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古文 文法の意味
こんばんは。 紫式部日記(しめやかなる夕暮…)を読んでいたのですが、分からないところがあったので、投稿させていただきました。 ・女郎花おほかる野辺に宿りせばあやなくあだの名をや立ちなむ 「なむ」と「や」の文法的意味はなんでしょうか。 ・立ちたまひにしさまこそ、物語にほめたる男のここちはべりしか 「にし」と「しか」の文法的意味はなんでしょうか。 よろしくお願いします。
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>女郎花…についての質問なのですが、ということは、きっと~してしまうだろうかという訳になるのでしょうか。 そうですね。 この「なむ」という助動詞の用法は大きく分けて二つあります。 1.語り手の強い意志(船に乗りなむと欲す…船にぜひ乗りたい) 2.語り手の強い推量(花も咲きなむ…花も咲くだろう) このうちの後者が(きっと~してしまうだろう)の用法に当たります。 砕けた風に訳せば、 「こんな綺麗な女性たちのもとに長居していたら、また俺は プレイボーイなんて噂を立てちゃうだろうな」という冗談です。 しかし、あまり文法はやかましく詮議しない方が良いと思います。 実際のところはこんな綺麗に分類できる方が稀で、 時代を下るほど曖昧な用法が出てきます。 ややこしかったら、とりあえず語り手の強い気持ちが込められているんだな、という感覚で理解しても構いません。
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- salgar94
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「なむ」…完了の助動詞「ぬ」の未然形+推量の助動詞「む」の連体形 ※この形で「きっと、~してしまうだろう」の意味を表す。 「や」…疑問の係助詞(これを受ける言葉は係り結びで連体形になる) 和歌の大まかな意味は、 (女郎花の群生する野原に宿れば、好色な男という噂が立ってしまうだろう) 女郎花はもちろん紫式部たち女性陣を見立ててのこと。 「にし」…完了の助動詞「ぬ」の連用形+過去の助動詞「き」の連体形 「しか」…過去の助動詞「き」の已然形(係助詞「こそ」を受けている) (御立ちになられたその所作は、物語で誉めそやされる殿方のように覚えましたことよ)
補足
ありがとうございます。 女郎花…についての質問なのですが、ということは、きっと~してしまうだろうかという訳になるのでしょうか。
お礼
ありがとうございました。 はい、文法については、そう考えてみます。