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『蛍の光』の歌詞について
先日の新聞で、『蛍の光』にはあまり知られていない3番、4番があるとの記事がありました。どうも軍国的な内容のためにカットされたそうなのですが、その4番の歌詞の意味がはっきりわかりません。「いたらんくにに いさおしく つとめよわがせ」の部分です。わかりやすく現代語訳するとどういうことなのでしょう。 4、千島の奥も 沖縄も 八島のうちのまもりなり いたらんくにに いさおしく つとめよわがせ つつがなく ・・・と、ここまで書いてあらためて思ったのですが 1番の「いつしか時も すぎのとお あけてぞけさは」と 2番全体もよくわかりません。 現代語訳を御教示ください。
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1.蛍の光 窓の雪 書(ふみ)よむ月日 重ねつつ いつしか年も すぎの戸を あけてぞ今朝は 別れゆく 2.とまるも行くも 限りとて かたみに思う 千(ち)よろずの 心のはしを ひとことに さきくとばかり 歌(うと)うなり 3.筑紫のきわみ 陸(みち)の奥 海山遠く へだつとも その真心は へだてなく ひとえにつくせ 国のため 4.千島のおくも おきなわも やしまのうちの まもりなり いたらんくにに いさおしく つとめよわがせ つつがなく 意味 蛍の光や雪に反射して窓から差し込む月の光を使って 書物を読む日々を重ねていると いつの間にか年月が過ぎ去っていき 今朝は杉でできた扉を開けてクラスメートと別れていく ふるさとに残る者もふるさとから出るものも今日限りでお別れということで 互いに思う何千、何万という 心の端々をたった一言 「無事で」とばかりに歌うのである 九州の果てであろうと東北の奥であろうと 海や山が遠く隔てたとしても 真心だけは場所に関係なく ひたすらに力を尽くせお国のために 千島列島の奥も沖縄も 日本の支配下にある 日本の支配が届かない国には勇敢に 「仕事」をしてください男性のみなさん、どうぞご無事で だそうです
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- shot321
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コメントいただき恐縮です。質問者様は相当のレベルの方とお見受けします。当方には国語学にも歌の成立の過程にも知識がありませんので、参考にならないでしょうが、行き掛かり上お答え致します。遠く過ぎ去ったの意を込めるのは無理があるのではないでしょうか。この「過ぎ」は学びの初めから最近までの時の堆積を背負った現在完了形ですから、「遠く過ぎ去った」という過去の一点を指し示す感覚はそぐわないと思います。
- shot321
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「教示」ではなく「解釈」として。 やがて訪れることにになる日本の国のどこにあっても雄雄しく勤めを果たして下さい、あなたさま、ご無事に立派に。 (「ん」は「む」、推量の助動詞。将来への予想、推量、期待、仮定仮想、当然そうなるはずだの意をあらわす。「くに」は日本の中のくに、地方。いさおしくは形容詞「いさおし(勲し、功し)」の連用形。「せ」は女性が男性「夫、恋人、兄弟」を呼ぶ語) 2番は「いつしか時も過ぎ、夜の明けた今こそわかれの時だ」の意に、掛詞で「杉の戸を開け、今朝、師とわかれてここを去って行くのだ」の思いを重ねています。
- dereku
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明治の時代になり多くの歌が取り入れられました。学校教育をどのように諸外国で行なっているのか各国を訪問した何某が良い曲だと感じたものを持ち帰ったのです。歌詞は現地語のため理解していませんでした。帰国後その曲に歌詞を付けた内のひとつが「蛍の光」です。軍国的なのは軍事色が強まり軍からの強要があったためです。 同じように曲だけ入ってきて後で歌詞が付けられたものに「故郷の空」があります。これは元歌は若い男女が麦畑の中で人目をはばかり愛を囁く歌です。「蛍の光」も元を辿れば違った歌詞になっているでしょう。
ちょっと一言だけ・・・・・一番の・・・・ 1.蛍の光 窓の雪 書(ふみ)よむ月日 重ねつつ いつしか年も すぎの戸を 開けてぞ今朝は 別れゆく ・・・夏は蛍の光で、冬は雪明りで書をひも解く(原典は中国から)日々を過ごしているうちに(つまり、懸命に勉学に勤しんでいるうちに・・・の意味)、何時しか年月は過ぎ行き、今日この朝こそ皆と別れて巣立つのです。(杉の戸は「過ぎ」との掛け言葉・「開けて」は戸と日との掛け言葉)
- kogotokaubewe
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1番・2番はネットで検索すれば、ここの過去の質問も含めて、いろんなページが見つかると思いますので、省略。 で、4番の「至らんくにに」ですが、 http://blog.canpan.info/fukiura/archive/880 には、 > 「至らんくに」は「国土の端から端まで」の意。 > 「日本国中で夫や兄よ、勇おしく元気に務めよ」 > という意味といえよう。 とあります。No.1の方の回答とは別の解釈もあるということで、ご紹介しておきます。 私は、「至らん」の「ん」を婉曲の「む」ととって、「守備兵として派遣された土地で」の意ととりたいと思っています。
お礼
皆様、ご回答ありがとうございます。ここでまとめてお礼させていただきます。 もっともわからなかったのが4番の 「いたらんくにに」でした。やはりここは解釈がいろいろあるようですね。 日本の主権が“いたらん”国、すなわち外国という解釈もありますが No.5の方の解釈がわたしにとっては一番自然で納得できました。 到らん、で 主体は卒業生なのですね。なるほど。 ここでは“くに”は国内をさして、各地に赴く卒業生がその地で元気に励めよ、という意味でしょう。2番の「とまるもゆくも」の「ゆく」人々についてのことで、歌全体の整合性もとれます。 外国のことではなく、海外に日本の国威を広めようというような歌の意図はないようにおもいます。 ところで、2番の「すぎのとお」は 「杉の戸を」と「過ぎ」を掛けているのはわかりますが “とお”の部分には、「過ぎの“遠”」(遠く過ぎ去った)という意味は 含まれているのでしょうか。