞?)あります」は言わないので、なぜなのか自分でも不思議に感じています。 違和感の原因は「壁には絵が掛けられています」と言わないで「壁に絵が掛けてあります」と言っているからではありませんか? 「掛けられて」「停められて」「待たされて」のように「られて」だったら違和感が無い筈です。 >「が」の代わりに「を」と言った場合、ニュアンスがどう違ってくるのでしょうか。 「正面の壁に絵が掛けてあります。右の壁に鏡が掛けてあります。左の壁には窓があって、窓にカーテンが掛けてあります」ではどうですか? これは「正面の壁に絵が掛けてありました。右の壁に鏡が掛けてありました。左の壁には窓があって、窓にカーテンが掛けてありました」と同じようなニュアンスです。 「正面の壁に絵を掛けてあります。右の壁に鏡を掛けてあります。左の壁には窓があって、窓にカーテンを掛けてあります」ではどうですか? これは「正面の壁に絵を掛けておきました。右の壁に鏡を掛けておきました。左の壁には窓があったので、窓にカーテンを掛けておきました」と同じようなニュアンスです。 誰かの行為の結果「絵が掛かけてある状態」が作られているので「絵が掛かけてあります」のであって「絵を掛けてある」のとはニュアンスが違います。 一方、語り手自身の手によって「絵を掛けた」ので「絵を掛けてある状態」が作られているので「絵を掛けてあります」のであって「絵が掛けてある」のとはニュアンスが違います。
お礼
詳しいお答え、ありがとうございました おっしゃるように、「絵が掛けられています」は全く違和感がありません。 ただこの場合、「掛けられてあります」ではなく「掛けられています」となってしまい、少し違った形になるように思われます。 壁に絵が掛かっています、壁に絵が掛けられています、両方ともOKですが、「います」の形です。 ところが、「絵が掛けてあります」のように「~が~てあります」の形になると途端に違和感を感じて仕方ありません。 多分、私の日本語がおかしいのかもしれません。 ただ私の感じ方を整理しますと、 壁に絵が掛かっています OK 壁に絵が掛けられています OK 壁に絵を掛けてあります OK (掛けたのは自分だから) 壁に絵が掛けてあります ??? と、こういった感じになってしまいます。
- mshr1962
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>自分が誰かを待たせている状態の場合、「彼が待たせて(他動詞)あります」と言ってもいいのでしょうか。 この場合、彼は「待たせてる」のではなく、「待たされています」ですね。 なので 「(自分が)彼を待たせて(待機させて)おります」か「彼が待たされ(待機し)ております」になるのでは? ※人の場合は、「あります」より「おります(居ります)」のほうがいいかと。。。
お礼
何度もお答え頂き、ありがとうございます。 すみません、最初のお答えで「が」は(自分以外の)誰かがした事というでしたので、おっしゃるとおり自分が待たせているのなら、「彼を待たせてあります(おります)」が正解になりますね。 失礼致しました。
- mshr1962
- ベストアンサー率39% (7417/18945)
単純に 「~が~てあります」は他人がした状態(状況)を説明している言葉で 「~を~てあります」は自分がしたことを話してるんだと思います。 美術館に展示されてる絵に対して 「壁に絵を掛けてあります (or 絵を掛けています)」と言いますか? 「壁に絵が掛けてあります (or絵が掛かっています)」と言いませんか? 第三者が停めた車に対して 「表に車を停めてあります (or 車を停めています)」と言いますか? 「表に車が停めてあります (or 車が停まっています)」と言いませんか? まあ、「あります」という丁寧語が例文に違和感を与えてるのかもしれません。
お礼
詳しくお答え頂いて、ありがとうございました 「が」の場合は行動をした人が他人で、「を」はそれが自分というニュアンスになるわけですね。 他の皆様も大体同じようなご意見でしたので、正しいと思うのですが、例にあげられた美術館の場合、「絵が掛かって(自動詞?)います」と私も言いますし自然な感じがしますが、「絵が掛けて(他動詞?)あります」は言わないので、なぜなのか自分でも不思議に感じています。 今手元に三省堂の国語辞典がありますので「が」を調べてみたのですが説明は次のとおりでした(一部省略)。 (格助詞) 1 動作をするもの。何らかの状態をもっているもの。犬が走る。風が強い。花がきれい。2 「できる」とか何かを感じる時の対象を示す。山が見える。犬が怖い。 3 他のものと区別する。(他の場所ではなく)ここが会場です。 「が」の意味が上記しかないとすると、「壁に絵が掛けてあります」の「が」は上のどれに当たるのでしょうか。後に他動詞がきているので、もしかすると1になるのかもしれませんが、だとすると主語が「絵」になってしまい、「絵が何かを壁に掛けた」という意味不明の文になるような感じがしています。 よろしくお願いします。
補足
すみません、もう一つあります。 自分が誰かを待たせている状態の場合、「彼が待たせて(他動詞)あります」と言ってもいいのでしょうか。 こんな事を言う人はいないと思いますが、「(自分が)壁に絵が掛けて(他動詞)あります」が正しいのなら、この文も正しいという事になるような気がするのですが・・・
- ambriel
- ベストアンサー率51% (65/127)
「~てある」でなく「~してある」(他動詞の連用形+補助動詞「ある」) で『主語の対象がなんかの状態になっている』ですね。 それはともかく、違和感を覚える部分は「~が」の直後に他動詞が来ているところでしょうね。日本人的には「~が」の直後には自動詞 (車が停まる)、「~を」の直後には他動詞 (車を停める) が自然と感じます。
お礼
お答え、ありがとうございました よく考えると、正におっしゃるとおりです。 日本語の「が」は主語につくはずですので、その後に他動詞がつくと、この場合まるで主客転倒のような感じがします。 例えば「壁に絵が掛けてあります」を考えると、「が」が「絵」という言葉に付いた、つまり「絵」が主語になって他動詞「掛ける」という動作をした、つまり「絵」が他の何かを壁に「掛けた」という風な変な意味になるようなイメージがあります。 多分、友人がよく理解できないのはその辺だと思います(友人も分からない部分をうまく説明できていません)。 ところで、やっぱり「壁に絵が掛けてある」というのは正しい日本語なのでしょうか。また私が普段話している「壁に絵を掛けてあります」は間違った日本語になるのでしょうか。(彼のテキストを見ると、後者について何も書かれていません。「~が」だけの練習になっています。)
- usaginotawagoto
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私も細かいことはよくわかりませんが(日本語なのでわからないのは問題かもしれませんが)、「壁に絵が掛けてあります」の場合は、言い換えますと「壁に絵が掛けられています」という絵を主語とした受け身の表現ではないでしょうか。 質問者様の「壁に絵を掛けてあります」は、「『人(主語)』が絵を掛けている」というニュアンスになると思いますが、最初の方はあくまでも絵が主語なのではないでしょうか。 同様に車の方の文も「表に車が(誰かによって)停められています」という意味で「表に車が停めてあります」とされているのではないでしょうか。 テキストの説明の「誰かが意識的にした行為の結果」については、どちらも該当しそうなので、違いはわかりませんが...。
お礼
お答え、ありがとうございました なるほど、「が」と「を」では視点の違いが出る、という事ですね。 私自身、「が」を使う事はないと感じていますので分からなかったのですが、 そう言われるとそんな感じがします。 とても参考になりました。
- aquiz
- ベストアンサー率46% (759/1635)
~が の時は、自分以外あるいは特定できないだれかが行った ~を の時は、明らかに自分あるいは特定した誰かが行った その結果の説明と受け取るのではないでしょうか?
お礼
お答え、ありがとうございました なるほど、「を」だと自分あるいは特定の誰かがしたという、「やった人」がはっきりとなるわけですね。 で、「が」だと誰がしたのかは分からないという事ですね。 とても参考になりました。
- Sayakonomimoto
- ベストアンサー率19% (23/119)
「表に車が停めてあります」の例文だと、 「表に(誰のか分からないけど)車が停めてあります」という意味だと判断し、 「表に車を停めてあります」の例文だと、 「表に(私の関係者が)車を停めてあります」(ので、一緒に乗りますか…?) みたいな感じだと思います…
お礼
早速のお答え、ありがとうございました 「表に車が」だと「(誰のかは分からないけど、誰かが)車を停めている」という「状態」を説明しているのに対し、「を」だと自分も含めてはっきりと someone が分かる状況になって、その誰かの意志が感じられるわけですね。 とても参考になりました。
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お礼
何どもお答え頂いて感謝します。 また、お礼が遅くなりすみませんでした。 今回の質問を通して日本語の深さというか、何気なく話している言葉を 分析してみて、改めて「日本語って難しいなあ」という印象を持ちました。 たしかに、表現の一部を変えるとニュアンスも微妙に変わってきますね。 今日本語を習っている友人は大変だなあと思いました。 また何かで疑問に感じたら質問させて頂きますので、よろしくお願いします。 有難うございました。