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アメリカとの戦争
太平洋戦争において、アメリカと戦争したわけですが、現代人においてはアメリカと戦争して勝てるわけがないという常識ですが、あの当時においてどれだけの日本人がアメリカという国を知っていたのか、もしかして軍人さえもアメリカのことをよく知らなかったということはないですか?山本五十六は次官時代にアメリカ視察でいかにアメリカが強大な国であるということを理解していたみたいですが、日本国民においては、戦争すれば景気が良くなるという程度の認識だったということはないですか?そして新聞さえも戦争すれば景気がよくなると国民感情を煽り倒したということはないですか?
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以前に何かの本で読んだエピソードです。 東南アジア方面に派遣され、そちらでは連戦連勝だった日本軍。 ある小隊では、ついにアメリカ相手に戦いの火ぶたが切られたことに対し、兵士たちはみな喜びの声を上げたそうです。 しかし小隊長は冷静だったのでこう告げました。 『日本の国力と、アメリカとイギリスを足した国力を比べたとき、その差は1対13になるとされている。これでも日本は勝てると思うか?』 兵士たちは 『神国日本が鬼畜米英に負けるはずは無い』 『何か有っても神風が助けてくれるに決まっている』 『これこそ大和魂の見せ所だ』 『惰弱な英米ごとき例え13倍だろうと軽いもの』 など、誰もが当然のように答えたそうです。 そこで少し考えた小隊長は、まず兵士たち13人を並ばせ、次にその部隊で、相撲が一番強い兵士を呼んでこう言いました。 『お前がこの13人を倒せたなら、日本も13倍の英米を倒せるだろう』 と。 周囲を取り囲むほかの兵士たちが歓声を上げたりヤジったりする中、相撲が徐々に進みます。 一番強い兵士と13人の兵士の取り組みは続き、強い兵士は最初のうち順調に相手を投げ飛ばし続けます。 しかし次第に疲れを見せ始め、やっと半数を倒したところでとうとう力尽き、倒れてしまいます。 そこで小隊長は尋ねました。 『13倍の相手に勝てるか?』 強い兵士は答えました。 『勝てません。』 さっきまで歓声を上げていた他の兵士たちも、みなシンとなってしまったそうです。 以来その部隊の兵士たちは、日本がアメリカに勝てるなんて誰も口にしなくなった、と書いてありました。 他の本やエピソードを読んだ時にも得られる印象なのですが、当時の日本人の大部分は、どうも深く考えずにこの戦争"も"それまでの対外戦争と同じように「必ず勝つ」と考えていたとしか思えません。 現在では否定されている精神論もゴリゴリで、とにかく「日本」を宗教じみて神聖視すれば、それだけで全てが上手く行くと本気で考えていたようです。 ともあれ、戦争に反対する者はそれだけで思想犯として扱われ、状況を客観視できる者もほとんど何も出来ないまま、 『尽忠報国の大精神ある限り、英米と雖も何等惧るるに足らないのであります。』 『物には限りがありまするが、ただ無限にして無尽蔵なのはこの精神力なのであります。』 との翼賛体制から出される言葉を、日本国民のほとんどが喜々として信じてしまっていた。 調べれば調べるほど、こうした薄ら寒い現実が日本全体を覆っていたことは間違いがないようだ、と結論付けざるを得ません。残念ですが。
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- tzd78886
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国民感情からすれば、「日本が負けるわけがない」と信じ込んでいた日本人が多かったのは確かでしょうね。「神国日本」「皇国史観」などを挙げるまでもなく、「「天皇の国」日本が負けるわけがない」という教育が明治維新以降為されてきたからです。歴史上でも日本は外国と戦争をして負けたことが無いということにされてきました。実際にはそうでは無かったわけですが、少なくとも日本が攻め込まれて負けたことは大東亜戦争以前は無かったことです。それと天皇とは何の関係も無いわけですが、無理やり結びつけたのが明治政府です。
お礼
天皇の神格化ですね。軍は天皇の地位を利用し統帥権なんてものを作り。全ての利権を手中にした。回答ありがとうございます。
- kaitara1
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>同一の感情でないにしても、一般国民がどのような感情であったのかを知りたいです。例えば、米国と開戦に至ったときに、開戦当時米国に勝てると思っていた人がどれだけいるのか等です。 それは感情というより知識とか常識と言われるものかなと思います。然し強敵でも勝てればよいと思うのは感情ですね。当時の日本人が今の日本人より軍事面でアメリカに勝てると思っている人が多かったことは事実でしょう。
お礼
己を知らず敵を知らず。「無知」って怖いですね。回答ありがとうございます。
- staratras
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「知識」としてだけなら、アメリカの経済力や軍事力が侮れないことは、軍の将校や官民のリーダーたちは理解していましたし、一般国民もある程度はわかっていました。もちろん今(コロナ以前)のように気軽に海外旅行に行ける時代ではなく、アメリカに渡航経験のある人はほとんどいませんでしたが、軍の将校や政府の要人には欧米に留学経験のあるエリートもいました。 またアメリカ映画は開戦までは公開されていましたので、こうした映像を通して、庶民が「アメリカの豊かさ」を垣間見る機会もありました。昭和の初めに生まれた回答者の親族が通っていた東京の幼稚園にはアメリカ人の女の先生がいたそうです。戦前の日本人もアメリカやアメリカ人をそれなりには知っていました。 ただ、現在から見ると少し理解しにくいのですが、「アメリカの強さ・豊かさに関する知識」が、「アメリカとの軍事衝突を回避すべきだという考え方」には必ずしもつながっていません。それどころか当時の一般の日本人の心理の最深部には「戦争の勝敗を決定する最大の要因は経済力や軍事力の数字の大小ではない」という心理(願望)があったと考えられます。その背景には過去の日清・日露の両戦争で、日本より広大で人口も多く大国であった清やロシアに勝利した(と一般国民は理解していました)「成功経験」があったでしょう。 文部省が開戦前年に行った「戦時下壮丁の思想調査」(翌年の「週報」第266号昭和16年11月12日発行所収)には次のように書かれていました。(以下引用・ただし3位以下の順番は「日本人研究」No.5「日本人の対外国態度」(日本人研究会編:昭和52年至誠堂)による) 「好きな国」1.ドイツ、2.イタリア、3.フランス、4.イギリス、5.ロシア 親善国はどこか 最後の第十問では、壮丁の一番好きな国を訊ねたのですが、第一位はドイツ、第二位がイタリアと答へ、独伊両国で全壮丁の約九割の人気をさらつてゐます。米仏英等はいづれも三%にも充たず、最近の国際状勢から言つても蓋し当然の結果でせう。面白いことは、ドイツを選んでゐる壮丁の率は、學歴の高くなるにつれてはつきりと上昇してゐます。これはインテリ層が読書等によつてドイツの優秀さを最もよく知つてをり、また學術的方面で、しばしばドイツの進歩した研究が参考となつてゐる結果でせう。(引用終わり) 日独伊三国同盟が締結された年の調査ではありますが、「インテリ層ほどドイツ好き」という調査結果には考えさせられますね。
お礼
すごく勉強になる回答ありがとうございます!
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
1。太平洋戦争において、アメリカと戦争したわけですが、現代人においてはアメリカと戦争して勝てるわけがないという常識ですが、 それはアメリカに洗脳されたからでしょう。 2。あの当時においてどれだけの日本人がアメリカという国を知っていたのか、 全然知らない人、陸軍の一部ではハルノートで日本は負け潰される、どうせ潰れるなら一戦を交える、海軍の一部はやるなら奇襲しかない、など種々でした。 3。もしかして軍人さえもアメリカのことをよく知らなかったということはないですか? 敵を欺くには味方を欺け、と日本側は極秘裏に国後島に艦艇を集めたのですが、アメリカ側はもう極秘の少女部隊によってる暗号は解読され動きは筒抜けでした。 4。山本五十六は次官時代にアメリカ視察でいかにアメリカが強大な国であるということを理解していたみたいですが、日本国民においては、戦争すれば景気が良くなるという程度の認識だったということはないですか? それは誰にも知らされていないことでしたから、ありません。 5。そして新聞さえも戦争すれば景気がよくなると国民感情を煽り倒したということはないですか? 何しろ秘密の行動ですから、それもありませんでした。
お礼
支那からの撤退というのは選択肢になかったのですね。というか、もしその選択をしても関東軍が言うことをきくわけがなかったですかね。回答ありがとうございます。
- kaitara1
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>私が興味があるのはあの当時の国民感情です。 国民感情というのはどのようなものと考えるのでしょうか。 全国民が同一の感情を抱くということでしょうか。
お礼
同一の感情でないにしても、一般国民がどのような感情であったのかを知りたいです。例えば、米国と開戦に至ったときに、開戦当時米国に勝てると思っていた人がどれだけいるのか等です。
- gunsin
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小林多喜二は警察の取り調べで、なぶり殺しされ、大杉栄の子供と 内縁の妻、伊藤野枝が憲兵の甘粕大尉らによって殺されました。 無政府主義者、共産主義者など、政府に異を唱える者は、治安維持法 違反で、次々と獄中に送られました。 不敬罪で天理教を始め、宗教関係者も獄中行きになってます。 2・2・6事件の後からは、政界も財界も、異を唱えると、 軍部の「わしらは良いが若い者が黙っていない」の一言で沈黙です。 国民は声も上げられず、只々、沈黙するしか、なかったのです。 当時、女学校生だった、私の母は、玉音放送を聞いた時、負けた 悔しさは微塵も無く、これで、やっと息が出来ると思ったそうです。 当日の快晴の空と同じ、晴れ晴れとした気持ちだったと、折に 触れて、話してくれてます。
お礼
なるほど!異論を唱えると理不尽に逮捕されたんですね。そして、言いたくても言えない環境。まさに軍部の暴走ですね。よく、歴史とかで日本は米国に打撃を与えて早期講話を模索していたなんてありますけど、この歴史背景ですと、どんだけ日本が米国に打撃を与えても、「講話」なんて日本軍部が認めるわけないですね。
- kaitara1
- ベストアンサー率12% (1153/9140)
日露戦争以後現在に至るまですべてアメリカの演出(それほどすぐれてはいませんが)のもとに踊らされていたということでしょう。国民感情など全く関係ないでしょう。問題は現在でも全く変わりがないということです。
お礼
私が興味があるのはあの当時の国民感情です。回答ありがとうございます。
- oska2
- ベストアンサー率44% (2300/5115)
>軍人さえもアメリカのことをよく知らなかったということはないですか? その通りで、上部の軍人の多くは「正常な判断が出来ていなかった」様ですね。 大本営内でも、多くの軍人は「偏った情報」しか持っていませんでした。 山本五十六長官でも、「戦闘開始から1年後には、優位な条件で講和するべし」と軍司令部に進言していますからね。 もちろん、陸海軍の総帥権を持った「天皇陛下の命令だ」と告げられると長官としても再度進言する事は不可能ですがね。 当時も現在も「上司には、都合の良い情報しか伝えない」という官僚の不文律があります。 今では想像できませんが、朝日新聞が「皇軍は負けない」と世論を盛り上げ戦意高揚を行っていました。 ※数年前にオックスフォード大学で行った「信用できない日本の新聞(全国・地方紙)調査で、めでたく朝日新聞は一位」になりました。 戦前・戦中でも「大本営発表」で、正しい情報は国民には伝えなかったのです。 レイテ海戦などで大敗しても、「勝った勝ったまた勝った」と報道しています。 昭和天皇も「皇軍が負ける事はない!」と確信していて、無謀なニューギニア戦線・大和沖縄特攻攻撃などを(実質的に)命令しています。 天皇にさえ正確な情報を伝えなかった? まぁ、今でも情報規制を行っている国がありますよね。 反日国家で学び・見聞きした情報と来日して得た情報にギャップを感じている在日外国人も多いのです。 正確な情報を、担当者・組織の考え方に偏らないで報道する事が大事ですね。
お礼
あの当時、国民は情報源といえば新聞かラジオ。朝日新聞の見出し次第でいかようにもなりますね。「鬼畜米英」とかすごいですね、回答ありがとうございます。
- tzd78886
- ベストアンサー率15% (2590/17104)
日露戦争で大国ロシアに「勝った」のが最大の理由です。実際には勝ったというよりはロシアが国内情勢により停戦に応じたというのが正解なのですが、日本国内では「勝った」ということにされました。ロシアが本気で戦っていれば到底勝ち目は無かったはずです。日本軍としても何千キロも先のモスクワまで攻め込むなど不可能で、「停戦に」応じてくれたというのは幸運だったとしか言いようがありません。 同じ様にアメリカも初戦を叩けばすぐに停戦に応じてくれるだろうという甘い考えを持っていたのですが、現実には本気で怒らせてしまいました。というより、アメリカは日本軍が攻めてくることを知っていてパールハーバーをあえて見殺しにしたといわれています。当時のアメリカは厭戦気運が高く、国民を戦争に駆り立てるためにはこれくらいやる必要があったからです。アメリカとしてはアジアで勢力を伸ばしつつあった日本は目障り以外の何物でもなく、いずれは潰してやろうと思っていたのは間違いないです。
お礼
ロシア戦を「勝った」と日本国民に誤認識させ、対米についても勝てる見込みがあるというふうに国民を誤認識させて好戦的にしたのですかね?回答ありがとうございます。
お礼
回答ありがとうございます!勉強になります。報道において日本の過去を伝えているのって戦争の悲惨さ原爆の悲惨さばかりで当時の日本国民が戦争にたいしてどのような思想であったのかについてはほんとに触れたがらないんですよね。今も昔も都合が悪いことには触れたがらない、そういう部分は変わらないですね。アジアの解放だなんて大義名分を掲げ、植民地を欧米から取り返す、でも武力で取り返すんたからやってることは欧米と同じですよね。占領国に対しては日本語教育を強制したり。そういう部分って、最近は報道しないですね。