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孫子の名言について
孫子に詳しい方、ご教授ください。 1、拙速は巧緻に勝る 2、拙速は巧遅に勝る どちらが正しいですか? なんか訳者や、原文などの解釈で変わるという知ったかぶりする人がいるので、 正しいことをおしえてください。 よろしくお願いします。、
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意味的には2が正しいです。 正確には、「兵は拙速を尊ぶ、いまだ巧みの遅きを聞かざるなり」です。 たとえば、麻雀で1万が切ってあるとして、 手に3万・5万・6万があるとします。 ここで、3万を切るのが「拙速」です。 1万、3万と切ってあれば4万の待ちはミエミエです。(拙) でも、ツモりやすく、テンパイまでが速いのです。(速) テンパイさえすれば、相手も勝負所で4万を出すかもしれません。 3万・5万・6万から3万を切るのが「巧遅」です。 確かに、1万のスジであり上がりやすい牌ではあります。(巧) しかしながら、テンパイまで時間がかかるのです。(遅)
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- kine-ore
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その出典によって表現もことなっています。ただ対比的な調子からして「巧緻」はとらないでしょう。 「兵は拙速を聞くも、いまだ巧久を睹(み)ざるなり。/兵は拙速を聞く。未だ巧みの久しきを覩(み)ず。」(孫子) 「兵は神速を尚び、工遅を尚ばず。」(旧唐書) 「兵は拙速を聞く。工遅を聞かず。」(晋書) 「兵は神速を貴ぶ」(三国魏志) 「功遅は拙速に如かず。」(文章軌範) 「觥飯(こうはん)も壺飧(こそん)に及ばず。」(國語)
- Postizos
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答えは既出のとおり2ですけれども。(だいたいの辞書に「拙速」で調べれば出ていると思います) 孫子の原文は「作戦」篇の中にあったので引用しておきます。 ゆえに兵は拙速(せっそく)なるを聞くも、いまだ巧(こう)の久(ひさ)しきを睹(み)ざるなり。それ兵久しくして国の利(り)する者は、いまだこれあらざるなり。ゆえにことごとく用兵(ようへい)の害を知らざる者は、すなわちことごとく用兵の利(り)をも知ることあたわざるなり。 〈戦争はお金がかかり国を疲弊させるので「拙かったけど速かった(から良かった)」というのは聞いても「うまいから戦争が長い間続いた」というのは聞いたことがない。戦争を久しく続けて国を利したなどという例はいまだかつて無いのだ。だから用兵・戦争は害である事を知らない者は用兵・戦争の利も知ることはできないのである。〉 そういう意味です。 戦争・用兵以外の何かをやる場合の一般的な話ではありません。あえて言えばネガティブな事をやらなければいけない場合には援用できるかもしれませんが。 http://kanbun.info/shibu02/sonshi02.html http://www.kokin.rr-livelife.net/classic/classic_oriental/classic_oriental_425.html 原文と質問で引用されている文章は違うので、その知ったかぶりをするという人の言う事も一理あるように思いました。 なお今伝わっている「孫子」も「孫武」などの著作を長い間書き写したり編集してきた物であっていわゆる「定本」に過ぎないわけです。
- mourisi3
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2ですね。 拙速 巧遅 と、対になっています。対義語です。 下手でも早い 上手くても遅い 前者の方が大事だと言っているのです。 巧緻にすると、この絶妙な文学的修辞が成立しません。
- ojisan-man
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2.のようですね。 「戦術が下手くそでも迅速に動いて勝つことはあるが、いくら戦上手でも長引かせて勝ったという話は聞いたことがない」という意味なので、2.でしょう。