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宮沢賢治の「オッぺルと象」について
私は外人です。今宮沢賢治の「オッぺルと象」をよんでいます。分からないところがあります。ご存知の方教えてくださいませんか。よろしくお願いいたします。 次はこの文章の一部分です。字数が限られているから全部コピーできません。つぎのアドレスをクリックしてこの文章がでることができます。 http://why.kenji.ne.jp/douwa/72otuber.html その晩、象は象小屋で、七把の藁をたべながら、空の五日の月を見て 「ああ、つかれたな、うれしいな、サンタマリア」と斯う言った。 どうだ、そうして次の日から、象は朝からかせぐのだ。藁も昨日はただ五把だ。よくまあ、五把の藁などで、あんな力がでるもんだ。 じっさい象はけいざいだよ。それというのもオツベルが、頭がよくてえらいためだ。オツベルときたら大したもんさ。 第五日曜 オツベルかね、そのオツベルは、おれも云おうとしてたんだが、居なくなったよ。 まあ落ちついてききたまえ。前にはなしたあの象を、オツベルはすこしひどくし過ぎた。しかたがだんだんひどくなったから、象がなかなか笑わなくなった。時には赤い竜の眼をして、じっとこんなにオツベルを見おろすようになってきた。 質問(1)「オツベルかね、そのオツベルは、おれも云おうとしてたんだが、居なくなったよ。 」このセンテンスの意味が分からないのですが。わかりやすく説明していただけませんか。 質問(2)「まあ落ちついてききたまえ。前にはなしたあの象を、オツベルはすこしひどくし過ぎた。しかたがだんだんひどくなったから」 このセンテンスも意味がわからないのですが、教えてください。よろしくおねがいいたします。
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aifenさん、はじめまして。 宮沢賢治の作品が大好きで、「オツベルと象」も もちろん読んだ事があります。 このお話しは、ある牛飼いが語る話です。 (1)の部分は、この「牛飼い」が、「聞き手(読者)」に話している場面を想像して 読んでみると判り易いかと思います。 聞き手(読者)が、「オツベルは、その後、どうなったの?」と質問する・・・それに対する答えがこの文章になります。 「オツベルのことですか?オツベルがその後どうなったか、私も(あなたが聞かなくても)これから話そうと思っていました。オツベルは、居なくなりました。(つまり、この世に居なくなったということ=死んだということ) (2)も同じように、牛飼いが聞き手に話している文です。内容については、先に、回答されたanaguma99さんと同じと思います。 オツベルが居なくなった(=死んだ)と聞いて おどろく聞き手を牛飼いが、なだめて、 「まあ落ち着いて聞きなさい」と言っているのです。 宮澤賢治の作品では、 「雪渡り」も素晴らしいです。お奨めです。
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- anaguma99
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質問1 「オツベルかね、そのオツベルは、 おれも云おうとしてたんだが、居なくなったよ。」 「オツベルかね」は「オツベルのことかね」といった意味です。 あと多少表現を補うと以下のようになります。 →「オツベルのことかね。そのオツベルのことだが、 おれも今言おうとしていたんだが、いなくなったよ。」 質問2 「まあ落ちついてききたまえ。」 ここは、そのままの意味ですね。 →「まあ落ち着いて聞きなさい。」 「前にはなしたあの象を、オツベルはすこしひどくし過ぎた。」 「前にはなした」は「前に話した」です。「前に話をした」と同じ意味です。 「ひどくし過ぎた」が少し難しいでしょうか。 ここで「ひどくする」というのは「ひどく・する」で、 「ひどい扱いをする」「ひどい仕打ちをする」 といった意味になるかと思います。 →「前に話をしたあの象に対して、オツベルは少しひどい扱いをしすぎた。」 「しかたがだんだんひどくなったから」 ここが難しいのかもしれません。 「しかた」は「仕方」です。 この場合、「やり方」「扱い方」 といった意味になるでしょうか。 →「(象に対する)やり方・扱い方がだんだんひどくなったから(象が笑わなくなった)」
お礼
早い回答どうもありがとうございました。 役に立ちましたよ。助かりました。
お礼
教えてくださいましてどうもありがとうございました。 ほんとうに助かりました。私は貴方と同じように宮沢賢治の文章が大好きです。「北守将軍と三人兄弟の医者」もいまよんでいますよ。日本人の助けがないと読み続けることができないとおもいます。本当にありがとうございました。