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和歌の意味を教えてください
うつしゑの/姿ミるたに/むくつけき/おくえそ人に/なれし/君かな 佐々木弘綱 北海道の名付け親・松浦武四郎の『十勝日誌』に挿入されている和歌です。 武四郎が、アイヌの人々が開いてくれた歓迎の宴に招かれた際の図に添えられています。 「おくえそ」の「えそ」は蝦夷地(いまの北海道)なので、 アイヌ人を指しているのはわかるのですが、 全体的にどういった意味なのかがわかりません。 「まるで君もアイヌ人だなぁ」とかそんな意味かしら?と思ったのですが・・・ お詳しい方、すみませんがよろしくお願い致します。
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「うつしゑ」は歓迎の宴の図ですね。 「姿ミるたに」は「姿見るだに」の意味で、「だに」は軽い事項をあげてより重い事項を類推させる副詞です。 「むくつけき」は野暮ったいとか無骨という意味ですね。 「なりし」ではなくて「なれし」なので、ここは「慣れし」ではないかと思います。 歓迎の宴の図の姿を見ただけでも野暮ったい奥蝦夷人に慣れた君であることよ という感じでしょうか。 作者の目には絵図を通して野暮ったいとか無骨だと感じられる奥蝦夷人の風情にもすっかり慣れてなじんだであろう武四郎のことを詠んでいます。 武四郎が蝦夷で過ごしたであろう長い時間を、そのように表現しているのです。 専門家ではありませんが、短歌は好きなのでちょっと解釈してみました。 あとお詳しい方のご意見もご参考になさってください。
お礼
carrotcake様 早速のご回答ありがとうございます。 わかりやすく、かつご丁寧にご説明頂き感謝の気持ちでいっぱいです。 学生時代にもっと勉強すればよかったなぁと思うばかりです。 「なれし」は慣れた、だったのですね。 どうもありがとうございました。 参考にさせて頂きます。