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デカルトの♪「か~ら~す、なぜ鳴くの?カラスの勝手でしょ~~」
デカルトの機会論的自然観の所で、「自然とは目的論的説明や神の意志による説明をとらない」ってあります。 ここで、「目的論的説明」 についてなんですが、たとえば、 「鈴虫がなぜ鳴くかは、つまり、交尾する相手を探すためである」とか、 「歯は、物を噛み砕くためにある」とか、 「オゾン層は、有害な紫外線を防ぐためにある」とか、 「虹は僕らを祝福するために出てる」とか、 「なんのために犬は寝る前に同じところを、ぐるぐるぐる回るんだろ~?」など、 例をいっぱい挙げましたが、これらのことも 「目的論的説明」 にあたり、デカルトは、こういう考え方をしてはならない、と言ったと解釈していいんでしょうか? じゃぁ、くだらないんですけど、例えば、 ♪A.か~ら~す、なぜ鳴くの? Q.カラスは山にかわいい七つの子があるからよ かわいいかわいいと鳴くんだよ~ っていうのは、ダメで、 Q.カラスノ勝手でしょ~ ってするのがデカルト的に正しいということですか? 教えてください、richanでした。
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あまりデカルトには詳しくないですが、 これって確か「自然は実際を正確に見ること、自分の都合のいいように実際を曲げちゃいけない」って話だったですよね? richanさんの論述には「目的」と「用途」がごっちゃになってるような。 「神の意思」とならびになっている「目的」はあくまでも理屈では説明のつかないこと。わけのわからないことを都合よく考える手段だと思われます。 この辺は「目的」でしょう 「鈴虫がなぜ鳴くかは、つまり、交尾する相手を探すためである」 →こんなの鈴虫に聞かないとわからないし、聞く方法も無い。 「虹は僕らを祝福するために出てる」 →ご存知でしょうが虹にはちゃんと出現の理屈があるし、葬式のときにだって出る。 「用途」は結果としてこのような方法に使えているということ。 この辺は「用途」の話。 「歯は、物を噛み砕くためにある」 →噛み砕くことに使ってきたから生物は食物を効率よく分解でき、成長できる。 「オゾン層は、有害な紫外線を防ぐためにある」 →実際に生物に有害な紫外線を防いでいるから生物が発展してこられた。 ちなみに。 かーらーす、なぜ鳴くの?は「目的」。 烏に直接聞けるわけではなく、実際の行動パターンから何のためか割り出せるわけ無いので、まちがいなく正解は「からすの勝手でしょ~」です。 しかし、動物学者が鳴き声を分析して「このときの声は確実に子供を呼ぶ声」として確定し、しかもその鳴き声によって子供が呼べることを実証した上でなら、 「子供を呼ぶために鳴くんだよ」とはいえます。 ただし「山に」「かわいい」「七つ」と実に自分勝手な想像がおまけについてくるとこれは自分の願望に過ぎず「目的論」としてデカルトさんが嫌いな考え方になりますね。カラスは山よりむしろ街中のゴミをあさる鳥のような気がします。
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素人かつ理系の私はデカルトについては忘却しているのですが、自然現象に変な疑問をもつことがあります。 例えば、「植物が成長し養分を蓄え美しい花を咲かせ種をつくり繁栄し」を見て、もしや、「強烈な太陽光のエネルギーのはけ口として、やまれず化学物理法則に従い成長し、しかしそれでもはけ切れず、やまれず養分としてたくわえ、それでも強烈な光線エネルギーをはけきれずにやまれずエネルギーの塊である種ができてしまってばらまいてしまうがために、やまれず絶滅できない・・」?そういう遺伝子とそういう環境で偶然、生き延びてしまったがために(人間以外で自殺は聞いたことがない)。 地球の歴史で、生命はあっさり簡単に誕生し、その後の進化が長い道のりだったそうです。地球誕生直後にどんどん生まれては絶滅した生命のうち、やまれず絶滅せずに生き残ってしまったのが今の生物たち?そう考えても、今、私という人間が生きているのが奇跡で大切だと思えることには変わりません。 だから、カラスの勝手(カラスの道楽"目的")でなく、カラスは偶然そういう遺伝子と環境だから、やまれずに鳴かざるを得ないのでは? 遺伝子や神経の挙動もつきつめればオゾンが上空にたまるのと同じ、物理法則や化学反応ですし。まるでロボット?いいえ、カラスが、鳴くのを楽しくと思うのが目的でなく結果に過ぎなくても、楽しい気持ちそのものは事実ですよね。 最初に戻ると植物も、「容赦ない太陽エネルギーによって自分の体がどんどん変形し、しかもなぜかちょうどよいホルモンが体内にあってどうしても太陽の方に向かって成長してしまうことを悲観する」性格(ひねくれ者!)でなく、「花を咲かせ実を結ぶことを喜ぶ」性格(なんだか素直)に、結果として進化して、日向の生活を謳歌しているのでは? 私にしては哲学ぽい結びにできました。
- elthy
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自信なしで気楽に矛盾点を答えて、「あとは専門家にお任せだな♪」 と思ってたらいないようですね(冷汗) さらっと関連ページを読み直してみました。 このような言葉が出てきました。 「示された対象について、他人が考えたところあるいは我々自ら憶測するところを、求むべきではなく、我々が明晰かつ明白に直観しまたは確実に演繹し得ることを、求むべきである。」(デカルト「精神指導の規則」) これが私の言ったNo.1の趣旨をデカルトが述べたもの(難しいっ)。 鈴虫の場合、 「鈴虫は鳴くことによって交尾する相手を呼び寄せることができる」 これは直観できると思います。じっと見てればたまたま会うかもしれません。 だからといって、 「鈴虫がなぜ鳴くかは、つまり、交尾する相手を探すためである」 はどうなのかわからない。交尾する相手以外の雄を遠ざけた声が結果的にメスを呼んでいるのかもしれない。そこまではたぶん実験してない。 虹はもっと簡単でしょう。 「虹は僕らを祝福するために出てる」 なんていうのは単なるバカップルのたわごとです。 「歯は、物を噛み砕くためにある」 「オゾン層は、有害な紫外線を防ぐためにある」 というのはすでにデータとして直観できるもの。 デカルトの言いたかったことは「結論からヤマカンで推論することから始めるのではなく、結論を直接見てわかることだけで話しなさい」 仮想実験結果を出すとか結果想定はナンセンスであるということを言っているだけかと。
お礼
誰も相手しない中、elthyさん、本当にありがとうございました。興味を引くためにわざと変な題名にしたのに~~~、もしや、逆効果!? 貴方に相手にされなっかたら・・・ う~・・・ 考えるだけでも寂しい(><)。。。 ほんと、偉大っすよぉ う~~~ん・・・ だいたい考えてることは一致しているようですね~。 でもまだまだ、さわり、探求しても面白そうだな~。 最近、大学入試のために倫理を勉強し始めたのですが、どうも、日本語とあちらさんの言葉は違うせいで、わけ分からないですよね~「目的」っていうのが!! カントにいたっては「目的の王国」なんつー、意味不明の極地みたいな語が登場してますし・・・ それで訳あってるのかよ!ってかんじですよね。 なんかいま読み返したら独り言になってましたんで、もうここで切ります。 一応、専門家たる人が現るという淡い期待を持ちつつ、締め切りはまだ先のばしますが、とにかく、elthyさん、ありがとうございました。
お礼
どうもご回答本当にありがとうございますm(..)m 解釈すると、「鈴虫がなぜ鳴くかは、つまり、交尾する相手を探すためである」 とか「虹は僕らを祝福するために出てる」 のようなものには、理屈が飛躍しているため、デカルトの言う「目的論的説明」にあたる、ということでしょうか_? ということは、「オゾン層」と「歯」に関して、「ある」=「存在している」と解釈した場合、目的論的説明にあたるのですかね? っていうか、質問の仕方が非常に悪かったです。すいません。 僕は「目的論的説明はいけない」っていうのは、「ある事象について考える時に、その事象のもっともらしい目的(あたかもその事象が、神によって全体が上手くいくように作られているような)から考えるのではなく、機械的、帰納的に一から反応を考えていき、その過程の枝分かれした全部を紙に書きおえた上で、上からその反応の系を鳥瞰したとき初めて理解したことになる」ってことかな~~?って思ったのですが・・・。 つまり、イメージ的な話なんで説明しにくくて、申し訳ないんですが、「事象の結論から出発して、それが正しいかどうか演繹してたしかめる」のではなく、「帰納的考えて結論に達する」のが良い。ってことをデカルトは言いたいのかな~?と思った次第です。それが理論的に正しいかどうかに関わらず。 この点ではどうでしょうか?思うところがありましたらゼヒ意見を教えてください