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日本文学で重要な変化点となった「言文一致運動」について2点質問です。

日本文学で重要な変化点となった「言文一致運動」について2点質問です。 明治時代に唱えられた「言文一致運動」で今まで文語体で書かれていた文学が口語体で書かれる様になりましたが, 1:どのような経緯から今までの文語体から口語体の文学になっていたのでしょうか? 2:口語体で書かれた文学と文語体で書かれた文学を共に読み比べてみると全くといっていいほど違う文章ですが, やはり当時の口語と文語の違いは相当だったという考えでいいんでしょうか? 以上確認したくお願いいたします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • fumkum
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回答No.2

>明治時代に唱えられた「言文一致運動」で今まで文語体で書かれていた文学が口語体で書かれる様になりましたが, 1:どのような経緯から今までの文語体から口語体の文学になっていたのでしょうか? 坪内逍遥をはじめ文学者から「言文一致運動」が唱えられています。坪内逍遥は東大の文学部英文学科卒業の文学士で、早稲田大学の教員ですから、英文学や海外の文学の影響を受けたのではないでしょうか。また、文語と口語の乖離を実感していただろうことや、明治という時代の雰囲気-今までを見直し、新規のことにチャレンジしてみるとの雰囲気。江戸時代は遅れており、改革せねばならないとの意識-の中にあったことも影響していると思います。坪内逍遥-二葉亭四迷のラインだけでなく、山田美妙などの言文一致運動もありますので、文語と口語の乖離を実感していた人は多かったのではないでしょうか。 2:口語体で書かれた文学と文語体で書かれた文学を共に読み比べてみると全くといっていいほど違う文章ですが, やはり当時の口語と文語の違いは相当だったという考えでいいんでしょうか? やはり相当違ったと思います。それを実感する人間がいたからこそ、言文一致運動が起こったのだと思います。ただ、評価はされていませんが、江戸後期の式亭三馬の「浮世床」などは、江戸弁という限定された言葉ではありますが、相当口語の江戸弁に近い表現を試みています。江戸時代でも、文語と口語の乖離について、感じていた人はいたのだと思います。 以上参考まで。

imperialho
質問者

お礼

随分参考になりました。有難うございます。 言文一致になる前は当時の文学は一部のエリートだけのものだったかもしれませんね--。

その他の回答 (2)

回答No.3

私は、文学における言文一致についてはよく知りませんが、文学より先に言文一致の試みはスタートしています。 言文一致を最初に唱えたのは前島密で、慶応2年、慶喜に建白した「漢字御廃止の議」の中で、話し言葉と書き言葉を一致させることを主張しています。 http://kokugosi.g.hatena.ne.jp/kuzan/20040701/p1 国家の大本は国民の教育であるとし、その教育にはなるべく簡易な文字・文章を使わねばならないとしています。 そして、「口談筆記の両股の趣き」にすべきとしています。 「音声にすれば日常会話となり、書けば文章になる」そういう意味ですね。 「五箇条の御誓文」は話し言葉ではないですが、公の文章が初めてカナ漢字交じり文になりました。 これは、エリートだけに分かる文章ではダメで、だれでも分かる文章でなければ近代国家を実現できないと、明治新政府は考えたのでしょう。 「学問のすすめ」も文語体ですが、平易な文章です。 このように、だれでも分かる文章にしようとする、国をあげての機運がありました。 そして、新聞や啓蒙書にも言文一致の分かりやすい文が表れるようになりました。 新聞の方は、すぐに元の文語体に戻るなど、試行錯誤を繰り返しましたが。 このような土壌ができて、言文一致の動きが文学にも波及してきたと、理解しています。 文学については、次のURLが参考になると思います。 二葉亭四迷「余が言文一致の由來」 http://www.aozora.gr.jp/cards/000006/files/901_16059.html 2: 当時の口語と文語の違いは相当だったという考えでいいか? 山口仲美著『日本語の歴史』の一節を要約します。 鎌倉時代に入ると、次第に話し言葉と書き言葉との間が離れていった。話し言葉が変化しても、書かれる言葉は保守的な形態のまま伝統が保持されるから。 江戸時代には、耐え切れないほど、両者の距離が離れていた。 参考文献 山口仲美著『日本語の歴史』。 http://www.iwanami.co.jp/hensyu/sin/sin_kkn/kkn0605/sin_k301.html

imperialho
質問者

お礼

非常に参考になりました。 ある意味では以上ですね、話し言葉と書き言葉がこんなに違うと--.

  • ecoshopQ
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回答No.1

>1:どのような経緯から今までの文語体から口語体の文学になっていたのでしょうか? そう。ずいぶんズレてきちゃったのです。 >2:口語体で書かれた文学と文語体で書かれた文学を共に読み比べてみると全くといっていいほど違う文章ですが, ええ、それはちがいます。また、擬古文調の文章がいい と思っていた人が相当多かったんですね。

imperialho
質問者

お礼

そうですよね~。 となるとこの言文一致は相当な転換だったんだ--。

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