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ベータ関数の収束判定
ベータ関数∫[0,1]x^(p-1)*(1-x)^(q-1)dx p>0,q>0 が収束するのか発散するのか、またどのような条件のときそのようになるのか教えてください。
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とりあえず f(x)=x^(p-1)*(1-x)^(q-1) とおきます。 p≧1かつq≧1のときはf(x)は[0,1]で有限な値をとる連続関数 なので、[0,1]で積分可能なのはお分かりですね? 問題は、 (1)0<p<1のときf(x)→∞(x→0+0)(qはなんでも良い) (2)0<q<1のときf(x)→∞(x→1-0)(pはなんでも良い) となるときですね。 これらのとき、積分が発散する可能性があるので、調べなくては なりません。 (1)のときは、0<1-p<1であり、 x^(1-p)|f(x)|=(1-x)^(q-1)→1(x→0+0) となって、x^(1-p)|f(x)|はある近傍(0,ε)では有界で、 x^(1-p)|f(x)|<c(定数)、すなわち、|f(x)|<c/x^(1-p) ∫[0,1]1/x^(1-p)dx=1/pで収束するので、 ∫[0,1]f(x)dxは収束(絶対収束)します。 (2)も同様で、0<1-q<1で、 (1-x)^(1-q)|f(x)|→1(x→1-0) から、|f(x)|は積分値が有限なc/(1-x)^(1-q)で 上から押さえられるので、収束します。 一般に∫(a,b)f(x)dxが収束するかどうかを考えるとき、 f(x)→∞(x→a+0)ならば、0<α<1として、 x→a+0のとき、(x-a)^α|f(x)|が有限な値に収束するかどうか f(x)→∞(x→b-0)ならば、0<α<1として、 x→b-0のとき、(b-x)^α|f(x)|が有限な値に収束するかどうか を判定します。 収束するようなα(0<α<1)があれば、積分は収束です。 ようするに、積分値が有限な関数と比較しているのです。 ただ、このようなαがないからといって、発散とはいえません。 (別の方法や、別の関数と比較するなど) 積分区間が無限の場合は、1/x^α(α>1)と比較するのが基本です。
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- koko_u
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問題になるのは x -> 0 の付近と x -> 1 の付近のみなので p > 0 , q > 0 の時に x^(p-1) * (1-x)^(q-1) ~ x^(p-1) ( x -> 0 ), x^(p-1) * (1-x)^(q-1) ~ (1-x)^(q-1) (x -> 1) として積分を評価、収束性を示すのが王道か。 >このことは、ベータ関数をガンマ関数に置き換えるとよく分かります。 これは多分収束性を示した後の話。
お礼
回答ありがとうございます
- Mr_Holland
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ベータ関数は、p>0,q>0の範囲で収束します。 このことは、ベータ関数をガンマ関数に置き換えるとよく分かります。 ベータ関数:B(p,q)=Γ(p)Γ(q)/Γ(p+q) ちなみに、ガンマ関数Γ(x)は0<x<∞で正の値に収束します。
お礼
回答ありがとうございます
補足
そのことの証明するにはどうしたらいいでしょうか?ガンマ関数は使わずに証明したいのですが
お礼
丁寧な回答ありがとうございます