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生化学系論文の和訳の添削その11  

QNo.7116361の続き 今回は大きな問題はないと思っていま(ぎこちないのですが…).誤訳していないか,あるいはお気づきの点があれば,アドバイスをお願いします. (1)The small thermal mass of the reaction chamber resulted in short closed-loop thermal time constants of about 200 ms for heating and 3 s for cooling with an accuracy of around ±0.4°C. (1)反応室の僅かな熱量は、短い閉回路熱時定数、加熱に関して約200ms、そして冷却に関して3sという結果になった。 (2)The reaction mixtures were delivered by capillary suction from the inlet reservoir to the outlet reservoir. (2)反応混合物は毛細吸収管により注入口容器から出口容器に届けられた。 (3)A less than 3 μl drop of reaction mixture is sufficient to fill up the entire fluidic part. (3)3μlに満たない少量の反応混合物は全流体成分を満タンにするのに十分な数量である。 (4)For that reason, this system requires only very small samples for synthesis. (4)この理由のため、このシステムは合成のための極めて少量のサンプルしか必要としない (5)Protein synthesis in the microreactor array (5)マイクロリアクターアレー中の蛋白質の合成 (6)Reaction mixtures for each protein synthesis were prepared immediately before the reaction, then injected into the microreactor array chip following reaction at 37°C for 2 h. (6)各蛋白質合成に関する反応混合物は反応後ただちに準備され、そしてそれは、37℃2時間の次反応のマイクロリアクターアレーチップ中に注入された。 (7)All the input and output reservoirs were sealed with a 100-μm thick PDMS sheet after injecting reaction mixtures to avoid evaporation of the mixture during reactions. (7)全ての注入および抜取容器は、反応混合物を注入後、その混合物を反応期間中にわたって蒸発を防止するために100μmの厚みのPDMSシートでシールされた。 (8)To evaluate the performance of protein synthesis in the microreactor array, we also carried out the reactions in test tubes using an appropriate device (Rapid Translation System 500, RTS 500, Roche Molecular Biochemicals, Mannheim). (8)また,このマイクロリアクターアレーで蛋白質合成の成果を評価のために,我々は適切な装置で試験管を使用したこの反応を行った(急速転写システム500,RTS500,Roche Molecular Biochemicals, Mannheim).

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noname#175206
noname#175206
回答No.3

>(1)The small thermal mass of the reaction chamber resulted in short closed-loop thermal time constants of about 200 ms for heating and 3 s for cooling with an accuracy of around ±0.4°C. >(1)反応室の僅かな熱量は、短い閉回路熱時定数、加熱に関して約200ms、そして冷却に関して3sという結果になった。 「反応室での微小なサーマルマス(熱質量)測定により、短絡したクローズドループ(フィードバックによる自動制御機構)での熱的時定数として、±0.4℃の精度で、加熱については約200ミリ秒、冷却については3秒という結果が得られた。」  得られた熱的時定数について、加熱・冷却でそれぞれいくら、という文と思われます。 (2)The reaction mixtures were delivered by capillary suction from the inlet reservoir to the outlet reservoir. (2)反応混合物は毛細吸収管により注入口容器から出口容器に届けられた。 「反応混合物は、毛細管吸引現象により、入口容器から出口容器に吸い出された。」  冠詞がないことから毛細吸収管ではなく、毛細管現象の方だと思われます。  二つの容器位置により「吸い上げられた」もありかと。 >(3)A less than 3 μl drop of reaction mixture is sufficient to fill up the entire fluidic part. >(3)3μlに満たない少量の反応混合物は全流体成分を満タンにするのに十分な数量である。 「液体容器は、反応混合物について、3μリットル未満の容量しかない。」  単に語順の好みです。示された訳文に間違いは全くありません(数量という語はちょっと、液体にはそぐわない感じですが)。 >(4)For that reason, this system requires only very small samples for synthesis. >(4)この理由のため、このシステムは合成のための極めて少量のサンプルしか必要としない  問題ないと思います。あえて何か変えるとすれば、「合成には、試料をほとんど必要としない」くらいでしょうか。 (5)Protein synthesis in the microreactor array (5)マイクロリアクターアレー中の蛋白質の合成  問題ないと思います。全体ではリアクターと反応(室)という語の統一をどうするか、チップについてはリアクターで、などは、後で全体を読んでみて考えてもいいかと思います。 >(6)Reaction mixtures for each protein synthesis were prepared immediately before the reaction, then injected into the microreactor array chip following reaction at 37°C for 2 h. >(6)各蛋白質合成に関する反応混合物は反応後ただちに準備され、そしてそれは、37℃2時間の次反応のマイクロリアクターアレーチップ中に注入された。 「タンパク質合成の各々について、反応混合物は37℃に保って2時間かけて反応させたものを、直ちにマイクロレアクターアレーチップに注入した。」  followingが離れているんですが、これはReaction mixtureがどのようにpreparedされたかの説明と思われます。 >(7)All the input and output reservoirs were sealed with a 100-μm thick PDMS sheet after injecting reaction mixtures to avoid evaporation of the mixture during reactions. >(7)全ての注入および抜取容器は、反応混合物を注入後、その混合物を反応期間中にわたって蒸発を防止するために100μmの厚みのPDMSシートでシールされた。 「入口容器と出口容器の全部は、反応混合物が注入された後の反応中での蒸発を防ぐため、厚さ100μメートルのPDMS(ポリジメチルシロキサン)シートで密封した。」  密封をカタカナ語にする場合は、シールよりシールドとしたほうがいいかもしれません。 >(8)To evaluate the performance of protein synthesis in the microreactor array, we also carried out the reactions in test tubes using an appropriate device (Rapid Translation System 500, RTS 500, Roche Molecular Biochemicals, Mannheim). >(8)また,このマイクロリアクターアレーで蛋白質合成の成果を評価のために,我々は適切な装置で試験管を使用したこの反応を行った(急速転写システム500,RTS500,Roche Molecular Biochemicals, Mannheim). 「マイクロリアクターアレー内でののタンパク質合成のパフォーマンス評価については、適切な比較システムとして、ロシュモレキュラーバイオケミカルズ社(ドイツ、マンヘイム市)製のRTS500(Rapid Translation System 500)を使った試験官での反応実験を行った。」  これも訳文に間違いは全くないですが、私個人ならこう訳すかもしれないということで。  ロシュ社については、日本で呼ばれている社名にしておきました。  Rapid Translation Systemは、無タンパク合成装置等の訳語があるようですが、RTSが何の頭文字かということで、上記のようにしてみました。

kasudako
質問者

お礼

cozycube1さん いつも丁寧に見ていただきありがとうございます.お礼のことばもありません.今後とも宜しくお願いします. 今回は3人の方から丁寧なアドバスを頂き,ベストアンサーをお一人の方に決めることができません.ご容赦ください.

  • MayIHELPY
  • ベストアンサー率49% (335/674)
回答No.2

最初に、 技術英語では主語を明確にしないために受動態になっていますが、該当する行為を実際に行ったのはこの英文を書いた人ですので、訳すときには「能動態」にしてください。 (本人以外の人が書いた場合は受け身でもよいですが、最後でweを用いています) (1)The small thermal mass of the reaction chamber resulted in short closed-loop thermal time constants of about 200 ms for heating and 3 s for cooling with an accuracy of around ±0.4°C. (1)反応室の僅かな熱量は、短い閉回路熱時定数、加熱に関して約200ms、そして冷却に関して3sという結果になった。 解説 (i) thermal massは、「サーマルマス」「ヒートマス」「熱容量」などと訳されていて「熱量」とは違います。 (ii)small~は普通に「小さい」のほうがbetterです。 (ii)A results in~の文は、「Aをした結果~のようになった」と訳してください。 添削後 反応室のヒートマスを小さくした結果、短い閉ループ熱時定数が得られ、加熱に関しては約200ミリ秒、冷却に関しては3秒であった。 (2)The reaction mixtures were delivered by capillary suction from the inlet reservoir to the outlet reservoir. (2)反応混合物は毛細吸収管により注入口容器から出口容器に届けられた。 解説 (i)capillary suctionは、「毛管吸引」です。 反応混合物は毛細吸収管により注入口容器から出口容器に届けられた。 添削後 当該反応混合物は、毛管吸引によって注入口容器から出口容器まで送給した。 (3)A less than 3 μl drop of reaction mixture is sufficient to fill up the entire fluidic part. (3)3μlに満たない少量の反応混合物は全流体成分を満タンにするのに十分な数量である。 解説 (i) fluidic partは、おそらく「流体部」のことだと思います。満タンとは「タンクを満杯にする」という意味ですが、「流体成分を満タンにする」では意味が通じません。 (ii)この文は、「3μlに満たない少滴の反応混合物で十分だ」という意味なので、to以下を先に訳す必要があります。 添削後 「流体部を一杯にする上では、3μlに満たない少滴の反応混合物で十分である。」 (4)For that reason, this system requires only very small samples for synthesis. (4)この理由のため、このシステムは合成のための極めて少量のサンプルしか必要としない 解説 サンプルは数なので、「少数」の方がbetterです。 (5)Protein synthesis in the microreactor array (5)マイクロリアクターアレー中の蛋白質の合成 (6)Reaction mixtures for each protein synthesis were prepared immediately before the reaction, then injected into the micro-reactor array chip following reaction at 37°C for 2 h. (6)各蛋白質合成に関する反応混合物は反応後ただちに準備され、そしてそれは、37℃2時間の次反応のマイクロリアクターアレーチップ中に注入された。 解説 (i) immediately beforeは、「直前」です。反応混合物は、実際には「反応用混合物」のことのようなので、「反応後ただちに準備され」は矛盾していないでしょうか。 (ii) このfollowing~は、「~に後続して」という意味ですが、「37℃2時間の次反応」はどのような意味でしょうか。 添削後 各蛋白質合成用の反応混合物は、反応直前に調製し、37℃で2時間反応後にマイクロリアクタアレイチップ内に注入した。 (7)All the input and output reservoirs were sealed with a 100-μm thick PDMS sheet after injecting reaction mixtures to avoid evaporation of the mixture during reactions. (7)全ての注入および抜取容器は、反応混合物を注入後、その混合物を反応期間中にわたって蒸発を防止するために100μmの厚みのPDMSシートでシールされた。 解説 訳文は合っていますが、語順を変えた方がわかりやすいです。 主語をすべて、「~は」と訳すと不自然になるので、意味に合わせて適宜変えてください。 また、論文なので、意図的に堅い表現にしてください。 添削後 反応中における反応混合物の蒸発を回避することを目的として、反応混合物を注入後に厚さ100μmのPDMSシートで全ての注入容器および抜取容器を密封した。 (8)To evaluate the performance of protein synthesis in the microreactor array, we also carried out the reactions in test tubes using an appropriate device (Rapid Translation System 500, RTS 500, Roche Molecular Biochemicals, Mannheim). (8)また,このマイクロリアクターアレーで蛋白質合成の成果を評価のために,我々は適切な装置で試験管を使用したこの反応を行った(急速転写システム500,RTS500,Roche Molecular Biochemicals, Mannheim). 解説 (i)「我々は」は不要です。 (ii)技術英語で、usingが用いられている場合は、「~を使用した」ではなく、by usingのbyが省略された形、つまり「~を用いて」という手段の意味であると思ってください。「適切な装置で試験管を使用したこの反応を行った」では不自然です。 添削後 また,マイクロリアクターアレー内における蛋白質合成の成果を評価することを目的として,適切な装置を用いて試験管内でもこれらの反応を行った(急速転写システム500,RTS500,Roche Molecular Biochemicals, Mannheim).

kasudako
質問者

お礼

MayIHELPYさん technical termを含めて,丁寧な解説ありがとうございます.とても勉強になります.後ほどもう一度,訳し直してみます. 今後ともよろしくお願いします. 今回は3人の方から丁寧なアドバスを頂き,ベストアンサーをお一人の方に決めることができません.ご容赦ください.

  • marbleshit
  • ベストアンサー率49% (5033/10253)
回答No.1

(1)[an accuracy of around ±0.4°C]=[誤差プラスマイナス0.4℃]が抜けています。 (2)deliveredの訳語は[供給された]のほうが適切でしょうか。 (3)数量→量 (4)合成のための→合成には/合成に際し (6)準備され、そしてそれは→準備された後 (7)シートされた→封印された (8)我々は適切な装置で試験管を使用したこの反応を行った→我々は適切な装置を用いて、試験管内での反応を行った 全体的に良くできていると思います。気になった箇所を抜粋しました。 専門用語に関しては門外漢ですので、判断し兼ねます由ご勘弁を。 ご精進期待しています。

kasudako
質問者

お礼

marbleshitさん アドバイスありがとうございます.後ほどもう一度訳し直してみます. >ご精進期待しています。 激励のお言葉にありがとうございます.勇気づけられます.今後とも宜しくお願いします. 今回は3人の方から丁寧なアドバスを頂き,ベストアンサーをお一人の方に決めることができません.ご容赦ください.