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問題深刻化: 昆虫耐性の遺伝子操作作物と除草剤の制限
- 昆虫に耐性がある遺伝子操作穀物の様々な品種が世に出たとき、アメリカの規制当局は農家へ耐性を持たない植物を近くに植えることを要求した。
- 多くの除草剤が環境的理由から使用量の制限があるため、この規制は除草剤にもよく知られた制限となっている。
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>(1)When an insect-resistant variety of genetically engineered crop was released, US regulators required farmers to plant nearby refuges of non-resistant plants to ease the selection pressure on insects to develop resistance to the crops. >昆虫に耐性がある遺伝子操作穀物の様々な品種が世に出たとき、アメリカの規制当局は農家へ穀物に対して耐性を持つ昆虫への選択的圧力を行わないよう耐性を持たない植物を近くに植えることを農家へ要求した。 「多種の害虫耐性作物が(市場に)供されたとき、米国規制当局は農家に害虫非耐性作物耕作地(=従来の普通の農作地)にそれらを植えて、作物に対する抵抗性による抵抗性を害虫が獲得することを妨げよと言ったではないか。」 >nearby refuges の扱い方をどうしていいかわかりませんでした。 遺伝子組み換え作物(=害虫に強い筈の作物)を、そうでない作物の畑のそばに植えていい、という許可が米国であったようですね。 >(2)a familiar restriction, because many herbicides have limits on how often they can be used for environmental reasons. >このお馴染みの制限は、多くの除草剤が環境的理由からどれほど用いられるかという制限があるためである。 「(それは)おなじみの規制である。なぜなら、多くの除草剤が環境的理由から、使用頻度について制限があるからである。」 >除草剤の多くが使用量の制限を持つために今回の規制はこうなったという意味合いでいいんでしょうか。 もう少し怖いニュアンスを含んでいます。遺伝子組み換え作物は、組み換えのない従来の作物と絶縁しなければなりません。万が一、遺伝子組み換えの作物の花粉が、従来型作物に届いてしまうと、遺伝子組み換えを引き継いだ雑種が生まれてしまいます。 例えば、ある害虫に強い作物を作れたとします。それは、害虫に対する自然発生の農薬を自ら産生するということに他なりません。これが、そういう農薬産生の性質を持たない農作物との雑種を作ってしまったらどうなるか。その農作物には従来通りに農薬を使うでしょう。すると、農薬を過剰に使ったのと同じになってしまうわけです。 除草剤に対する抵抗性も同じです。除草剤に対する抵抗性を持つ農地に留まっているなら大丈夫でしょう。しかし。除草剤に対する抵抗性を持つ雑草が、従来の除草剤抵抗性を持たない作物の農地に繁殖したらどうなるか。花粉以外に種も飛ぶかもしれません。従来の雑草にしか効き目のない除草剤は効きません。 前にガンが抗ガン剤に対して、ウイルスが抗ウイルス薬に対して、病原菌が抗生物質に対して、抵抗性を持つものが必ず現れ、抵抗性をもたないものが死滅した後は、そこは耐性のあるものの楽園になる、という記事をいくつかご覧になったと思います。 遺伝子組み換え作物にも同じことがあるわけです。遺伝子組み換え作物は、そうでない作物ときちんと分けなければいけないわけです。そうでないと、防ごうと思ったことに対する耐性を持つ害虫や雑草がかえってはびこることになるわけです。 この記事は、そのことに対する米国の防護措置・方針が甘い、と言っているように思えます。
お礼
いつもありがとうございます。ご指摘の通りでこの文末では政府も農家ももしも雑草が耐性をもつようになったとき、そのとき起こることを誰もが知っている。 というような結言になっておりました。 また、ご指導がなければ今回の意味合いが解釈できなかっただけでなく、補足のご説明のお陰で本当に内容が今ようやくわかりました。 抗生物質も飲み続けて体内で滅菌しないで処方をやめると耐性菌ができてしまうプロセスは生物界において普遍的なことなのですね。 強すぎる薬さえ作ればいいという考えこそがこういう問題を環境と生物学的な変化の双方にあたえるものになるんですね。 本当にいつもありがとうございます。