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古典文法
「もとむ」といふことを「みとむ」なんどは、みな言ふめり。 文中の「めり」の意味が婉曲になる意味が分かりません。 解説、よろしくお願いします。
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助動詞「めり」には二つ意味があります。 (1)推量=~ようにみえる・~ようにおもわれる・~ようだ=目の前の事実について推量する意を表す (2)婉曲=~ようだ=断定を避けて婉曲に言う意を表す ここで、推量にも婉曲についても「~ようだ」の訳があります。元々「めり」は「見あり」もしくは「見えあり」のつづまったものであるとされ、他の人はどのように見ているのかわからないが、自分には「~と思われる」という推量の表現がうまれ、さらに断定を避けて婉曲に言う表現が生まれたとされています。そのため、「めり」の意味として推量なのか、婉曲なのかは用例によっては区別できないものがあります。ですから「めり」は一語で推量と婉曲を表現しており、推量と婉曲の用法には連続性があるとされています。 『「もとむ」といふことを「みとむ」なんどは、みな言ふめり。』についても、『「もとむ」と言うことを「みとむ」などは、みんな言うようだ(言うように思われる)。』とどちらにも解釈できます。目の前で一人が「もとむ」を言い間違えたか、言葉の乱れなのか「みとむ」と発音したという事実があって、それを「みな」言うのだと推量したとも、婉曲に表現したとも取れます。文の前後の表現によって考えると推量か婉曲かはっきりする場合もありますし、それでもはっきりしないこともありますが、ここでは文が短く、断定することはできないように思います。 ともかく、「めり」については推量でも婉曲でも意味が通じるだけでなく、推量の意味から婉曲の意味へと連続性を持っていることも多く、どちらかに断定できないことがあります。この用例はその一例だと思います。 QNo.7738469のベストアンサーありがとうございます。今回ははっきりとした答えになりません。参考まで。
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- bluestorm666
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「求む(求める)」ということを、「みとむ」などと言うことは、誰もが言うようである。 「言葉の乱れ」についての意見のようですが、「誰もが言う。」とまでは断定できなくて、「めり」をつけて少々表現を曖昧にしたわけですから、「婉曲」でよいと思います。
お礼
回答、ありがとうございます。 婉曲を見分けるのが苦手なのでもっと練習します。 本当にありがとうございました。
お礼
今回も回答してくださり、ありがとうございます。 文法は苦手なのですが、もう一度最初から覚えなおしているところです。 いつも詳しい回答、ありがとうございます。 今回の回答も詳しく、わかりやすかったです。 いつも本当にありがとうございます!