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文学の質問についての疑問
- 本を読んでいてわからないところがありました。ある文語調の詩を読んでいて、分からないところがあった為に質問しました。
- 詩の一部を口語訳したいのですが、正しい訳かどうか分かりません。「かくぞ譬へん。」は「こう譬よう。」と訳すのが正しいでしょうか?また、「かくぞ」の「ぞ」は「かく」の強調と考えて良いでしょうか?
- また別の詩についても質問があります。「折もしあらば語らひやしけん辻君の」の「けん」と「の」の使い方が分かりません。どのような意味に使われているのでしょうか?
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えーと、はじめまして。 今、高校時代に使っていた (いつの話じゃ(-_-;)) 古語辞典を引っ張り出して調べてみました。 参考になれるかどうか判りませんが、とりあえず。 かく 【斯く】 (副詞)…そのように。 このように。 こう。 ぞ (係助詞) …(1) 一つの事物を強く指示。 例文:霞立つ春の山辺は遠けれど吹き来る風は花の香ぞする。 (霞が掛っている春の山にはまだほど遠いが、〔だけど〕風には花の香りが するよ、春は近いぞ、と言うニュアンスかな?) (2)文末(一つの文章の最後)にある場合は断定の意味。 ~だ。 ~である。 「かくぞ譬へん。幽遠神秘の[奢侈」。ああ偉なるかな。・・・・」の前後の 文がどう展開されているのか分かりませんので、『譬えん』 が文末になるか どうとも言えませんので、(1)なのか(2)に該当するのかは何とも…。 ん (推量の助動詞?) …平安時代中期ごろから、『む』 が発音変化して 『ん』になった。 ~だろう。 ~でしょう。 意思を表す意もあり、~しよう、~してやろう。のニュアンスに。 けん (助動詞) … [けん]は、さらに昔には[けむ]と表記したようで、過去のとある動作・ 状態を推量する、…だったのであろう。 …たのであろう。 もしくは過去のある事実についてその原因や理由、場所や時間などを 推量する、…だったのだろう(か)。の意味。 “やし”(語らひやし) が、語調を整える間接助詞で、“(ああ) ~ことであるよ” と言う詠嘆のニュアンス。 回りくどいですが、“ああ、もし機会があるなら語らったのであろう、語らった のだろうか”かな。 の … これは恐らく主語でしょう。 辻君が~、と言う。 …答えになっていなかったらごめんなさい(>_<)