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この本の中の分からない箇所についての質問
- 本を読んでいてわからないところがありました。さる文章を読んで、分からないところがありました。
- A氏は今日は珍しく、不平を並べたい風で、校正の席へ来て、皺くちゃの大刷をのばし、目をしかめて点検せるB氏の側へ立ち・・・
- 「点検せる」とは「点検する」と同じ意味でしょうか? あと、二つ質問させてください。やはり、さる文章に「かなりの人々が足を止め、粗らな円をつくっているその場へ近づいて行った」とあったのですが、「粗らな」とは「粗い」の間違えでしょうか? 最後の質問です。「彼は・・・のように呟きながら、A氏の回答を綴書から取り外してポケットへおさめると、・・・」 この文中に「綴書」とありまずが、メモ帳のことでしょうか?
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質問者が選んだベストアンサー
・「点検せるB氏」 点検/せ/る/B氏 と分解します。 この場合の「せ」は「する」という意味の文語「す」。口語でいう「しない」「している」の「し」にあたります。 そして「る」は「B氏」にかかるので連体形。存続、あるいは完了のどちらかです。 つまり、「点検している」、ないし「点検した」のどちらかの意味となります。 どちらであるかは文脈に寄りにけりですが、ご質問の情報から推測するに、「点検している」でしょう。 ・「粗らな」 おそらく、これは当て字で、「まばらな」と読ませるのかと思われます。 ・「綴」 「綴」とは複数の紙を束ねたものです。メモ帳でしょう。
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- k-a-r-a-p-a-n-a
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これだけでも面白そうな文章なんだから なんの本か書いてもらったら もっとおもしろかったのに・・・
- ndkob2011
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「点検せる」とは「点検している」 「粗らな」とは「粗い」の間違えでしょうか?間違いではありません。⇒「不完全な」 「綴書」 とは、紙を束ねてコヨリ(綴りヒモ)で束ねた書類のことです。 「粗らな」、「綴り書」 は今でも使う人は一部にいます。
お礼
回答ありがとうございます。 辞書に載っていなかったので 粗(あら)らな は流石に誤植かと思いました。
- libstb
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質問者さんは中学生くらいでしょうか。この文章はどうやら明治~戦後すぐくらいに書かれた文章のようですね。 (1)「点検せる」 これは「(今まさに)点検している」と解釈するのが正しいと思います。 (2)「粗らな」 現代ではあまり読まないでしょうが、おそらく「まばらな」と読ませたいのではないかと思います(私ならそう読むでしょう)。 (3)「綴書」 メモ帳…とも言えますが、これを「ノート」と読む場合もあります。安いノートだと真ん中のページを糸で綴じてありますよね?あのイメージです。 この時代だと現代の国語辞典にも古語辞典にもない言葉がたくさんあるので、調べにくいかもしれませんね。同時代の辞書として「大言海」などを参照してみるとよいかもしれません。もしくは「日本国語大辞典」ですが、「この字はこう読む」という明確なルールがまだない時代なので、読みがわからないと辞書を引くのも難しいですね。
お礼
回答ありがとうございます。 こんな幼稚な質問をばしましたが、一応、大学生です。日本の文学作品に、生まれて初めて興味を持ちまして、色々な小説を読み漁っているところです。
- kogotokaubewe
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「点検せる」ですが、文語(古語)のサ行変格活用動詞「点検す」(現代語ならば「点検する」)の未然形に、文語で使われていた存続の助動詞「り」の連体形がついたものです。古い日本語の言い方です。 したがって、「点検せ・る」は、「点検し・ている」という意味になります。「~している」という動作が続いている意味が加わっている分、「点検する」とは異なります。
お礼
回答ありがとうございます。明快な説明で、すぐに理解出来ました。
- bakansky
- ベストアンサー率48% (3502/7245)
> 「点検せる」とは「点検する」と同じ意味でしょうか? そうです。 > 「粗らな」とは「粗い」の間違えでしょうか? 「粗ら」 は、本来は 「粗(あら)らか」 という形容詞でしょうが、それを縮めたものだと思われます。従って、意味は 大雑把な という意味で 「粗い」 と類似の語であると思われます。 > 「綴書」とありまずが、メモ帳のことでしょうか? 「書き綴る」 から派生した語だと思われますが、おそらく メモ帳 のようなものであろうかと想像されます。
お礼
回答ありがとうございます。
- hi-sekai
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自信は無いですが失礼します。 一つ目は、「点検している」という意味だと思います。 二つ目は、きれいな円ではなく、「人々が輪になって」いる情景を現しているのでしょう。 三つ目は、メモ帳、手帳、そのような類いのものでしょう。 いずれも文語的な表現の仕方、独特の表現の仕方で文章を装飾しているものと思われます。
お礼
回答ありがとうございます。
お礼
回答ありがとうございます。 本の題名は「死霊」です。埴谷雄高さんの作品です。