- ベストアンサー
本を読んでいてわからないところがありました。
ある文章を読んでいてわからないところがありました。引用します。「私たちの行く手に運命の神がどんな障害を設けていたか、予見するすべとてはなかったのです。」 この文の最後「すべとてはなかった」の「とて」は「すべはなかった」の強調ですか? 幼稚な質問をしてしまい、大変申し訳ありませんが、回答して頂けると嬉しいです。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
- ベストアンサー
>「とて」は「すべはなかった」の強調ですか? その解釈で間違いないと思います。 「この問題は、有識者だとて解決は難しい」 「生みの親とて本当の意味で親になるのは大変なことだ。里親なら尚更だ。」 のように、ある条件を引き出して強調の意で使われることはよくあります。 文法上の細かな解釈は、No.2さんの仰るとおりだと思います。 また、ANo.1,2さんが仰るように、ご質問の引用文「すべとてはなかった」の“は”は、聞き慣れない表現です。 通常は、「すべ(術)とてなかった」となりますが、これに解釈を加えるのなら、作者は「は」を「とて」を強調する意味で敢えて使ったのだと思います。 補足になりますが、ここでいう「とて」は、「さえ」や「すら」と同義と考えられ、言い換えても意味が通ります。 ----------------------------------------------------------------------- 【さえ】2 ある事柄を強調的に例示し、それによって、他の場合は当然であると類推させる意を表す。…だって。…すら。「かな文字―読めない」 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%95%E3%81%88&dtype=0&dname=0na&stype=0&index=07153100&pagenum=1 より抜粋 【すら】[1] 極端な事柄を取り上げて強調し、それによって他をも類推させる。さえも。 手紙―満足に書けない 親に―まだ話していない 専門家で―なかなか解答の出せない問題だ http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%99%E3%82%89&dtype=0&dname=0ss&stype=0&index=110536600000&pagenum=1 より抜粋 -----------------------------------------------------------------------
その他の回答 (2)
- hakobulu
- ベストアンサー率46% (1655/3578)
この「とて」は、 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E3%81%A8%E3%81%A6&stype=1&dtype=0 の、 3-1 ある事物が、例外でなく他の一般の場合の中に含まれることを表す。…だって。…でも。「私―不安がないわけではない」「違反すれば、未成年者―許すわけにはいかない」 に該当します。 #1さんおっしゃるように、「すべとては」という表現はありません。 「予見するすべはなかったのです」または「予見するすべとてなかったのです」どちらかです。 後者の場合、 「予見するすべだってなかったのです」という意味になります。 「予見すること」を例外扱いすることによって強調している(着目させている)という意味で、「予見するすべはなかったのです」の強調という解釈は可能です。
お礼
わかりやすく説明して頂き、ありがとうございました。 また、質問した時には、回答お願いします。
- wind-sky-wind
- ベストアンサー率63% (6647/10387)
普通は「~すべとてなかった」でしょうか。 「とて」は「~であっても」とか「~だって」の意味です。
お礼
回答ありがとうございました。
お礼
詳しく解説して頂き、ありがとうございます。すぐに理解出来ました。また、質問した際には、回答して頂けたら、嬉しいです。