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不等式の証明
x>sinx>x-x^3/6 について不等式を証明する問題ですが、 高校で習った不等式の証明では、差をとって因数分解や通分をしましたよね。 三角関数が入ってきた場合にはどうやるんでしょうか?教えてください。
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- siegmund
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rei00 さん,お久しぶりです. おそらく,問題の意図は すべての x>0 に対して x>sin x>x-x^3/6 を示せ, ということでしょう. sin x のマクローリン展開が (1) sin x = x - (x^3/3!) + (x^5/5!) - ... であることと関連した問題でしょう. こういう話はやっぱり微分ですね. (2) f(x) = x - sin x (3) g(x) = sin x - {x - x^3/6} とおいて,増減を調べればいいでしょう. rei00 さんご指摘のように,x=0 では3辺ともゼロです. したがって (4) f(0) = g(0) = 0 あとは,f(x),g(x) が増加関数であることがいえればOKです. (5) f'(x) = 1 - cos x ≧0 ですから,大体OKですが,x=0 からの出だしの瞬間は f'(0) = 0 ですから, 多少神経を使わないといけません. (1)と比べてみると,x がゼロより少し大きいとき (6) f(x) = (x^3/3!) + (x^5 以上の補正項) ですから,出だしでも x がちょっとでもゼロより大きくなれば f(x)>0 がわかります. あとは(5)が常に成り立っていますから,x>0 である限り f(x)>0 が言えました. g(x) の方も同様の方針でできます. (7) g'(x) = cos x - 1 + (x^2/2) g'(0)=0 ですから,g'(x)>0 かどうか見るには (8) g''(x) = - sin x + x を調べればよいのですが, 「ありゃ,g''(x) = f(x) だ」というわけで, f(x) > 0 ⇒ g''(x) > 0 ⇒ g'(x) >0 ⇒ g(x) > 0 が順次言えます.
補足
ごめんなさい! xの範囲はπ/2>x>0でした。