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「美男におはす」の「におはす」って?
与謝野晶子には 鎌倉や御仏なれど釈迦牟尼は美男におはす夏木立かな という有名な歌がありますが、 「美男におはす」が微妙にハッキリわかりません。 「おましおわす」の意味の「おはす」なのでしょうか? その場合、ちょっと語韻として違和感があったもので質問してみました。 ご教授いただければありがたいです。
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下記のように「いる」の尊敬語で「いらっしゃる」と同じです。歴史的には平安時代から変わらない「おはす」と言う書き方ですが、発音は「おわす」で、現代仮名遣いでは「おわす」です。 http://dictionary.goo.ne.jp/jn/34197/meaning/m0u/%E3%81%8A%E3%82%8F%E3%81%99/ 語中の「は」を「わ」と発音するのは、下記のようにハ行転呼音と言う10世紀の音韻変化です。現在も助詞の「わ」を「は」と書き、「え」を「へ」と書くのはその名残です。 https://kotobank.jp/word/%E3%83%8F%E8%A1%8C%E8%BB%A2%E5%91%BC%E9%9F%B3-357187
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- ithi
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kirakuniOK さん、こんにちは。 「美男におはす」ということは「美男でいらっしゃる」という敬語です。 「美男でおわします」ということと同義です。不穏当な回答で申し訳ありませんでした。
お礼
ご回答ありがとうございます。 他の回答者もそのように仰られていますが、 やはりそれで良かったのですね。 スッキリしました。 いえ全然不穏当じゃありませんよ。 結論としては同じような回答がいくつもついても、 それだけ根拠が固くなるわけですし、 違った角度から回答されていることも多く、 嬉しいです。
- ithi
- ベストアンサー率20% (1972/9601)
kirakuniOK 、こんにちは。 「美男におはす」ということは「美男でいらっしゃる」という敬語です。 「美男でおわします」ということと同義です。
お礼
ご回答ありがとうございます。 あれ?前回も同じような回答いただきませんでしたっけ? ともあれ参考になりました。
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
#1です。補足です。 >>しかし、本来は「は」や「へ」をそのまま発音していたということですよね。それもなかなか面白いですし、名残が今も残っているのもおもしろいですね。 はい、語中の「は」>「わ」(ha > wa) と話は簡単ですが、語中の「へ」は、へ > ゑ > え (he > we > e) と回り道をしています。 「おはす」は、敬語で「御座す」と漢字を当て、それを漢音で読むのが「ございます」の「ござ」の始まりです。 ですから「〇〇でございます」というのは「私は〇〇でいらっしゃいます」ということだから、自己紹介には「〇〇です」と言いなさい、と国語学の教授に言われたことがあります。
お礼
詳細に教えていただきましてありがとうございます。 大変助かります。
- lupin__X
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おはす (A)自動詞 「ある」の尊敬語 「行く」「来(く)」の尊敬語 (B)補助動詞 用言の連用形について、尊敬の意を表す。 質問の「おはす」は、(B)の意味で 断定の助動詞「なり」の連用形「に」についている。 (「に」は助詞ではありません。) 訳は、「でいらっしゃる」 全く違和感はありません。 ちなみに、鎌倉の大仏は、釈迦ではなく阿弥陀仏。
お礼
ご回答ありがとうございます。 簡潔にしっかりとした回答をいただきまして、 とても参考になりました。
- himana77
- ベストアンサー率21% (37/174)
「にほいたつ、匂いたつ」という言い方もありますから「匂わす」と思われたのかも知れませんが、「でいらっしゃる」が妥当と思います。 でも新解釈の「大仏は美男匂わす夏木立」の解釈も面白いですね。 与謝野晶子に聞いてみたい! 5000円札を出して・・・
お礼
ご回答ありがとうございます。 いやお恥ずかしい(^^ゞ その可能性も否定できないかな~と ただいろいろな解説を見ていると「いらっしゃる」という意味なんだろうとは思ってましたが、 「おはす」の解説そのものはありませんでしたので念のため質問させていただきました。
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
#1です。補足です。 あ、「におはす」がご質問でしたね。「に」は下記の「で」に当たる助詞です。 〇〇でいらっしゃる と言う意味です。
お礼
補足のご回答ありがとうございます。 なるほど、助詞についても了解いたしました。 大変よくわかるご回答、助かります。
お礼
ご回答ありがとうございます。 やはり「おましおわす」の「おはす」でよかったのですね。 ふだん、「は」や「へ」を「わ」や「え」と読むことに特に違和感を持っていませんでしたが、なるほど、そういう歴史的な意味があったのですね。 しかし、本来は「は」や「へ」をそのまま発音していたということですよね。それもなかなか面白いですし、名残が今も残っているのもおもしろいですね。