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生化学系論文の和訳の添削その10
- 微小流路の深さと幅は100μmである。
- 反応室の直径と深さはそれぞれ5mmと100μmで、反応室の体積は1.96μlである。
- 反応室チップの全厚みは1mmである。
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>(1)In this photo, both the depth and the width of the microchannel are 100 μm. >(1)この写真において、微小流路の深さと幅の両者は、100μmである。 「この写真では、微小流路の深さと幅のどちらも、100μmとなっている。」 まあ、「両者」を「どちらも」にした程度ですが、まさに「どちらでも」いいじゃないか、と言われれば、その通りです(^^;。 >(2)The diameter and the depth of the reaction chamber are 5 mm and 100 μm, respectively, and the corresponding volume of the reaction chamber is about 1.96 μl. >(2)室の直径と深さはそれぞれ、5mmおよび100μmで、対応する反応室の体積は1.96μlである。 この場合、日本語のくどくなさを生かしたり、the correspondingはもうitsとしてしまっていいくらいと思いますし、原文が1.96がaboutと正確さにこだわっているところは、訳してあげたい感じですね。 「反応室の直径は5mm、深さは100μmで、その体積は約1.96μlである。」 >(3)反応室チップの全厚みは1mmである。 全く問題ないと思いますので。以下は余談的です。 前後にもよりますが、「反応室チップの厚さは合計1mmとなっている。」とかもありかな、と思います。全厚み、という言葉をもう少し平易に言う、とか私個人的に考えて、ですけれど。 >(4)The zigzag-shaped heater covers a 5 × 5 mm2 area; the widths of the ITO electrodes are 250 μm for the heaters and 150 μm for the temperature sensors respectively. >(4)ジグザグ形ヒーターは5×5mm2の領域を覆う。ITO電極の幅はそれぞれ、ヒーターについて250μm、温度センサーについて150μmだった。 カバーというカタカナ語の利便性、2乗という上付き文字が使えない場合、訳文で省いてよい語、時制などを考えて、以下のようなのもありかなと思います。 「ジグザグ形ヒーターは5×5平方mmの領域をカバーしている。ITO電極の幅は、ヒーターが250μm、温度センサーが150μmとなっている。」 >(6)The detection of reacted products by cell-free protein synthesis is presently based on luminescence detection by optical microscopy for luciferase and on conventional SDSPAGE gel electrophoresis following Western blot detection for other proteins. >(6)無細胞蛋白質合成により合成された生成物の検出は、現在、ルフラーゼのための光学顕微鏡による蛍光検出および他の蛋白質のための従来型のSDPACEゲル電気泳動ウエスタンボルト検出に基づいている。 「無細胞蛋白質合成による生成物の検出は、本研究では、ルシフェラーゼ(発光酵素)を光学顕微鏡での蛍光(冷光)の観測、他の蛋白質については従来通りのSPDCE(ドデシル硫酸ナトリウム・ポリアクリルアミドゲル電気泳動法)によるゲル電気泳動ウエスタンボルトによる検出で行っている。」 >(8)The microreactor array chip is mounted on an x-y translational stage equipped under an epifluorescent microscope (BX-FM-RFL; Olympus Optical Co.Ltd.). >(8)マイクロリアクターアレーチップは、エピ蛍光顕微鏡下に装備されたXY並進ステージに固定された。 「マイクロリアクターアレーチップは、エピ蛍光顕微鏡(落射蛍光顕微鏡、BX-FM-RFL; Olympus Optical Co.Ltd.製)で観測できるよう、X-Y並進運動ステージに実装した。」 チップをmount、はコンピュータ用語でいいと思いますので、カタカナ語の「マウント(する)」でいいとは思いましたが、一応、一歩下がって、その訳語によく使われている「実装(する)」にしてみました。あと、原文にある顕微鏡の型式名とメーカ名も訳文に入れておきました。 (10)の「PIDアルゴリズム」は「比例・積分・微分アルゴリズム」とカッコ付きで補足しても可、くらいでしょうか。おそらく、昔はアナログコンピュータでやっていたようなものですけど、もうデジタル化されているんでしょうね。 最初に、まあ今でもですが、拙いお手伝いというか差し出口をやりだしてから、なんだか急速にケチを付けたり、重箱の隅をつつくことができなくなってきた感じです。相当に勉強されたのでしょうね。素直に敬服いたします。
お礼
cozycube1さん.お礼が遅れてすみませんでした. >最初に、まあ今でもですが、拙いお手伝いというか差し出口をやりだしてから、なんだか急速にケチを付けたり、重箱の隅をつつくことができなくなってきた感じです。相当に勉強されたのでしょうね。素直に敬服いたします。 …過分なお言葉に恐縮しています.アドバイスして頂いたことを,なかなか次の訳に反映できないことが心苦しです. こらからも“重箱の隅”をつくようなアドバイスを,お願いします. 例によって,後ほどもう一度,訳し直してみます. 今後とも宜しくお願いします.