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戦時中の特攻に対するアメリカ人の認識
太平洋戦争中の日本の神風攻撃や万歳突撃は、アメリカの本や映画ではどのように描かれているのでしょうか?
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日本では「戦争の犠牲になった若者たち」と悼まれる特攻隊員も、 その攻撃を命懸けで受け止めたアメリカ側からは 狂気の発露とみなされるのは致し方ありません。 たしかに、カミカゼ攻撃(やバンザイ突撃)を描いたハリウッド映画は多くはありません。 戦争映画をずいぶん見てきた僕でも、 『ならず者部隊』『全艦発進せよ!』『不沈空母サラトガ』『荒鷲の翼』など数本が思い浮かぶ程度で、 しかも『荒鷲の翼』など、日本軍が開戦後すぐにカミカゼ攻撃をはじめたように描かれているのです。 これらの中でも、『全艦発進せよ!』(1956)がカミカゼ攻撃の恐怖が真正面から描き出された代表的作品かもしれません。 物語の中心はアメリカ海軍の上陸用舟艇母艦ですが、 この艦が沖縄海域にいるとき、カミカゼの編隊が飛来し、 そのうち対空砲火をかい潜った何機かが突っ込んできて損害を蒙らせます。 いくら搭乗員が死を覚悟した攻撃だからといって、 艦体の所かまわず、医務室にまで突っ込んできて、軍医や傷病兵を巻き添えにする‥‥ これでは、自爆テロそのもので、さぞや非道なやり方に思えたことでしょう。 ついにたまりかねた病身の艦長が突っ込んでくる特攻機に向かって吠え立てる台詞、 「いまいましい飛行機め、俺の視界から消えろ!」 この言葉が、アメリカ側の感情をすべて代弁しているようです。 そんなアメリカ人の反応にショックを受ける人は多いかもしれません。 でも、我々はもう一度、カミカゼ攻撃の目的が殺人であったことを認識しないといけないでしょう。 自分の側が払った犠牲の大きさで悲壮さに酔いしれ、相手側に与えた被害は慮ろうとしない。 日本人らしい発想といってしまえばそれまでですが。
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- eiji_honda
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ド忘れしてました。 日本の特攻を描いたアメリカ映画で重要なのをひとつ。 スティーブン・スピルバーグの『太陽の帝国』(1987)です。 戦火の中で孤児となり、日本軍の収容所で生き抜くイギリス少年を描いた小説の映画化ですが、原作者J・G・バラードの実体験に基づいているとのこと。 物語の主人公ジム少年は、中国大陸で日本軍が白人捕虜や中国人を使役してつくらせた飛行場と隣接する収容所に送られるのですが、夕暮れ時、憧れだった零戦機に惹かれるように滑走路に出て行き(警備兵から銃で狙われながら)、近寄ってきた搭乗員らに向かい神妙な態度で敬礼すると、相手からも敬意を込めた答礼をしてもらえる。 この場面は、感涙ものです。 さらにラスト近く、特攻隊として出撃していく零戦搭乗員らを、収容所の鉄条網ごしに少年らしい美声で賛美歌(?)を歌い、敬虔そうな面持ちで見送るジム。 飛行機が好きだった少年は、日本軍の収容所で暮らすうち、零戦搭乗員にすっかり感情移入してしまったのかと思わせます。 けれども、飛び立った零戦機が突然、木っ端微塵となって爆発したのを皮切り、アメリカ軍の爆撃に飛行場が見舞われると、ジムは俄然、欣喜雀躍し、目の前を横切って飛んでいく米軍機P-51に、満面の笑顔で手を振ってみせるという日本人にとってはショッキングな描写が続くのです。 なぜ? と疑念を抱いた人は自らを欺いていたのかもしれません。 ここは、映画の冒頭にあらわれたイメージ、「血に染まった鉄条網」と重ね合わせるべきなのです。 おそらくジム少年にとって、零戦とその搭乗員は憧れの存在だったけれど、同時に彼らが護持する大日本帝国はジムら白人捕虜を理不尽に虐げ、命さえ奪おうとする仇敵にほかならない。 そのシンボルであった零戦機が一撃で粉砕され、まさに救いをもたらす希望である米軍の戦闘機が目の前に現れた途端。その真実を全身で自覚したのでしょう。 ジムの反応の極端すぎる変化を見ると、なぜ韓国や東南アジアの国々が大日本帝国による統治下では、従順に振る舞い、ときには命懸けで戦争に協力しながら、日本が敗けた途端、被害者としての怨みをむき出し、反旗を翻したかわかるような気がするのです。 そのことを「裏切り」と呼んで非難するのは事情をまったくわからない人であることの証明で、すくなくとも日本人でそのように言う人がいたら、厚顔無恥のきわみでしょう。 そもそも日本人の立場から彼らを非難することは、絶対に出来ません。 人間には抵抗できない暴圧の前に屈服を強いられたとき、自分を抑える相手に言い従うばかりか愛着さえ抱くような心の働きがあることを理解しなければなりません。 (これは近年、「ストックホルム症候群」としてようやく認められるようになった現象ですが) たとえば、女性を殴りつけて精神を自虐に陥らせ、仇なのに好きだと錯覚させたあげく己れの思い通りにしても、それが「和姦」ということで許されるのでしょうか? 僕は許されはしないと思いますが。 日本軍の制圧下にあったアジアの人たちも同様で、彼らもまた、ジム少年と同様、生きるのに余地なき選択を迫られたのだと認めねばならないと思います。 以上、 論点が神風とは微妙にずれてしまいましたが。
「パールハーバー」でアメリカの青年が日本機を翻弄させる場面がありますが、「彼にそんな腕があるのか」と嘲笑したくなる場面です。アメリカは所詮戦勝国。敵国を肯定的に描くことがないのが当たり前で、日本のおかれた状況を顧みずにその当時のせっぱ詰まった時代を語ることはできないでしょう。特効など馬鹿な行為ですが、今いる私たちはその行為を卑下することはできません。太平洋戦争も産業革命以降の植民地争奪、資本主義による経済競争から論じるべきで、一時的な戦時体制から日本のすべてを語るべきではありません。
- sqwe-ir
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万歳突撃の場合、無益な行為と冷笑しています。 弾丸が尽き、銃剣で総攻撃ならまだしも、投石や竹槍まで持ち出して戦うのですから、 素直に降伏すれば国の復興の為に尽力出来る物を。 と言う感じでしょう。 別方面では、日本兵の捕虜の少なさは賞賛されてはいますが、補給や兵力増強が出来ない場合でも、 「ジャングルで作戦を展開せよ。」 こう言う命令が下されます。 これは、1人になっても戦え。降伏するな。と言う意味で、 降伏すれば自分は銃殺。内地の身内まで肩身の狭い思いをするので、 戦後数十年ジャングルに潜む日本兵もいたぐらいです。命令違反に対して、これだけ恐怖があった訳です。 神風の場合、第1回の攻撃で空母をモロに殺っちゃったので、効果てき面とばかり続けたのです。 しかし、空母を撃沈したのは、ベテランをはるかに通り越した航空教官で、 新米搭乗員は、スコールがあった時、殆どが目的地に到着出来ない(計器飛行が出来ない)ありさまでした。 超低空をレーダーを避けて飛び、攻撃寸前に上昇して斜めから突っ込まないと信管が作動しないので、 かなりの度胸と腕が必要なのです。 命中出来ずに被害のみ続出します。 人間ロケット桜花のコードネームはBAKAです。 1式陸攻の腹に付けるので、目標に到達する以前に殆ど1式陸攻もろとも撃墜されています。 (戦果は駆逐艦1隻撃沈のみ。) まだ、木製のモーターボートに爆弾を積む○レ艇も準備していました。(発動前に終戦) かっこ良いかもしれませんが、 尊い命を犠牲にして戦果は殆ど無く、 1式ライターに人間爆弾を積んで火だるま作ってもとても笑えません。(木製ロケット弾)
- ss79
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太平洋戦争時アメリカ軍は「バカ爆弾」と呼んでいたと聞いた事があります。 正式には「カミカゼ」と呼称したとおもいます。 「バンザイ突撃」はそのままそのように呼んだようです。 勿論英語で表現したでしょうが・・・ 彼らの常識では全く理解出来なかったと思います。 彼らの選択肢には降伏という手段がある事を教育されていましたが日本軍は「生きて虜囚の辱めを受けるなかれ」と戦陣訓で教育されており、負傷して人事不省で捕虜になった日本兵が気がついてからそれを恥じて自殺を図った事例が多発して理解に苦しんだといいます。 しかしアメリア軍の中にも体当たり攻撃を試みた人がいたことは記録がありますから、ただそれを賞賛するとか命令するとかは考えられない事でしょう。 これはキリスト教では自殺を許されぬ行為としている事と無縁ではないとおもいます。
- leman
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これは太平洋戦当時のアメリカでの本や映画という解釈でいいのですか。それとも戦後のはなしなのですか。
- Braque
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いや、参りました。 goo 映画で検索しても、「特攻大作戦」とか「ドラゴン特攻隊」とか、そんなのばっかり出てくるので‥‥。 あ。 フランス映画で、「神風」(1986)というのがあります。 なんでも、 「殺人光線でテレビアナウンサーを殺害するマッド・サイエンティストと刑事の闘いを描くSFスリラー。天才科学者アルベールは、テレビアナウンサーの愚劣さに怒り、画面に向かって光線を発車...」 というお話だそうで(哀 笑っちゃいました。