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「相当」
日本語を勉強中の中国人です。夏目漱石の「吾輩は猫である」の中の表現についてお聞きします。 http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/789_14547.html 『その後(ご)吾輩は度々(たびたび)黒と邂逅(かいこう)する。邂逅する毎(ごと)に彼は車屋相当の気焔(きえん)を吐く。先に吾輩が耳にしたという不徳事件も実は黒から聞いたのである。』 文中の「相当」の意味がよく理解できません。「車屋相当の気焔(きえん)」とはどういう意味でしょうか。 また、質問文に不自然な日本語の表現がありましたら、それも教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
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これは「車屋」が解らないと解らないかも知れません。「車屋」は「車夫」です。「車」は「俥」とも書くように「人力車」を指します。自動車ではありません。「車夫」は「車ひき」とも云いますが、可也威勢の良い人も多かったようですし、柄の悪い人も多かったようです。 「相当」はこの場合「おなじようの」があたります。 「気焔」ですが、「焔」は「炎」です。「炎のように威勢の良い言葉、演説を指します。「威勢良くまくし立てた」のでしょう。「気焔を吐く」で慣用句です。類語に「怪気焔」があります。これは「怪気焔をあげる」と云います。 全体を通して見ると、「まるで(人力)車夫のような勢いで威勢良くまくし立てる」 それ以外にも、「邂逅」は「巡り合う、出会う」。 この辺は、主人公の猫が勿体ぶった表現をする事によって可笑しみを狙っています。「吾輩」と云う自称などからも伺えます。
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- 莽翁寒岩 一笠一蓑一杖(@krya1998)
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車屋相当:車屋に似たような、車屋くらいの、レベルの、みたいな。 くらいの意味と存じます。 気焔を吐く:威勢のよいことを盛んに言う。 気焔:盛んな意気。威勢のいい言葉。 べらんめぇ調子で、憤慨や意見、想いや思いを勢いよくまくしたてるのでしょう。まくしたてるというと、ちょいと違うが、つまりいうわけですね。 体ひとつで、勢いよくその日その日をくらしている商売(生活)ですからね。 まっすぐ、表面だけで、思ったことをそのまま、いうのでしょうね。 あまり難しい言葉や論理、考えではなく、〔てやんでぇ、そんなこたぁ、おてんとさまがおみとおしでぇ。大手ふって通りをあるいちゃいけねぇぜ。べらぼうめ。〕てな調子の言い方で、まぁ内容の次元も世間様のことを考えろくらいなことでしょう。
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早速のご回答ありがとうございます。大変参考になりました。[ ]の中の言葉は難しいです。本当にありがとうございました。
- hakobulu
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「車屋相当の気焔(きえん)」 この場合の「相当」は「釣り合っている」という意味で、 「車屋が吐くのと同じような気焔(きえん)」ということです。 当時の車屋というのは威勢のよい、あるいは、ちょっと乱暴な言い方をしたのだと思います。 もっとも適切な現代文に直せば、 『車屋みたいな気焔(きえん)を吐く』 ということになるでしょう。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。よくわかりました。本当にありがとうございました。
- born1960
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この場合は「いかにも車屋らしい気炎をはく」って感じだと思います。相当とは「ふさわしい」って意味ですね。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。大変参考になりました。本当にありがとうございました。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。理解できたように思います。本当にありがとうございました。