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幹細胞のレビュー
- 胚性幹細胞は初期の全能性細胞から生体外で増殖能を持ち、3つの胚葉全ての細胞型を形成する能力を持っている
- 骨髄の構成物は前駆細胞細胞と非循環型間質細胞から形成され、この細胞は間葉系統と造血幹細胞へ発展する能力を持っている
- 成体マウスの神経幹細胞は胚葉の細胞に形質転換できることを示し、神経形成と造血細胞の関与を報告する研究がある
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(1)Embryonic stem (ES) cells derive from totipotent cells of the early postimplantation embryo and are capable of unlimited, undifferentiated proliferation in vitro while maintaining the potential to form cell types of all three germ layers. 移植後の胚の初期の全能性細胞に由来する胚性幹細胞は3つの胚葉全ての細胞型を形成する能力を形成する能力を生体外で未分化の状態での増殖能を無限に作ることができる。 述語がまとめ方に困りました。 (説明) 文構成は、S derive from ・・・ and are ・・・ while ・・・・・. です。S について、・・・であり、・・・であり、同時に・・・である。 Es細胞は、初期の着床後の胚である全能細胞に由来し、生体外で無限の未分化増殖能力がある。同時に、全3つの型の胚葉(※1)を作る能力がある。 <基本知識>以下を理解して無いと本論文は訳しても理解できません。 3つの型の胚葉(※1):外胚葉、中胚葉、内胚葉の3つを示す 外肺葉→皮膚毛髪・爪・皮膚腺などに分化する。 内肺葉→これが食道から大腸までの消化管などに分化する。 中胚葉→中間に位置する筋肉、骨格、皮膚真皮、結合組織、心臓・血管などに分化する この3つのどれにでも分化するのが万能細胞である。 (2)The bone marrow compartment is largely made up of committed progenitor cells, noncirculating stromal cells that have the ability to develop into mesenchymal lineages (termed mesenchymal stem cells), and HSCs. 骨髄の構成物は関連した前駆細胞でほとんどが構成され、この細胞は、間葉系統とHSC(造血幹細胞)で発生する能力を持つ非循環型間質細胞である。 (説明) 骨髄の柔組織は、主として分化多能細胞(※1)、すなはち間葉(中胚葉)系統に発達する能力を有した不可逆的間質細胞(間葉系幹細胞と称す)と、HSC(造血肝細胞) で占められている。 (※1)、分化多能細胞→同一胚葉内での分化が可能な細胞 (3)However, reports of participation of hematopoietic cells in neurogenesis, the conversion of adult neural stem cells into hematopoietic cells, and the demonstration that adult mouse neural stem cells can give rise to cells of all germ layers seemed to confirm that differentiation could occur out with the original germ layer. しかしながら、神経形成での造血細胞のは造血細胞への成体神経幹細胞の転換にかかわっているという報告から、成体マウスの神経幹細胞がすべての胚葉の細胞に形質転換できることが本来の胚葉の外で分化が生じていることを確かめる方法である可能性がある。 seemed to confirmが意味不明です。そしてここの文章はどこがメインの主語になるのかもわからずじまいでした。 この文章の後に This challenged the conventional trilaminar view of organ development may exhibit as much pluripotentiality as ES cells. と続いて 問題で このThisは何を指すか示しなさいと書いてありました。当然ですが上記の文章のどこかを指しているのはわかるのですがそれこそconfirmをしようとすることがchallengedだというのは気付いたのですが訳がわからなかったので対応もできませんでした。 (説明) 構文:(report・・・(主語1), the conversion of ・・・・(主語2), and the demonstration that・・・(主語3)) seemed to confirm that ・・・. This→differentiation could occur out with the original germ layer しかしながら、神経細胞発生時造血細胞の関与の報告、神経系の幹細胞の造血細胞への転換、そしてマウス生体神経幹細胞が全ての胚葉細胞を生み出すことができるという例証は、本来の胚葉(になるの)と付随して<分化が発生しうる>ことが裏付けらているようだ。 (4)Examination of the host liver demonstrated hepatic cells that were donor derived, as detected by expression of dipeptidyl peptidase IV enzyme (DPPIV+) in DPPIV– rats or the Y chromosome in female animals. 宿主である肝臓の実験ではDPPIV-のラットでのジペプジルペプチダーゼIV酵素の発現、そしてメスのY染色体から検出されたことからこれらのドナーが幹細胞であることが論証された。 donar derived, asの訳仕方が分かりませんでした。 (説明) donor-derived (cells)→ドナー由来(細胞)、sa→理由をあらわす副詞 宿主である肝臓の実験では、DPPIV陰性ラットやメスのY染色体においてDPPIV陽性の発現により検出され、ドナ-由来の肝細胞が示された。 (5)The significance of such a survival advantage is confirmed in a transgenic model based on the protective effect of the antiapoptotic gene, Bcl-2, against Fas-mediated cell death. Bone marrow from mice expressing this transgene, under the control of a liver-specific promoter, was infused into normal mice. Some mice underwent repeated injections with a Fas-agonist antibody to induce liver injury, whereas others did not. Only those that had received antibody injections showed mature hepatocytes expressing Bcl-2, implying that transdifferentiation is inefficient under physiological conditions and that tissue injury such as accumulation of toxic catabolites or apoptotic challenge is required to generate a more robust response. このような生存能の改善での重要なことは、Fas媒介型細胞死に対するBcl2抗アポトーシス遺伝子の保護効果に基づくトランスジェニックモデルにおいて確認できる。肝臓特異的プロモーターの制御 ・・・・・・文字数オ-バのため中略・・・・・・・・ 最後が何を言いたいのかわかりませんでした。 そしてなぜここでマウスにBcl2タンパクを強制発現する骨髄細胞を移植したのでしょうか。 ご教授お願い申し上ます。 (説明) 「アポト-シス」は、前にも出ましたね、 Bcl2は、アポト-シス抑制遺伝子です。細胞の自己死を抑制する遺伝子です。 <参考訳> このような延命効果で重要なことが、Fas媒介型細胞死に対するアポト-シス抑制遺伝子Bcl2の保護効果に基づく遺伝子改変モデルにおいて確認できる。 肝臓特異的プロモーター遺伝子の制御下、このトランス(導入)遺伝子を発現しているマウスの骨髄を正常マウスに注射した。いくつかのマウスは肝臓障害を誘導するFas抗体作用薬を繰り返し注射し、これに対し他のマウスには注射をおこなわなかった。 抗体注射を受けたマウスのみがBcl2を発現している成熟肝細胞示した。「分化転換が生理学的条件下において効果を示めさなかった」こと、また、「毒物異化生成物の蓄積やアポト-シス抗原投与のような組織障害はさらに強固な反応を起こすために必要である」ことを暗示している。
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- bakansky
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> (4) Examination of the host liver demonstrated hepatic cells that were donor derived, as detected by expression of dipeptidyl peptidase IV enzyme (DPPIV+) in DPPIV– rats or the Y chromosome in female animals. > 宿主である肝臓の実験ではDPPIV-のラットでのジペプジルペプチダーゼIV酵素の発現、そしてメスのY染色体から検出されたことからこれらのドナーが幹細胞であることが論証された。 * donor derived は、この2語の組み合わせで1個の名詞を作っているのだろうと判断しました。「ドナー提供物」 みたいな感じの語だろうと思います。as 以下は、「あり得ないこと」 を並べています。「あたかも ・・・ のごとく」 という意味を持たせる用法です。 → 宿主の肝臓を調べてみたところ、ドナーに提供された肝細胞が検出された。それは、DPP-4- (DPP-4酵素を作らないように処理された) ラットからジペプチジルペプチダーゼ (DPP-4+) が検出されたり、動物のメスからY染色体が見出されるようなものである。 > (5) The significance of such a survival advantage is confirmed in a transgenic model based on the protective effect of the antiapoptotic gene, Bcl-2, against Fas-mediated cell death. Bone marrow from mice expressing this transgene, under the control of a liver-specific promoter, was infused into normal mice. Some mice underwent repeated injections with a Fas-agonist antibody to induce liver injury, whereas others did not. Only those that had received antibody injections showed mature hepatocytes expressing Bcl-2, implying that transdifferentiation is inefficient under physiological conditions and that tissue injury such as accumulation of toxic catabolites or apoptotic challenge is required to generate a more robust response. > このような生存能の改善での重要なことは、Fas媒介型細胞死に対するBcl2抗アポトーシス遺伝子の保護効果に基づくトランスジェニックモデルにおいて確認できる。肝臓特異的プロモーターの制御化において、この導入遺伝子を発現しているマウスの骨髄を正常のマウスに注射した。このうちいくつかのマウスは肝臓障害を誘導するFas作用薬抗体を繰り返し注射し、それ以外には注射を行わなかった。抗体注射を受けた者のみがBcl2を発現している成熟肝細胞がを示し、これにより分化転換が生理学的条件下において効果を示さなかったことを意味する。そして毒物異化生成物やアポトーシスの蓄積による組織障害の問題は更に莫大な反応を起こすために必要である > The significance of such a survival advantage is confirmed in a transgenic model based on the protective effect of the antiapoptotic gene, Bcl-2, against Fas-mediated cell death. → Bcl-2 (Fas誘導によって細胞死が引き起こされるのを阻害する抗アプトーシス遺伝子) の保護的な面を発揮させようとした遺伝子組み換えモデルで、そのような延命効果が認められる。 > Bone marrow from mice expressing this transgene, under the control of a liver-specific promoter, was infused into normal mice. → この導入遺伝子が発現しているマウス (肝臓に特化したプロモーター遺伝子の制御を受けている) から取った骨髄が、正常なマウスに注入された。 > Some mice underwent repeated injections with a Fas-agonist antibody to induce liver injury, whereas others did not. → 一部のマウスには、肝臓の損傷を早めるFas作用を抑える抗体を繰り返し注入したが、他のマウスには注入しなかった。 > Only those that had received antibody injections showed mature hepatocytes expressing Bcl-2, implying that transdifferentiation is inefficient under physiological conditions and that tissue injury such as accumulation of toxic catabolites or apoptotic challenge is required to generate a more robust response. → Bcl-2 が発現している成熟した肝細胞が見られたのは、抗体を繰り返し注入されたマウスだけだった。このことから、生理的な条件下での分化転換は効果がないということ、毒性のカタボライト (異化代謝物) の蓄積あるいは細胞死をもたらす抗原の投与などによる組織の損傷に対しては、もっと強固な対応が必要であるということを示唆しているようである。 * あまりにむつかしいので、おかしなところもあるかもしれませんが、参考程度にでもしていただけたらと思います。
お礼
とんでもございません。いつも一つ一つ本当に丁寧に解説をしてくださりありがとうございました。 大変なお心遣い改めて御礼申し上げます。
- bakansky
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> (3) However, reports of participation of hematopoietic cells in neurogenesis, the conversion of adult neural stem cells into hematopoietic cells, and the demonstration that adult mouse neural stem cells can give rise to cells of all germ layers seemed to confirm that differentiation could occur out with the original germ layer. > しかしながら、神経形成での造血細胞のは造血細胞への成体神経幹細胞の転換にかかわっているという報告から、成体マウスの神経幹細胞がすべての胚葉の細胞に形質転換できることが本来の胚葉の外で分化が生じていることを確かめる方法である可能性がある。 * 私のような素人には、専門用語に目がくらんで、主語を見定めるどころではないのですが、「seemed to confirmが意味不明です」 というご指摘がヒントになりそうに思えました。つまり、X seemed to confirm that ... という構造なのではあるまいかという予想をしてみました。 * こういう文の場合には、分割して訳してみるということをやっています。この文でも試してみます。 ・ reports of participation of hematopoietic cells in neurogenesis → 神経の形成に造血細胞が関与しているという報告 ・ the conversion of adult neural stem cells into hematopoietic cells → 成体神経幹細胞から造血細胞への転換 ・ the demonstration that adult mouse neural stem cells can give rise to cells of all germ layers → 成体神経幹細胞はすべての胚葉の細胞を生み出すことが出来るという証拠 ・ seemed to confirm that → ・・・ を裏付けているように見えた ・ differentiation could occur out with the original germ layer → 分化は本来の胚葉なしに起こりえる (seemed とあるので過去形の文。すると could も時制の一致で過去形になっているだけかもしれない、また out with の部分は、without と同じ意味なのではないかと考えました) * 専門的な知識がないので、内容から推し量ることが出来ないのですが、冒頭に reports of ... とあって、report が複数形であることからすると、複数の report の存在が予想されます。ひょっとすると reports of A, B and C という形なのかもしれない。その仮定に立って訳してみました。 → しかしながら、神経の形成への造血細胞の関与、成体神経幹細胞から造血細胞への転換、そして、成体神経幹細胞はすべての胚葉の細胞を生み出すことが出来るという証拠、これら (3つ) の報告は、分化は本来の胚葉なしに起こりえるということを裏付けているように見えた。 > This challenged the conventional trilaminar view of organ development may exhibit as much pluripotentiality as ES cells. * 私には、やや不自然な英文に思えました。This challenged the conventional trilaminar view of organ development までで文が完結してしまっています。may の前に、せめてコンマをつけるとかしなければ、文としておかしいと感じます。 → このことは、三胚葉から臓器が発生するのだという従来の見方に疑問を呈するものであり、ES細胞と同じような多能性を有するということを示しているのかもしれない。 * 「このこと」 とは、国語的には、前の文の、たとえば 「分化は本来の胚葉なしに起こりえる」 ということを指しているかと思われます。
お礼
いつもご親切に解答解説だけでなく補足のチャプターまで完全に網羅してご指導を下さり本当にありがとうございます。 reports of なので、カンマがその手前の文章の続きなどではなくA,B,Cという報告とまとめるのですね。 本当に読みやすい文章になりました。
- bakansky
- ベストアンサー率48% (3502/7245)
> (2) The bone marrow compartment is largely made up of committed progenitor cells, noncirculating stromal cells that have the ability to develop into mesenchymal lineages (termed mesenchymal stem cells), and HSCs. > 骨髄の構成物は関連した前駆細胞でほとんどが構成され、この細胞は、間葉系統とHSC(造血幹細胞)で発生する能力を持つ非循環型間質細胞である。 * この文は X is made up of A, B and C. という構造なので、「A で構成され、この細胞は B と C である」 という訳し方には違和感を覚えます。 * bone marrow compartment の compartment は 「仕切りで隔てられた空間」 ですから、私は 「細胞」 のことだと理解しました。 * committed progenitor cells の committed という語が気になります。前駆細胞というのは特定の役割を担う細胞へと分化する前の段階の細胞のことなので、この committed はひょっとすると、「骨髄になりかけている前駆細胞」 という意味を表しているのではないでしょうか。 → 骨髄を構成する細胞の大半は、骨髄へと分化する直前の前駆細胞と、間葉系幹細胞に分化する能力を持つ非循環型間質細胞と、それに造血幹細胞 (HSC) である。 * すみません、ひとまず中断します。
- 参考URL:
- http://kotobank.jp/word/前駆細胞
お礼
be composed of be made up of で~の構成という構文なのですね。 教科書のような文章訳になり本当に素敵な訳で理解が進みました。ありがとうございます。
- bakansky
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> (1) Embryonic stem (ES) cells derive from totipotent cells of the early postimplantation embryo and are capable of unlimited, undifferentiated proliferation in vitro while maintaining the potential to form cell types of all three germ layers. > 移植後の胚の初期の全能性細胞に由来する胚性幹細胞は3つの胚葉全ての細胞型を形成する能力を形成する能力を生体外で未分化の状態での増殖能を無限に作ることができる。 * and でつながれているので、前半と後半を、ひとまず別々に訳してみてはどうでしょうか。 * derive from A は 「A から入手する」 というふうに訳した方が、私のような素人には分かりやすいです。 * form cell types of all three germ layers がなぜ three なのか分かりませんでした。Wikipedia に 「三胚葉性」 とあったので、「これだな」 と思いました (外胚葉、内胚葉、中胚葉の3つの胚葉を形成し、それぞれが異なる臓器へと変わっていくのですね。高校の生物で習ったかもしれないけれど、ほとんど覚えていません)。 ・ Embryonic stem (ES) cells derive from totipotent cells of the early postimplantation embryo → 胚性幹細胞 (ES細胞) は着床して間もない胚に存在する全能細胞から得られる。 ・ and are capable of unlimited, undifferentiated proliferation in vitro → また (ES細胞は) 試験官の中で (人工的に) いくらでも同種のものを増殖させることが可能だ。 ・ while maintaining the potential to form cell types of all three germ layers → 三胚葉を形成するそれぞれの細胞タイプを作り出す能力を維持させたままで これら分割して訳したものをまとめてみると → 胚性幹細胞 (ES細胞)は、着床して間もない胚に存在する全能細胞から得られるもので、三胚葉を形成する細胞タイプを作り出す能力を維持させたまま、人工的にいくらでも同種のものを増殖させることが可能である。 * あんまりにもむつかしいのでくたびれました (笑)。ひとまず休みます。余裕があれば続きを見ます。
お礼
ありがとうございます。 人の体は3つの胚からすべての臓器・組織がつくられます。 なので特定の部位だけでなく 全能性=全部の臓器になれる=3つの胚のどれにでもなれる という意味です。 マルチな能力だよっていうことを言っています。 お陰様でこの文章の核がちゃんと把握できました。 いつも本当に一つ一つの丁寧な解説ありがとうございます。
お礼
いつも完璧な解答と解説本当にありがとうございます。