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神風特別攻撃隊の思想・精神の根源とは?
- 太平洋戦争中、神風特別攻撃隊は必死の突撃を行いましたが、その思想や精神の根源は何か疑問に思います。
- 国の作戦としての神風特別攻撃隊には異常なものを感じます。当時の軍部の異常さだけで片付けられるのか、また日本人の思想や行動に根源があるのか疑問です。
- 特別な作戦ではなく、あの状況下でどの国でも考えることでしょうか?過去の日本の歴史の中にその思想や事象はあったのか疑問です。
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日本人の死生観と欧米人の死生観などの違いでしょうか‥‥‥いわゆる西洋諸国やアメリカなどの,欧米人の根幹にあるキリスト教的死生観では,基本的に,人命を自ら絶つことなどは,良しとされていませんし,日本などの大乗仏教のような,来世にも生まれ変われるという,輪廻転生思考などではなく,いわゆる現世に生きるということを重要視しているようですし,日本人より,合理的で,現実思考などだと思います..又,太平洋戦争中などに,命懸けの特攻作戦などで亡くなった日本人兵士や,旧日本軍人は,軍神として祀られたり,マスメディアに取り上げられたり,階級などが上がったりと,とにかく,当時の皇軍の鏡や模範的な人物として奉られ,当時の日本の軍国主義や,集団・全体主義的ファシズムの高揚に用いられたようです..当時のエリート男子である中学生(現在の高等学校生か)などの間にも,日常的に,軍事教練や軍事訓練などは,軍服のような制服などと共に導入されたようで,国家神道により,天皇陛下,当時の昭和天皇・皇后夫妻は,特に昭和天皇などは,現人神として,御真影が,学校内に掲げられたり,靖国神社に,若者達は,自然と,命を委ねて,特攻作戦などに参加いたのかもしれません..もちろん,若者達のご両親などは,自分の息子などが,戦争で亡くなることなどを,望んではいなかったとは思いますが,当時の小学校の,修身という科目の教科書にもあるように,日本は 良い国 神の国 偉い国 ‥などと教えられて来た若者達には,当時の旧日本軍人の考えた,あまりにも稚拙で愚かな特攻兵器などだとしても,そういった作戦に,自ら志願したり,天皇の為に戦わない選択肢などは,ほとんど考えられなかったのかもしれません‥‥‥旧日本軍自体は,天皇を,どこまで崇めていたのかは,わかりませんが,結局,昭和天皇の御聖断が無ければ,ますます,愚かな特攻兵器などが,使われていたかもしれないわけで,その点は,ナチス=ドイツのドンの,ヒトラー氏などが自決して降伏した,当時の欧米などの考え方とは,違いますし,天皇が,日本の政の表舞台に,本格的に出て来たのも,明治期以降ですが,やはり,天皇を現人神とした,帝国主義や,中央集権国家として軍国化した当時の日本は,かなり,世界的にも,特殊だったのかもしれませんね‥‥‥‥
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- SPS700
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#2です。補足です。 >>私も9.11同時多発テロや自爆テロのことを考えてみました。思想的な背景はあるにしても、国家の作戦として実行された「神風特別攻撃隊」とは、異なる何かがあるように感じての質問でした。 あれは宗教圏対宗教圏ですから、国家よりも大規模だと思います。欧州では攻める側は遊び半分です。ただ異教というだけで殺された6百年の恨みは根強く、 一国百年と違い長期にわたって蓄積された怨念が原因です。その上にブッシュのありもしない大量兵器の言いがかり、黙って見てはいられなかったのでしょう。 攻め込んでも
お礼
再度ご回答いただきありがとうございました。恐縮です。 あれは宗教圏対宗教圏ですから、国家よりも大規模だと思います。……他の方のご回答にも「宗教」を挙げておられますので、今後、考える糸口にはなるかと思っています。ただ、もやもやとしてうまく説明できないのですが、規模の問題ではなくて、「国家の作戦として実行された「神風特別攻撃隊」とは、異なる何かがあるように感じて」ということなのです。<(_ _)><(_ _)>
- D-Gabacho
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神風特攻隊の創設者である大西瀧治郎中将のウィキペディアのページには「体当たり攻撃をして大きな効果、戦果を確信して死ぬことができる特攻は大愛、大慈悲であるとも考えていた」とあります。「大慈悲」という用語は、日本の浄土教の根本聖典のひとつとされる観無量寿経に出てくることばであり、歎異抄、教行信証といった浄土真宗の根本聖典にも出てくることばです。大西中将の信仰についてウィキペディアはふれていませんからはっきりしたことはいえませんが、もしかすると中将は浄土真宗の信者で、特攻思想の根本には真宗があったのかもしれません。実際、浄土真宗には、戦国時代の一向一揆にみられるように、日本のほかの宗教にはほとんどない(例外はキリシタンくらい)殉教思想があります。
お礼
ありがとうございました。 「体当たり攻撃をして大きな効果、戦果を確信して死ぬことができる特攻は大愛、大慈悲であるとも考えていた」……言い訳でなく、本心から出た言葉だとすれば、興味深いですね。言い訳なのか、本心なのかが分からないのは残念です。 日本では浄土真宗の信者が一番多いと言われていますので、国民として神風特別攻撃隊というものを受け入れる素地はあったのかも知れませんね。もっとも受け入れられないと思っても、国の作戦を公然と批判できる時代ではなかったと思いますが。 大変興味深いご回答だと思いました。
- 4237438
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日本は圧倒的に物量が豊富なアメリカに負けましたが、日本軍はよく戦いました。日本軍の捨て身の攻撃に米軍水兵たちは恐怖に襲われました。 私は日本がいつまでも平和国家でいて欲しいし、カミカゼのような恐ろしい攻撃戦法があって欲しくないと切に願うものですが、当時の世界は今より遥かに好戦的でした。現在のヨーロッパ諸国は過去を忘れて涼しい顔をしていますが、植民地分捕り合戦をやりました。日本は後発でしたので分捕る植民地が残っておらず、間違った国盗り物語を隣国に向けてやってしまいました。 ただ・・・ 神風攻撃を侮辱すべきではないと思います。中には嫌々加わった者もいましたが、多くはそのときは「潔く散ろう」と決意して国に命を捧げました。私はカミカゼ攻撃で散ったかたに「あなたがたの尊い犠牲の上にいまの平和国家日本がある。子孫である私たちは今の平和を守ります」と毎年靖国神社で誓います。 なお、神風攻撃発案者である大西 瀧治郎中将を誹謗する書き込みがありましたが、大西中将は、敗戦直後、ゼロ戦で飛び立ち死なせた部下たちと同じく太平洋に突っ込んで死にました。多くの若者を死なせた責任者として自分も同じ方法で命を絶ったのです。 70年以上も前のできごとですから今の価値感で評価するのは難しいですが、私は神風特別攻撃隊のおかげで現在の日本の繁栄と平和があると信じております。
お礼
ありがとうございました。 ご回答には、私もほとんど同感ですが、神風特別攻撃隊についての評価を質問しているのではありません。
- ichikawa2017
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数年前に話題になった牛丼のチェーン店で行われていたワンオぺ(深夜の一人勤務)と同じことです。 店員を人間として考えずに机上で人件費として考えれば必然的に最小の人件費である一人勤務に到達します。 残業代を余分な人件費と考えて肩書を着けて残業代が請求できないようにしたいわゆる名ばかり管理職というのを設けている企業は今でもあるかと思います。 砲弾を掻い潜って水面スレスレに飛行して敵艦に接近して魚雷を投下するというのは高度な操縦技術が必用です。 是だけの操縦技術を習得させるには長期間の訓練を行う必要があります。 目先の戦闘には間に合いません。 突入するだけであれば、離着陸ができるだけの技能で充分です。 熟練した操縦士がおらず空戦性能が劣る機体だけという状況で敵の空母や艦船に損害を与えるには爆弾を搭載した航空機を突入させるのが最も合理的な選択肢となります。 海軍では航空機による特攻攻撃以前に既に有人魚雷という考え方があって甲標的と呼ばれる魚雷を二本装備した小型潜航艇があり真珠湾攻撃にも動員されていました。 理論的には帰還は可能でしたが実際に投入された5隻のうち4隻は撃沈され1隻は拿捕されました。 これがやがて回天と呼ばれる有人魚雷に発展しました。 甲標的のような形式の小型潜航艇は日本だけではなく当時の各国の海軍が装備していました。 日本では機材を最小限に抑えた回天に発展しましたがドイツはUボートという形態に発展しました。 つまり体当たり攻撃というのは神風特攻隊が初めてということではありませんでした。 日本は艦船を目標としましたがドイツでは米軍の大型爆撃を目標とした体当たり作戦が実行されていました。(エルベ特攻隊) 軍隊では兵員は戦死することが前提となっています。損耗率として計算されます。 出来る限り損耗率の低い作戦を採用します。 劣悪な機体と未熟な操縦士に下手に空中戦をやらせるよりも敵艦に突入させる方が同じ損耗率であっても得られる戦果が異なります。 航空機を体当たりさせる戦術というのはすでに開戦前後から検討されていました。 そこそこの戦力が維持されていた初期には採用されませんでしたが敗色が濃くなった末期に採用されました。 つまり、神風特攻隊というものと日本人はどうのこうの、精神が云々などということとは無関係だということです。 軍隊における合理的な考え方とか科学的考え方と呼ばれる思考方法から導きだされた作戦だったということです。 当時の軍部が作戦計画を合理的に立案する際に兵員の生命や人格を要因としていなかったということです。 現代のファンドなどという投資会社が企業を買収してバラバラに切り売りする際にそこで働く従業員のことなぞ一慮だにしないのと同じことです。 従業員の生活など売買に無関係な事柄は検討要因にしないのと同じことです。
お礼
ありがとうございました。 何も無いところで何かを探そうとしても無駄と言うことですね。そうかも知れませんし、そうでないかも知れません。私は、「そうではない」と思い、また、「戦争を遂行する上での合理性」だけでは説明のつかない「日本人とは何か」ということを、「神風特別攻撃隊」というものから考える糸口が見つかるかも知れないという気がしての質問でした。それに、「作戦」やあるいは「戦争」そのものが、すべて合理的な考えのもとで進められているものでもないと思う。
- 莽翁寒岩 一笠一蓑一杖(@krya1998)
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志願という形を取りましたが、志願させられたということですね。 志願しなければ存在できなかった。 これを考案した○○中将を戦後もぬくぬくと生きていました。 とても人間の命ずる事ではありませんね。 人類はいろんなところでこういうことをしてきているのですね。 人類の発達が必要です。
お礼
ありがとうございました。 とても人間の命ずる事ではありませんね。……私もそう思います。 人類はいろんなところでこういうことをしてきているのですね。……そうですか???
- SPS700
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それとも、特別に異常な作戦ではなく、あの状況に置かれれば、何処の国でも考えることなのでしょうか??? 「どこの国でも」とは言えないにしても、太平洋戦争の日本に限られたことではなく、珍しくしたのは、ああ言うのは狂気の沙汰だと洗脳された産物でしょう。 他の国でも、「テロ」と言う名の作線には、命を賭けた人がおり、日本でも特攻隊以前に「爆弾三勇士」などがあり、珍しくはないと思います。
お礼
ありがとうございました。 太平洋戦争の日本に限られたことではなく、……他の国に例がありますか???日本人に限らず、人類とはこんなものなのだ、と納得できれば疑問も解消します。 ああ言うのは狂気の沙汰だと洗脳された産物でしょう。……洗脳されなくても、まさに、狂気の沙汰だという気がします。 他の国でも、「テロ」と言う名の作線には、命を賭けた人がおり、日本でも特攻隊以前に「爆弾三勇士」などがあり、珍しくはないと思います。……「テロ」と「神風特別攻撃隊」を同列に扱うという考え方ですね。私も9.11同時多発テロや自爆テロのことを考えてみました。思想的な背景はあるにしても、国家の作戦として実行された「神風特別攻撃隊」とは、異なる何かがあるように感じての質問でした。
- 177019
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私も一度、鹿児島県知覧特攻平和会館を見学したいと思っていますが、なかなか行けそうにもありません。あの当時の日本、「神道」一色でした。当時の日本には外国の戦艦を攻撃するような艦船や武器も無く、敗戦の情報が交錯する中、「こうなったら体当たり作戦しか無い」と軍部によって考え出されたのが「神風特別攻撃隊」であったと思います。そしてそこに天皇という存在を神化させ、「神道」思想を混同、それが過激化されて「お国の為、天皇の為」になり、自らが敵の艦船に体当たりするという、いわば軍部が考え出した心理作戦と言えます。仏教思想とは全くかけ離れた考え方です。
お礼
ありがとうございました。 あの当時の日本、「神道」一色でした。……そうなのですか。戦時中の宗教のことや「神道」のことは全く知りません。「神道」については考える手がかりになるのかも知れません。 「お国の為、天皇の為」に……というのは神風特別攻撃隊に限ったことではないですよね。それに天皇は終戦間際になって、神化された訳でもないと思うのですが。 いわば軍部が考え出した心理作戦と言えます。……「心理作戦」ですか???今ひとつしっくりときません。<(_ _)> 仏教思想とは全くかけ離れた考え方です。 ……日本人に一番浸透している宗教思想だと思うのですが、何故かけ離れてしまったのか???という疑問が残ります。
お礼
ありがとうございました。 世界的にも,特殊だったのかもしれませんね‥‥‥‥そうなんです。私もそう考え、それがなんなのか???ということを知りたかったのですが、「死生観」というのは、この問題を考える大きなヒントになるような気がしました。 「死生観」に関する小論も持っていますので、もう一度読み返してみます。