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PCR断片のベクター挿入
制限酵素によるマッピングを行い、目的のがPCR断片が挿入されているか、ベクターにどのような向きに挿入されているかの確認がよくわかりません。そもそもマッピングがよく理解できていません。どなたかわかり易く説明してくださったら助かります。
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コロニーPCRが(予算的に?)出来るのでしたら、 当たり → ← ← ---(1)-------□□(3)□(→)□□□□---(2)----- 逆向き → → ← ---(1)-------□□□□(←)□(3)□□---(2)------- 空 → ← ---(1)------- ---(2)--------- (1)(2)(3)はプライマーが結合する配列(向きは上の矢印の向き) で、 (1)(2)のプライマーの組み合わせでPCRすると、出来るPCR産物の長さは (1)-------□□(3)□(→)□□□□---(2) (1)-------□□□□(←)□(3)□□---(2) (1)------- ---(2) となってはずれのクローンがわかって、 (1)(3)でPCRすると 当たり (1)-------□□(3) 逆、空 増えない となりますのであたりのクローンがわかります。 ただ、増えない時は当たりのクローンでないのか、それともコロニーPCRでプレートの寒天をPCRチューブに持ち込んだためにPCR反応が阻害されてしまったのかわからないので、 当たりのものが増える条件(この場合は(1)(3)の組み合わせ)で増やす必要があります。
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PCR断片が挿入されているかどうかを確認する場合、プラスミドを抽出し、制限酵素処理をするのが普通ですが、最も手っ取り早いのがコロニーPCRです。コロニーを爪楊枝等でつつき、それをPCRチューブの底にこすり付けます。そして、20μlぐらいの計でPCRします。PCR断片が増幅された菌が当たりです。また、断片の向きはベクターにある他のユニークサイトで処理し電気泳動のパターンから分かります。
お礼
回答ありがとうございます。
- MIYD
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たとえば当たり、逆向き、空のベクターを 当たり ---●-------□●□□(→)□□□□-------- 逆向き ---●-------□□□□(←)□□●□---------- 空 ---●------- ------------ ●制限酵素サイト □PCR断片 ---ベクターDNA →インサートの向き とすると ●で切れる制限酵素でこのDNAを切断すると、 当たり ●-------□●+残り 逆向き ●-------□□□□(←)□□●+残り 空 1cutのベクターの長さのDNAだけ の長さのDNA断片が得られます。 このDNAの長さを電気泳動して調べることにより、 PCR断片の向きがわかります。
お礼
非常にわかり易い説明ありがとうございます。
お礼
回答ありがとうございました。