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古文の文法「たり+む(たらむ)」の訳し方について
古典文学を読んでいて、ある文章について悩んでいます。 助動詞の「たらむ」なのですが、一般的によく見られるのは、<完了の助動詞たり>に<推量の助動詞む>で「~しているだろう、~したのでしょう」という口語訳だと思います。 しかし「む」を<仮定>とする訳し方もあるようで、その場合訳し方としては「~したとしたら、~したかもしれない○○(後に体言に付く場合)」で良いのですよね? また、推量と仮定が識別できる何か分かりやすい方法が有りますでしょうか。 古文の文法について詳しい方、どうぞ教えて下さい。
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質問者が選んだベストアンサー
枕草子に「思はむ子を法師になしたらむこそ、心苦しけれ」という文がありますが、これなどは、「~子がいたとして、法師にしたとしたら」という「仮定/仮想」ですね。(用語は人により違うでしょう)。 この用法は、「む」の連体形に限るとされていますので、おっしゃるように、後ろに体言がつく、もしくは体言を受ける助詞があるときには、仮定を考えられるでしょう。 逆に連体形以外なら仮定にはならないはずですが…
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- kankororin
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#1です。推量と仮定の識別は、たしかに一般論的には助詞のつきかたで可能と思いますが、質問者さんがお悩みになっているというのですから、きわどいケースかもしれません。 差し支えなければ、問題になっている文章自体を載せて頂いたほうが、話が早いと思いますが…
お礼
改めて有り難うございます。お陰様で問題が解決することが出来ました。おそらく「~してしまうかもしれない○○」という訳で良かろうかと存じます。他の回答者の方にも御世話になりました!
- jkmama96
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#3です。遅くなりました。 質問の答えですが、準体言化ではありません。 識別を分かりやすくとのことでしたので、かのように回答させていただきました。 連体形の後の体言は隠れていることが多いです。
お礼
再度の御回答有り難うございました。後の体言は省略されている場合、という事ですね。
- jkmama96
- ベストアンサー率0% (0/4)
ずばり、 (1)文末で使っていたら「推量」(もしくは「意思」) (2)すぐ下が助詞であれば「仮定」 参考にしてください。
お礼
jkmama96様、御回答有り難うございました。>すぐ下が助詞であれば「仮定」との事ですが、それは「む」自体を準体言化して考える、という意味でしょうか?
- kankororin
- ベストアンサー率41% (57/139)
#1です。 「仮定」というにせよ「婉曲」にせよ、現実をそのまま表現するのではないという事態になんと言うタームを当てはめるのではないかという気がします。 「竹取物語」の「たつのくびに五色にひかる玉あむなり。それもてたてまつりたらむ人には、ねがはむ事をかなえむ」の「たらむ人/ねがはむ事」の場合には、将来の、できるかできないか分からない事ですから、「仮定」とでも言うほうがいいような気がしますね。 「婉曲」という意義の定義が適切かどうかには、下記のような論考もありました。ご参考まで。 なお、「体言につく」ではなく、「連体形」にこの用法がみられるというほうがいいと思います。
お礼
再びの御回答、ありがとうございました。「婉曲」も「仮定」も、実際行われるかどうか分からない不確定な事象を表していると言うことですね。教えて下さった論文、大変興味深く読みました。
お礼
kankororin様、御回答有り難うございました。「思はむ子を・・」の一文は、婉曲・仮定の例題として多用されますね。ところで<体言に付く>すなわち<婉曲>とは聞いたことがあるのですが<仮定>の場合も同様なのでしょうか・・・?