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汝の、あるいは thy
日常生活でこのような言葉使い、日本語にしても英語にしても、どういうときに使いますか。(要するにほぼ書き言葉と解釈できますか?あるいは聖書からかも。 いずれにしても会話で使うときの例があれば、教えてください。日本語でも英語でもどちらであろうと。
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thy は所有格で主格は thou です。 「汝」を日常で使うことはないと思います。方言には古い言葉が残っていることがありますが「汝」を使う方言は聞いたことがありません。日常語でなくても格言をそのまま言うときとか牧師が結婚式で(自分は聞いたことがありませんが)くらいでしょう。 thou も現代の標準語や方言のほとんどでは使われません。資料によるとクウェーカー教徒同士の間で使われるとありますが目的格の thee を主語で使い動詞を三人称単数形にして Thee knows のように使うのことが多いそうです。 それから thou =「汝」のように考えるのはよくありません。「汝」は日本語の人称名詞で現代語では普通使わないもの、thou は英語の二人称単数の代名詞で現代語では使われない、と状況は似ていますが thou をすべて「汝」と訳したのでは日本語の人称名詞の使い方としては不適切です。you が状況により「あなた」「君」「お前」「(訳さない)」などになるように thou も状況によって変えなければなりません。たとえ古文体の日本語に訳すときも古文体の範囲内で変えなければなりません。 大学院生でも古い英文を訳すと、現代語の日本語の中に「汝」があちこち出現する訳をする人がいますが奇妙なものです。
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- LN-TF
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No.1です。 補記します。 訓みは「汝の」は「なんぢの」でしょう。相手を指す場合に使います。 英語のthyは、thouの属格(所有格)です。 http://dictionary.msn.co.jp/result.aspx?ej=%e8%8b%b1%e5%92%8c&keyword=thy&startcount=0&matchtype=startwith¤titem=exej0354990-00000-00000-00000 thouは現在は廃語になった、二人称の単数形です。現在の英語では二人称は単複同形ですが、昔は区別があったのです。これは独逸語も同じように二人称の単数が滅び単複同形になるという現象を示しているのは興味深い事です。 http://dictionary.msn.co.jp/result.aspx?ej=%e8%8b%b1%e5%92%8c&keyword=thou&startcount=0&matchtype=startwith¤titem=exej0354310-00000-00000-00000 なお、使用例は坪内逍遥訳「新修シェークピア全集」(全40冊、20函)中央公論社。(絶版品切)昭和10年頃。等をご覧下さい。
- 莽翁寒岩 一笠一蓑一杖(@krya1998)
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文語ですよね。 日本語では、普通、目上から下のものへの言い方でしょう。 そし一人称単数でしょう。 重々しい申し渡しなどでも使うことがあるのでしょうね。 英語も文語ですよね。欧州のことばとしては珍しく単数・複数を含めて言いますね。 汝らも、汝も、上から見れば同じなのでしょうね。言語心理。 書くときですが、英語は大文字で始めれば、神からばかりではなく、神への言い方にも使っていますね。 現代の、会話では知りません。使うことはないと存じますが。 ただ日本語では、一人称と二人称の区別をつけないことがありますね。 それを字にすれば、かな書きだと存じます。読みはなれ、でしょうね。われ、といって、相手を差すのと同じですよね。
- LN-TF
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国文としては「汝の」は完全に古語と云って良いでしょう。普通の会話は勿論、普通の書き言葉でも先ず使いません。格言や箴言などでは使われる事がありますが、あれは重々しくするため文語的な表現をする事があるからです。 英文のthyも沙翁(シェークスピア)等では使われますが、最近は使わない筈です。(詳しくは英人に確認して下さい。) 英語の文化を理解する場合には、聖書と共に沙翁(シェークスピア)も重要です。幸い我が国語には、坪内逍遥博士の邦訳以来幾つかの全集があります。邦文で参酌するのであればそれらをご覧になったらと思います。(注意。最近シェークスピアの作と認められた「二人の貴公子」等はそれらの全集には入っていません) 御参考にならば幸甚です。