宮城賢治の「オツベル」の作品について
私は外国人です、今賢治の作品を読んでいます。分からないところがたくさんあります。知っている方教えてください。次は作品の初めの部分です。
オツベルときたらたいしたもんだ。稲扱(いねこき)器械の六台も据(す)えつけて、のんのんのんのんのんのんと、大そろしない音をたててやっている。
十六人の百姓(ひゃくしょう)どもが、顔をまるっきりまっ赤にして足で踏(ふ)んで器械をまわし、小山のように積まれた稲を片っぱしから扱(こ)いて行く。藁(わら)はどんどんうしろの方へ投げられて、また新らしい山になる。そこらは、籾(もみ)や藁から発(た)ったこまかな塵(ちり)で、変にぼうっと黄いろになり、まるで沙漠(さばく)のけむりのようだ。
そのうすくらい仕事場を、オツベルは、大きな琥珀(こはく)のパイプをくわえ、吹殻(ふきがら)を藁に落さないよう、眼(め)を細くして気をつけながら、両手を背中に組みあわせて、ぶらぶら往(い)ったり来たりする。
小屋はずいぶん頑丈(がんじょう)で、学校ぐらいもあるのだが、何せ新式稲扱器械が、六台もそろってまわってるから、のんのんのんのんふるうのだ。中にはいるとそのために、すっかり腹が空(す)くほどだ。そしてじっさいオツベルは、そいつで上手に腹をへらし、ひるめしどきには、六寸ぐらいのビフテキだの、雑巾(ぞうきん)ほどあるオムレツの、ほくほくしたのをたべるのだ。
質問1:「すっかり腹がすくほどだ。」というのはなぜですか。
質問2:「そいつで上手に腹を減らし、...」
「そいつ」は稲扱き機械を指すのですか。
またなぜ上手に腹をへらすのですか。上手はここでの意味はなんですか。
知っている方是非教えてください。お願いいたします。
お礼
何度も教えていただきましてどうもありがとうございました。すごく役に立ちましたよ。今宮沢賢治の文章を読んでいます。分からないところがたくさんあります。たくさんの日本人が教えてくださってほんとうにありがたいと思います。これからもっと頑張ります。またよろしくおねがいいたします。