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蛍の光
蛍の光や蛍光ペンなど黄緑の明るいハイライト色はどのような物質(または分子の一部分)のどのような吸収が蛍光、もしくは燐光を発しているのでしょうか?
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蛍の光はルシフェラーゼという酵素がルシフェリンという物質(蛍や発光バクテリアの種類によって異なる)を酸化するときに発せられる光です。発光のエネルギー源にはATPという物質を利用しています。ルシフェリンがルシフェラーゼ内でATPのエネルギーによって酸化される際に励起状態と言われるエネルギーをたくさん持った不安定な状態になります。普通の物質はこの不安定な状態からエネルギーの低い安定な状態に移行する際に熱を放出しますが、この場合はほぼすべてのエネルギーを光として放出するので蛍光として観察されます。 蛍光ペンの蛍光は、蛍光物質がある特定の色の光をエネルギー源と吸収して励起状態になり、安定な状態に移行する際に別の色の光を出すため、周りとは色が異なって見えます。このとき蛍光を出す前後での物質の状態はほとんど変化しません。蛍光物質は世の中にたくさんの種類があります。身近なところではブラックライトで浮かび上がる文字や蛍光灯内の白い物質ですね。両方とも目に見えない紫外線が当たって蛍光物質が励起状態となり蛍光を発しながら安定な状態に戻ります。 ちなみに燐光は蛍光と似たメカニズムですが、励起状態から安定な状態に移行する際に、蛍光よりも弱い光をゆっくり出すものが多いです。とくに光を当てて励起状態にさせたものは、はたからみると光をためているように見えます。いわゆる夜光塗料などがこれに当たります。 車いんの蛍、孫康の雪、いずれも油が買えない貧しい暮らしでもいかに光を集めて夜勉強したかという話ですね。今の時代は光があふれすぎていますよね。
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- anthracene
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>Chiezo2005さんの回答へのお礼 発色団というのは、蛍光の色をさすのではなくて、光の吸収によって着色した場合を指します。 例えば、アントラセンを考えます。 この分子は無色の固体であり色はありません。 しかし、この化合物の溶液に紫外光を当てると紫色の蛍光を観察することができます。でも紫色に光るからといって発色団とは言いません。 その一方で、我々の目には色が付いて見えるけど、蛍光・リン光は出ませんよ、という化合物も世の中にはたくさんあります。 色がついている理由は、可視光のうち特定の波長の光を吸収するため、その補色(紫なら黄色、緑なら赤)に色づいて見えるからです。 蛍光を出さずとも発色団とは呼ぶことができます。 なぜなら色がついているからです(身もフタも無い)。 黄色や黄緑の光を吸収して光る分子ですが、これは数え切れないほどあります。 有機発光材料(EL素子などに応用されます)の研究が盛んに行われていて、日々数え切れないほどの色素が合成されているからです。 それでも、この官能基を持っていればこのくらいの蛍光を出す、この分子構造ならこれくらいの蛍光、というデータの蓄積はあるはずです。 すいませんが、色素の吸収波長や発光波長については詳細なデータを持ち合わせておりません。どなたか専門家の方をお待ちします。
お礼
なるほど、確かに吸収による発色と蛍光色は意味合いが違いますね、ありがとうございます。
- 783kaiketu
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文学的な表現でいたします。ご了承ください。 中国の「晋の車いん」のなみだではないでしょうか。 (文責なし)
- chiezo2005
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蛍の光は非常に有名でルシフェリンという物質が酸化されてオキシルシフェリンというものに変化するときに光が発生しています。 この光のエネルギー変換効率は98%もあり,普通の蛍光灯などの変換効率が高々,10%くらいであることを考えると驚くべき変換効率です。 蛍光ペンの黄緑は単純に光の吸収による蛍光色だと思います(暗いところでは見えませんから・・)。
お礼
ありがとうございます。蛍の光は化学的な反応から起こるんですね。 黄色や黄緑の光の吸収による蛍光色はどんな発色団があるんですかね。それとも無数にあるのでしょうか。
お礼
ありがとうございます。夜光塗料は燐光だったんですね。確かに今の時代は光を無駄遣いしている気がします。蛍光灯よりももっともっと発光効率の良い、無駄の少ない光が出来るといいですね。