- ベストアンサー
言文一致について
森鴎外などの明治文語文を読んでいるのですが、そこでよ「言文一致をならしめん。」などの文句が出てきます。「言」=「話し言葉」「文」=「書き言葉」だと思うのですが、どうもあのころの時代状況に疎くて話についていけません。そこで質問なのですが、現代の日本は「言文一致」しているのでしょうか。みなさまよろしくお願いします。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
森鴎外などの明治文語文を読んでいるのですが、そこでよ「言文一致をならしめん。」などの文句が出てきます。「言」=「話し言葉」「文」=「書き言葉」だと思うのですが、どうもあのころの時代状況に疎くて話についていけません。そこで質問なのですが、現代の日本は「言文一致」しているのでしょうか。みなさまよろしくお願いします。
お礼
>随分長くなりますが、辛抱してくださいね。 いえいえ、大変興味深かったので、自分でよく考えてうなずきながら、じっくりと読まさせていただきました。tron-hn3さんは歴史にお強いみたいで、明治期の社会状況なども大変参考になりました。 >私とs-wordさんでは「話し言葉」「書き言葉」に対する認識が違うようだ、ということに思い当たりました。 そうですね、わたしもそこがネックになっていました。今回tron-hn3さんのご意見を伺って自分の認識が間違っていたと思いました。口で言う言葉か、紙の上に印刷されてある言葉かで「話し言葉」と「書き言葉」を分類するのは表面的な面しか見えていなかったと思いました。tron-hn3さんの仰る文章語という概念をご説明していただいたおかげで「書き言葉」の本質が見えたような気がします。特に文字として「残る」から「規範」となるということはなるほど、と思いました。 二葉亭四迷の主張は聞いたことがなかったのですが、「漢語」を必ずしも撤廃するというわけではなく自然な日本語に近づけるという趣旨の内容だと聞いて、言文一致の目的が分かりました。 エッセイのカッコもよく考えれば単にレトリックのひとつですね。純粋な話し言葉ではないですね。少し混乱していたようです。 何度もレスしていただいて本当にどうもありがとうございました。おかげさまで悩みが解決しました。今後も国語審議会の動向には要注目ですね(^^)