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脳波の意味が深い文学と、脳の謎が解ける可能性
- 文学や意識と精神の解明についての言葉を解説しました。
- 脳にかかわる病気の解決や脳内データの解析には課題があります。
- 科学の進歩により、脳の理論や意識の解明が見直される時代が来るかもしれません。
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> (1) Literature was not born the day when a boy crying ‘wolf, wolf’ came running out of the Neanderthal valley with a big grey wolf at his heels,” wrote novelist Vladimir Nabokov. Instead, he argued, it was born “on the day when a boy came crying ‘wolf, wolf’ and there was no wolf behind him”. > 文学とはオオカミ少年が「狼だ、狼だ。オオカミが後をつけてネアンデルタール谷からやってきたぞ。」と嘘をわめくような日に生まれたものではない。 という言葉は小説家のVlamidir Nabokovを生んだ。代わりに彼は、こう述べている。 文学とは「狼だ。狼だ。確かにオオカミはそこにいるけれど僕らを追いかけてきてはいないよ。」と少年がさけぶ日に生まれたものが文学である。 失礼ながら、この訳は不正確であるように思われます。まず、少年の発言部分は wolf, wolf という部分だけなのに、ナボコフの述べた部分までが少年の発言部分にされています。 「嘘をわめくような日に生まれたものではない」 と訳しておられますが、原文を見ると 「嘘」 であるという記述はありません。むしろ、"wolf, wolf" と叫んだ少年は、本当のことを叫んでいたのです。 ナボコフは、少年が、実際には狼が出現したわけでもないのに人を欺いて、『狼だ、狼だ』 と叫んだ時に 「文学」 なるものが発生した、と述べています。 ということは、「フィクションがノンフィクションになり得る」 という意味を述べたものではないということになります。 「ある少年が灰色の狼に追われてネダンデルタールの谷から 「狼だ、狼だ」 とわめきながら飛び出した時に文学が生まれたわけではない、とウラディミール・ナボコフは言った。そうではなくて、狼に追われているわけでもないのに、ある少年が 「狼だ、狼だ」 と叫んだ日に文学が誕生したのだ、と」 > (2) Understanding consciousness and the mind may take a century, but it stands as an irresistible beacon. > 意識と精神の解明は恐らく一世紀の時間を要するかもしれないが、これは避けて通れない標識等となる。 ここは訳しておられるとおりだと思います。「意識と心 (がどのような働きをするのか) を理解するには1世紀という時間を要するかもしれないが、そのような解明をすることを避けて通るわけにはいかない」 といった文だとすると、an beacon は船舶が海洋の航行をするに不可欠なものですから、「避けて通れない」 ものという意味ではないかと思います。 > (3) But the path to generating and modelling the data needed to crack the codes of the brain will not be smooth. > (コネクトーム解析のため)脳内データの産生とモデル化の実験系は脳の領域を破壊する必要があるため、効率の良い方法ではない。 ここはかなり雑な訳し方になっているように見受けます。 まず、構文としては the path to A will not be smooth (A にいたる道のりは平坦ではない) という文で、needed to ... という部分は the data を修飾している。だから 「脳のコードを解析するために必要なデータ」 ということであるはずです。「破壊」 して何の得るところがあるのでしょうか? この文に 「ねずみちゃん」 に言及した部分はありません。 「しかし脳のコードを解析するために必要なデータを一般化しモデリングするための道のりは平坦なものではないだろう」 > (4) As big neuroscience advances, the Dehaene–Changeux theory may be proved wrong. So, too, may the more abstractly mathematical ‘integrated information theory’ of consciousness preferred by the Allen Institute’s chief scientific officer Christof Koch. That is the process of science. Koch complains in his review of Dehaene’s new book in Science that the workspace theory limits itself too much to he waves of electrical activity in the brain that experiments r5q; 2014).pick up, and fails to explain the ‘why’ of consciousness > 大規模な神経科学の発展のために、Dehaen理論は恐らく間違いであることを指摘される日が来るだろう。そして同じく、Allen施設の代表のChirstofによって低減された意識の「統合的情報理論」が脳科学の概要となる日が来るだろう。これは科学の宿命である。Kochは度々dehaenが新しく書いた本に対して、脳の作業場理論は掲げられた実験系に対する脳内の電気的活性の脳波に偏り過ぎているために自らがこの理論に制限をかけている。そのために意識がなぜ生じるかという根本を説明することを仕損じている理論だと批評している。 ここは (3) 以上に雑に訳されているという印象を受けます。まず目につくのが、Dehaene–Changeux theory を 「Dehaen理論」 としている点 (そもそも Dehaene という人名の綴りも間違えています)。「デハーネ=シャンジュ理論」 であるはずです。 may be proved wrong は 「誤りであるとされるかもしれない」 と直訳できますが、「間違いであることを指摘される」 と訳すと確定しているような表現であり強すぎます。 「そして同じく」 以下は、ほぼ誤訳に思えます。まず Dehaene–Changeux theory が退けられる日が来るかもしれないと述べた次の文ですから、So, too ... と来れば当然に前の文を受けているのが分かります。 So, too, may ... は ... may so, too を倒置した形になっています。 Allen Institute は米国ワシントン州のシアトル市の 「アレン脳科学研究所」 のことで、日本では普通は 「Allen施設」 という呼び方はしないのでは? (下記URL参照)。 in Science という部分が訳から抜けています (単なる不注意で、後から指摘されれば修正できますから、大したことではありませんけれど)。 「Kochは度々 ・・・ 制限をかけている」 という訳文の部分、日本語として読む主語と述語と英文のそれとが食い違っています (Koch complains ... とあるので、「コッホは ・・・ に不満を表明する」 のような文であるはずです)。また、原文の方には 「度々」 という語は見当たりません。 「実験系に対する脳内の ・・・」 とありますが、「実験系」 云々という記述は原文にはありません。that experiments pick up はその前の the waves of electrical activity in the brain という部分を修飾しています。 「大規模なニューロサイエンスの研究が進めば、デハーネ=シャンジュ理論の誤りが証明される可能性がある。アレン脳科学研究所の主席研究員であるクリストフ・コッホの好む 「統合情報理論」 という、意識に関するより抽象的な数学理論も同様である。それが科学の進歩というものだ。コッホは 「サイエンス」 誌でデハーネの新著を批評して、作業空間理論は実験で計測された脳の電気信号にこだわる余り、「なぜ」 意識が存在するのかという理由づけを欠いている、と指摘する」
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>(1)Literature was not born the day when a boy crying ‘wolf, wolf’ came running out of the Neanderthal valley with a big grey wolf at his heels,” wrote novelist Vladimir Nabokov. Instead, he argued, it was born “on the day when a boy came crying ‘wolf, wolf’ and there was no wolf behind him”. >文学とはオオカミ少年が「狼だ、狼だ。オオカミが後をつけてネアンデルタール谷からやってきたぞ。」と嘘をわめくような日に生まれたものではない。 という言葉は小説家のVlamidir Nabokovを生んだ。代わりに彼は、こう述べている。 文学とは「狼だ。狼だ。確かにオオカミはそこにいるけれど僕らを追いかけてきてはいないよ。」と少年がさけぶ日に生まれたものが文学である。 仰る訳が正しいのだと思います。ただ、was not born the day whenがon the dayでなく、次はonthe they whenであることを重要な相違だと考えると、以下のようになるかと思います(単にonが抜けただけかもしれませんが、引用部分を検索するとonがないおのが多数の模様)。 「大きな灰色オオカミが背中に迫りつつある(羊飼いの)少年が「狼だ、狼だ」と叫びながらネアンデルタールの谷から駆け出して来た日が文学に抱かれていたのではない、と小説家のウラジーミル・ナボコフは述べている。その代りに、彼は「(文学が生まれたのは)背後に狼がいないのに少年が「狼だ、狼だ」と叫んた日なのだ」 どう取るにせよ(※自分で別の訳をしておいてなんですが、質問者様の訳のほうがしっくり来ます)、ありもしないことを述べられるようになって文学というものが始まった、、つまりフィクションとは想像の産物であり、人間が想像を駆使できるようになって初めてフィクションというものが成立するようになった、という大意になるかと思います。 >(2)Understanding consciousness and the mind may take a century, but it stands as an irresistible beacon. >意識と精神の解明は恐らく一世紀の時間を要するかもしれないが、これは避けて通れない標識等となる。 「意識と知性の解明には1世紀かかるかもしれないが、文句なしに(目標として目指す)灯台たり得るのである。」 >irresistible beacon の意味はなにを言いたいんでしょうか。 どうしてそうしたいかといったこと抜きに、やってみたいことの意で、何をしたいかと言えば、意識と知性の解明、ということでしょう。 >(3)But the path to generating and modelling the data needed to crack the codes of the brain will not be smooth. >(コネクトーム解析のため)脳内データの産生とモデル化の実験系は脳の領域を破壊する必要があるため、効率の良い方法ではない。 「しかし、脳のプログラムコードをハッキングするのに必要なデータを生成しモデル化するための通信網は平坦ではない。」 >つまり、ねずみちゃんを殺しちゃわないと研究できないのはあまりよろしくないという意味合いなのでしょうか。 そのようなことを暗示しているようです。脳を神経レベルで詳細に非破壊検査するのは現状はもちろん、おそらく近未来でも無理ですから、脳の構造から調べるとなると、脳を取り出し、分解しなければならない、つまり個体は死んでしまう。となります。ヒトではもちろんできませんし、動物実験として反対もされそうです(賢い動物ほど参考になる、などの点もある?)。 >(4)As big neuroscience advances, the Dehaene–Changeux theory may be proved wrong. So, too, may the more abstractly mathematical ‘integrated information theory’ of consciousness preferred by the Allen Institute’s chief scientific officer Christof Koch. That is the process of science. Koch complains in his review of Dehaene’s new book in Science that the workspace theory limits itself too much to the waves of electrical activity in the brain that experiments pick up, and fails to explain the ‘why’ of consciousness (see http://doi.org/r5q; 2014). >大規模な神経科学の発展のために、Dehaen理論は恐らく間違いであることを指摘される日が来るだろう。そして同じく、Allen施設の代表のChirstofによって低減された意識の「統合的情報理論」が脳科学の概要となる日が来るだろう。 これは科学の宿命である。Kochは度々dehaenが新しく書いた本に対して、脳の作業場理論は掲げられた実験系に対する脳内の電気的活性の脳波に偏り過ぎているために自らがこの理論に制限をかけている。そのために意識がなぜ生じるかという根本を説明することを仕損じている理論だと批評している。 「神経科学の大きな発展に伴い、Dehaene–Changeux理論は間違いだと証明されるかもしれない。それゆえ、アレン脳科学研究所の主任科学員Christof Kochが好む、さらに抽象的な数学的『意識の統合情報理論』もまた同様(=間違いと証明される)なのかもしれない。それが科学のプロセスというものである。KochはDehaeneの新たな著作についてのサイエンス誌の評論で、ワークスペース理論は実験が検出する脳の電気的活動の波(=脳波?)について、理論自身の自縄自縛が強すぎ、意識の『なぜ』を説明することができないだろうと主張している。、」 may the more ~は倒置かつ省略を用いているようで、the more abstractly … Christof Koch may [省略:be proved wrong] tooのようです。 >So, too という文章からまた~~もという意味合いでChirstofの理論も打破されるのかなと思いきや、abstractlyという言葉もあることと何よりcomplainとあることから意味合いを上記のように書きましたが考え方はあってますでしょうか。 どちらも現在は有力視されていても、、今後棄却されないとも限らない、科学の手続きの則るとはそういうことだ、といったことだと思われます。
お礼
いつもご指導ならび素敵な日本語訳のご指導ありがとうございます。 So, too , may the moreのパートはご指導がなければ理解できませんでした。 また、実験系に対する前後関係も把握したうえで毎度訳のご指導を賜りその背景のご説明まで至れり尽くせりなご指導本当にありがとうございます。
- litsa1234
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>「“Literature was not born the day when a boy crying ‘wolf, wolf’ came running out of the Neanderthal valley with a big grey wolf at his heels,” wrote novelist Vladimir Nabokov. Instead, he argued, it was born “on the day when a boy came crying ‘wolf, wolf’ and there was no wolf behind him”.」 事実を表現した時に文学が生まれたのではなく、嘘を表現した時に生まれたのである。 文学は「虚構」、「フィクション」として生まれたのである。 >「Understanding consciousness and the mind may take a century, but it stands as an irresistible beacon.」 意識とか頭脳とかを解明するのに何年かかるか分らないが、その解明は魅力的な人間が目指すゴールである。 >「But the path to generating and modelling the data needed to crack the codes of the brain will not be smooth.」 頭脳の中に仕組まれた暗号を解読するのに必要なデータの創造や形成への道は楽なものではない。 >「As big neuroscience advances, the Dehaene–Changeux theory may be proved wrong. So, too, may the more abstractly mathematical ‘integrated information theory’ of consciousness preferred by the Allen Institute’s chief scientific officer Christof Koch. That is the process of science. Koch complains in his review of Dehaene’s new book in Science that the workspace theory limits itself too much to the waves of electrical activity in the brain that experiments pick up, and fails to explain the ‘why’ of consciousness (see http://doi.org/r5q; 2014). Koch counter-quotes Nabokov: “The breaking of a wave cannot explain the whole sea.”」 科学的方法論では、脳波がどうなっているかは実験できるが、意識がどうしてそのようなものとして存在するのかは解明できない。 海を構成する波を分析しても海がなぜそのように存在しているのかを説明することは出来ない。 以上、参考まで。
お礼
大変内容理解が正確にとらえられる訳で読んでびっくりしましたッ。 お陰様で大義を抑えることができました。 本当にありがとうございます。 今後ともご指導お願い申し上げます。
お礼
いつも大変ご親切なご指導誠にありがとうございます。 また、1の大義を大きく勘違いしたままにするところでした。 1、4に関しては先程ノートを取りました。 いつもご親切にありがとうございます。