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本を読んでいてわからないところがありました。
ある文章を読んでいて、分からないところがありました。その文を少しばかり引用してみます。「私はフォントブロー(刑務所)のこの特異性が、その過去の歴史のゆえだとも、、また立派にすぎるその名のゆえだとも、言いきろうとは思いません」 この文に「立派にすぎるその名の・・・」とありますが、「立派にすぎる」の「に」は誤字でしょうか?「立派すぎる」なら分かるのですが「立派にすぎる」とは耳になれない言葉なので、そのように思ったのですが・・・。 説明が下手な上に、幼稚な質問で大変申し訳ありませんが、回答して下さったら嬉しいです。
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誤用ではなく、ちょっと昔の言い方のようです。 「通り過ぎる」のような、ある場所を通過する意味では「~を過ぎる」と「を」のあとに続きます。 「ある水準を越える」のような、超過の意味では「~に過ぎる・~に過ぎない」と「に」のあとに続いたようです。 ほら、今でも「わがままに過ぎない」「子に過ぎた宝はない」「市井の人に過ぎない」と「に」のあとにくるでしょう。 ただ、これは形容動詞と名詞の場合で、形容詞なら今は「早いに過ぎる」とは言いません。しかし昔は「早きに過ぎる」「遅きに過ぎる」のような言い方をしていました。 それがいつしか(それがいつかわかりませんが)語幹だけに続くようになったのでしょう。「わがまま過ぎる」「早過ぎる」「遅過ぎる」というように。
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- olutier
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ちょっと古風な言い方というだけで、誤字ではありません。 googleで「にすぎる」を検索すると、 「早計にすぎる」「無邪気にすぎる」といった類例が出てきます。 フランスの小説でしょうか、楽しんでくださいね!
お礼
回答して頂き、ありがとうございます。 はい、フランスの小説です。ジュネです。
- Tomcat_Wildcat
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こんにちは。 文法上の説明はウラをとっていない推測で申し訳ないのですが、使いなれないけれど、正しい表現かも知れません。 「立派」は名詞です。 「過ぎる」は状態の過剰さを強調する言葉ですので、「過ぎる」の前は、状態を意味する形容詞か副詞であるのが自然かもと思いました。 例えば、「悪い」状態が過剰である事を表現する場合、→「悪い過ぎる」が正確で→言いにくいので言葉が詰まって「悪過ぎる」と慣用されているのではないかと推測します。 例えば、「悲しい(形容詞)」→「悲し過ぎる」の場合は、いいやすいので言葉が詰まってなくそのまま形容詞に「過ぎる」がついていますが、誰も誤用とは感じないと思います。 楽し過ぎる、おかし過ぎる、なども、そうかも知れません。 この仮説から、「立派」は名詞なので立派な状態を意味する言葉として「立派に」。これは動詞の状態を表現する副詞?だったかな…例えば「立派にやり遂げた」など「遂げた」という動詞を説明。「立派な態度」ならば「態度」という名詞を説明する形容詞。 なので「立派に建っている」という言葉が前提にあって、その立派さが過剰だから、「立派に過ぎる」となる。 と考えると、正しい表現である可能性を肯定できます。 即ち、我々が口語として使っている「立派過ぎる」は、いい易さを優先した、いわば誤用になるかも知れません。 ただ、文学であれば、「立派に過ぎる」と言う表現は、文法上の問題よりも、「味わい」として接してもいいかも知れませんね。 味わい…もう1つありましたね。 おいし過ぎる。
お礼
回答して頂き、ありがとうございます。 文法にとらわれ過ぎるより、その文章をあじわうのも、また一興かもしれないですね。
- SOFTBALLandPTA
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私は誤字だと思います。
お礼
回答して頂き、ありがとうございます。
お礼
回答して頂き、ありがとうございます。 明快な説明で、すぐに理解しました。 「早すぎる」「遅過ぎる」など、私が、今まで使っていた言葉の方が間違っていたのですね、なんとも恥ずかしい。 この小説は、ジュネの『薔薇の奇蹟』の堀口大学の翻訳なので、文語体の名残がたまたま出てきたのかもしれません。 また、質問した折りには、回答して頂けましたら、嬉しいです。