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文語体/口語体とは?
文語体/口語体というのをよく耳にしますが,分かりやすく言うとどういう言葉なんでしょう? 又これが近代文学に与えた影響はどういうものがありますか?
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はじめまして。 ご質問1: <文語体/口語体~分かりやすく言うとどういう言葉なんでしょう?> わかり易く言えば、「書き言葉」と「話し言葉」ということです。 1.「文語体」: (1)「文語」とは文章だけに綴る特別な言語です。 (2)「文語」は平安時代の文法を基礎として発達しています。従って、やや古語的なニュアンスを含んでいます。 (3)文語体とは、その文語で書かれた文章のスタイルのことです。 例: 「太郎さんは朝起きて、学校に行きました」 2.「口語体」: (1)「口語」とは口頭から発する言語です。つまり話し言葉のことです。 (2)「口語」は会話で使われる言葉そのものです。従って、時代に合わせて慣用は移り変わりを見せます。 (3)口語体とは、話し言葉風の文体のことです。 例: 「太郎なら朝起きて、学校に行ったよ」 3.両者の混合: (1)上記の2つの例文は、基本的にはそれぞれ文語体(書き言葉)、口語体(話し言葉)で使われる例です。 (2)とはいえ、必ずしもその例に当てはまらない場合もあります。 例: 1)目上の者に対して報告する場合なら、 「太郎さんは朝起きて、学校に行きました」 という丁寧語で伝えることもあります。 2)詩的な文章、会話調のくずれたスタイルの絵本のようなものなら 「太郎なら朝起きて、学校に行ったよ」 と書かれることもありえます。 (3)一例ですが、昭和天皇の終戦宣言である 「堪へ難きを堪へ、忍び難きを忍び~」 などは、本来は「文語体」の典礼語法に属しますが、このような話し方(口語)もないわけではないのです。 ちなみにこれを現代口語体にすると 「苦しいのをこらえて、つらいのを我慢し~」 となるところです。 ご質問2: <これが近代文学に与えた影響はどういうものがありますか?> ずばり、本が読み易くなった、ということです。 1.まず、漢字が少なくなります。 2.古語表現、固い言い回しが少なくなります。 3.日常会話で耳にする言葉なので、なじみやすく、わかり易くなります。 4.本を読むスピードがアップします。 5.その分より多くの本を読むことができ、多くの読者が増え、読者層の幅も広がります。 6.近代文学に限らず、特に公文書、学術書、翻訳書などでは、より簡潔で明快になり、解読や理解も深まります。 7.近代文学に限れば、作家が日常の主題を選び易くなったことにも影響を与え、読者も共感できる文学が数多く生まれたでしょう。 8.口語=「話し言葉」ですから、文学に「方言」「独特な言い回し」が使われることによって、方言なども地域限定の特殊語というより、馴染み深いものになっていきます。 などなど、いくらでもあります。 以上ご参考までに。
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- kogotokaubewe
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口語・文語といっても、二通りの意味(定義)があります。 以下、『大辞泉』(yahoo!辞書)からの引用です。 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E5%8F%A3%E8%AA%9E&dtype=0&dname=0na&stype=0&pagenum=1&index=06778605999900 -------------------------------- こう‐ご【口語】 1 日常の談話などに用いられる言葉遣い。話し言葉。口頭語。音声言語。←→文語。 2 明治以降の話し言葉と、それをもとにした書き言葉とを合わせていう。←→文語。 ◆明治以前の言葉についても、それぞれの時代の話し言葉ならびにそれをもとにした書き言葉を口語ということがある -------------------------------- ちなみに、引用が長くなりますが、「文語」は(同じく『大辞泉』より)、 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E6%96%87%E8%AA%9E&stype=0&dtype=0 -------------------------------- ぶん‐ご【文語】 1 話し言葉に対し、文字に書かれた言葉の総称。書き言葉。文字言語。←→口語。 2 文章を書くときに用いられる、日常の話し言葉とは異なった独自の言葉。特に、平安時代語を基礎にして独特の発達をとげた書き言葉をいう。←→口語。 -------------------------------- 私以前の回答者の方々も、口語・文語の異なる定義に基づいて回答していらっしゃるように感じます。どちらの定義で「口語」・「文語」の後を用いるかを明確にしないと、混乱すると思います。 中学の国語や高校の国語(現代文・古典)の授業で、文法を取り扱う場合には、『大辞泉』でいえば、それぞれの後者(2)の意味で口語・文語という用語を用いるはずです。 この場合は、口で話すか、文章に書くかは関係ありません。 「我、学校に行きけり」というような、平安時代などと(さほど)変わらぬ言葉遣いをしているのが「文語」です。 「私は学校に行った」というような(室町時代あたりから、少しずつ変化して今に至っている)現代の言葉遣いが「口語」です。 この場合、「文語」の代わりに「古語」、口語の代わりに「現代語」という言い方も用いられます。(「古語辞典」などというように) で、それぞれの言葉を用いて書かれた文章の文体のことを口語体/文語体と呼びます。 「近代文学」ということですから、No.1の方が挙げていらっしゃる「言文一致運動」に関連してのご質問だろうと推測しますが、その場合もやはり『大辞泉』の後者(2)の定義に基づくことになるはずです。
お礼
詳しい説明有難うございます。 日本語は面白い!
- cyototu
- ベストアンサー率28% (393/1368)
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4067804.html の#4 を参考にしてみて下さい。 そこでも詳しく説明しましたが、口語体とは近代に始まった新しい文語体のことです。この言葉に一見矛盾がありますので、初めて聞く人は少し戸惑いますね。近代文学の初期の歴史は、口語体という名のいう文語体を確立するための格闘の歴史だったと思います。
お礼
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- jo-zen
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以下のURLを参考にしてみてください。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A8%80%E6%96%87%E4%B8%80%E8%87%B4
お礼
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- sanori
- ベストアンサー率48% (5664/11798)
こんばんは。 >>> 文語体/口語体というのをよく耳にしますが,分かりやすく言うとどういう言葉なんでしょう? ひょっとして、文語体というものをご存じでない、あるいは、接したことがないということでしょうか? 下記リンクの「口語体」「文語体」の項を見てみてください。 活用の種類の文字をクリックすれば、具体的な口語/文語の言葉の例がわかります。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B4%BB%E7%94%A8
お礼
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明治時代中頃まで、話し言葉と文書にする言葉は違っていました。 話し言葉が口語体、書き言葉が文語体です。 二葉亭四迷らが唱えた言文一致運動により、文書も口語体によって書かれるようになったのです。
お礼
”明治時代中頃まで、話し言葉と文書にする言葉は違っていました。” この事実に驚きますね! 有難うございます。
お礼
確かにそうなりますね。 言文一致運動の影響は大きかったんですね。