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言文一致に関して
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%87%E8%AA%9E によって、アラビア語は言文一致していないと受け取りました(ラテン語は考察外)。ただし、 >>アラビア語の文語はフスハーと呼ばれる。・・・・なお、フスハー自体は中東全域の共通語として話される近代共通アラビア語も含む。 この記述からアラビア語も言文一致の方向にあるのかな?とは受け取りました。 さて、質問です。 1 全ての言語の文語(書き言葉)は、その成立過程の初期において口語から著しく乖離していたであろうと推測します。これは事実に反しますか。 2 今日、日常用いられている言語のうちアラビア語を別格として、文語と口語が比較的離れているものといったら、どんな言語が該当しますか。 よろしくお願いします。
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ご質問に適うかどうか、自信がありませんが、我々を含む人々が学ぶ ドイツ語(標準ドイツ語)は実際は”文語”なのです。ルッターがドイツ語に聖書を翻訳しましたが、そのドイツ語は実際に一つの地域だけで使われていた言葉ではなく、色々な地方の言葉(あえて言えば方言)から、彼自身がドイツ語圏で理解されるであろうと考えた単語や表現を取捨選択して作り上げたものだと思います。それを、更にゲーテやシラー や有名な作家達が現代の標準ドイツ語に磨き挙げて来たのでしょう。 ドイツ語を母語とする人々はその言葉を基礎にして、自分達が幼い時から身につけてきた地方語色を加味しながら喋っています。 現実に、シュレースヴィッヒ・ホルシュタインに在住の友人達が自分らだけで喋っている言葉は標準ドイツ語がいるか出来たとしても半分以上理解できるかどうかでしょうね。しかし、彼らが、私へのメールでは正確な標準ドイツ語を書いてきます。たまに、彼らの話す言葉で書いてきますので、その時はちゃんと理解しているか、自信がありませんね。
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>1 全ての言語の文語(書き言葉)は、その成立過程の初期において口語から著しく乖離していたであろうと推測します。これは事実に反しますか。 逆です。昔の口語を元にして文語が出来上がり、それから、その口語が地方によって方言差を産み、文語とかけ離れていったのです。 >2 今日、日常用いられている言語のうちアラビア語を別格として、文語と口語が比較的離れているものといったら、どんな言語が該当しますか。 沢山ありますよ。日本語もそうです。日本語って方言は沢山あるのに、書き言葉には方言はほとんどありません。例えば、ずーずー弁が著しく強い東北の人でも、日記を書くとしたら、大抵は誰かの発言内容の引用以外は、標準語で書きます。
補足
ご回答、有り難うございます。 ・前段について 分かりました。現在の質問文に対しては、このご回答で納得できました。 質問文がよくなかったので少し補足します。 英語のアルファベットを導入したタガログ語や漢字を導入した日本語のように既成の文字を利用しての文語の開発期ではなく、漢字を創案しつつあった当時の中国語やヒエログリフを創案しつつあった当時の古代エジプト語といった具合に思い切って古い時代に遡って下さいませ。その当時は筆記具も貴重品だし文字も絵画的で書くのに時間がかかったのではないでしょうか。こういう状況では冗長な口語に従うことなく主要な意味を伝えるという観点で筆記される結果、必然的に文語体を編み出さざるを得なかったのではないかとの疑問でした。 こういう時期を想定しても「文語(書き言葉)は、その成立過程の初期において口語から著しく乖離していた」と述べることは出来ませんか。 ・ 後段について こちらも質問文を補足(訂正)させて下さいませ。日本語については体験的に感じるものがあるので除きます。言語Aは比較的文語特有の表現が多い、といった具合のお答を頂くことは難しいですか。 事情が許せばご返事を下さいませ。
お礼
>>ドイツ語(標準ドイツ語)は実際は”文語”なのです。 実感として、という訳には参りませんが分かりました。ドイツでは(でも?)口語と文語はかなり異なるらしいと受け取りました。文章として洗練されているか否かを問わなければ、日本の方が文語の口言化が進んでいるのでしょうか。 ゲーテやシラーというと18世紀でしょうか、書き言葉の標準化のためにはドイツでも苦難の歴史があったのかもしれないと感じました。 基準がはっきりしない、答えにくいであろう質問に応じて下さって有り難うございました。またの機会にもよろしくお願いします。