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この和歌の意味教えて
次の2つの和歌の詠み人と意味を教えてください。 1、おみなえし、秋の野風に うちなびき 心ひとつを たれによすらむ 2、二人ゆけど 行き過ぎがたき 秋山を いかにかきみがひとりこゆらむ
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この2の歌は、万葉集 巻第二 106 大津皇子ひそかに伊勢神宮に下り、上り来る時、大伯皇女よみませる二首 のうちの一つです。 大津皇子は、天武天皇の皇子で、皇位継承争いで、親友の河嶋皇子の密告で謀反の罪で死罪となった。 この歌は、皇位継承で悩んでいた時、伊勢神宮に神託を授かりに行った時、同母姉の大伯皇女が斎宮をしていたので、立場の弱い弟を気遣って作った歌とされます。恋愛関係があったという説もありますが、否定的です。 なお、一首目は 我が背子を大和へやると小夜更けてあかとき露に我が立ち濡れし (我が弟が大和へ帰ろうとして、夜が更けてから出発したのを見送ったので、夜明けの露に濡れてしまった) 意味は、No1の方で良いと思いますが、「一人越ゆらん」は、皇位継承の味方の少ない弟を思ってと自分では思っております。 参考 万葉秀歌 久松潜一 講談社学術文庫
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- tenma55
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1は古今集にある藤原時平の和歌だったのではないでしょうか。 おみなえしよ、おまえは秋の風に一方にばかり靡いているが、それほど一心に誰のことを想っているんだろうか? っていう感じの意味ではなかったでしょうか?(若干意訳的ですが・・) 2の方は知りませんでしたが、調べたところ大伯皇女という方の和歌で 二人して行っても通過するのが困難な秋山を、どうやってあなたが一人で越えて行くというのだ という意味だそうです。どちらも秋に関する物悲しい感じの歌ですね。
補足
早々にご返信頂き、本当に有難うございました。とても助かりました。 あつかましく、重ねてお聞きしていいでしょうか。 2番の歌ですが、愛する人が遠くへ旅立つか何かで旅の安全を心配したものでしょうか。それとももっと比喩的な表現で恋の歌なのでしょうか? もしご存知でしたらお教え頂けないでしょうか。 どうぞ宜しくお願いいたします。
お礼
tenma55さん、そしてhanatsukikazeさん、おふたりのご説明でとてもよく分かりました。アメリカに長くおりますが、久々に日本人の心の美しさに触れて自分が日本人だと再確認しました。 本当に有難うございました。心よりお礼申し上げます。