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和訳と文法ともにわかりません
以下の文の和訳、文法について教えてください。 My mother returned from World War Ⅱ a changed woman
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- Nakay702
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「質問者からのお礼」をありがとうございます。 >省略を補う考え方、勉強になりました。 ⇒不十分ながら、これは省略を補う考え方という、意味解釈または訳文を考える際の便宜的な方法を説明しただけでした。文法的解釈は長くなるので、追伸の形で投稿しようと考えていましたところ、他の方が補ってくださいました。(それで十分だと思います。) だいぶ昔ですが、私はこれを「内関補語」とか「深層補語」と呼んでいました。理由は次のとおりです。 @「内関補語」:主語や目的語に関わってその内的属性を補足説明する語で、構文分析の際はC(補語)と解釈する。例えば、My mother returned from World War Ⅱ after she had changed.といった表現の従属節部分を縮めて句にしたものと考えます。その意味では、「補語格」と呼んでもいいかも知れません。 @「深層補語」:概念を心に描いた時点の、大元の構文で、例えば、My mother returned from World War Ⅱ who had become a changed woman.といった形を想定することができます。発話者は心の中でこれにある種の変形を加えて、表層構造すなわち、表現文を生み出します。この大元の構文に対して、従属節の叙述部分(SVなど)の削除変形の操作を施して表層構造が生成されたとみなされるわけです。その意味でこの補語は、「同格的補語」と呼ぶことができるかも知れません。 上の2つ言表に共通することは、お題のMy mother returned from World War Ⅱ a changed womanや、There lived an American in the jungle a wild Tarzan.のように、接続詞や関係詞を用いず単純明快に表現することで、確かに、簡潔をもって旨とする新聞の見出しなどに多用される表現形式ですね。 これと似たような例に「後置修飾」があります。例えば、'Hamlet' is a tragedy written by Shakespeare. は、意味解釈のためにはtragedyとwrittenの間にwhich wasを補って考え、文法解釈のためにはそれのない表現文、すなわち「過去分詞の後置修飾」と考えます。 同じ伝でいけば、問題文のa changed woman の部分は「補語構文」、または単に「補語」だけでいいようにも思われます。しかし、これに盛り切れないことがあって、それは動詞の不完全性によって必須とされる補語と、必ずしも必要とはされない補語(本件の場合はこれに相当する)とを区別できないことです。この点で、回答No. 2さんご教示の「準補語」(=必ずしも必要とはされない補語を表すとする)はうまい方法だと思います。 ところで、大学での「高等英文法」担当の教授がしばしば言っていました。「英文法の解釈は、定見になっていない部分も多いし、文法は実用の後追いをして体系化する作業なので、常に変化を免れない。そういう条件下で「論理的にして首尾一貫し、疎漏なく経済的な文法体系」を考えることは、キミたちの研究にかかっている」というようなことを言っていました。まさに本件は、そのような解析に臨んだ際に、解釈法を惑わせる問題の1つと言えるかも知れませんね。
- petertalk
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My mother returned from World War Ⅱ a changed woman この英文は、和訳の問題として、ここだけ切り取られて出題されたのですか? そうだとするとかなり高度な問題ですが、読み解くヒントは、最後にピリオドがないので、文ではないということです。 文でない、つまり、タイトルや見出しのようなものであることに気づけば、名詞句を並べた形として解釈すればいいことがわかると思います。 名詞句なので、returned, changed などは動詞ではなく、過去分詞の形容詞的用法として訳します。 「第二次世界大戦から戻った母、変えられてしまった女性」 実はこれは、May 12, 2023付けのニューヨークタイムズの見出しです。 The New York Times - opinion : My Mother Returned From World War II a Changed Woman https://www.nytimes.com/2023/05/12/opinion/women-ww2-redcross-clubmobile.html まず、英語の新聞の見出しには、後続の記事の内容を簡潔に想像できるように、以下のような、いくつかの独特の慣習があります。 - 動詞がない名詞句 - 現在形 - 冠詞やbe動詞は省略 RNN時事英語辞典:英語ニュースの読み方(見出し編) https://rnnnews.jp/tool/pg/howtoread2 更に、この記事の概要は、最前線の兵士たちと同じように、医療関係で従軍した女性たちもまた、戦争中に起こったすべての残忍な出来事の直接の体験者、目撃者であり、そのため、やはり同じように、帰還後も、その戦争体験で苦しめられている、 しかし、戦争神経症(battle fatigue)は男性のものであり、従軍した女性たちの苦しみは認識されていなかった、というものです。 記事の内容まで参照すれば、母が帰還したというニュースではないことはわかると思いますが、冒頭の一文だけだと、正確な和訳はかなり難しいかもしれませんね。
文法用語では、この "a different person" は「準補語」と呼ばれています。 ****** 以下は引用 ********** 準補語についての解説として – After spending several years in the U.S, she came back a different person. (彼女は米国で数年過ごし、別人になって帰ってきた) – He went to war and came back a hero. (彼は戦争に行って、英雄として帰ってきた) – I can die a happy man. (幸せな男として死ねるよ) https://unagisensei.com/entry/2021-09-06-070000#:~:text=%E3%81%A8%E5%91%BC%E3%81%B3%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82-,%E3%80%90%E6%BA%96%E8%A3%9C%E8%AA%9E%E3%80%91%E3%81%A8%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%8B,%E6%BA%96%E8%A3%9C%E8%AA%9E%E3%80%8D%E3%81%A8%E5%91%BC%E3%81%B3%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82&text=%E7%9B%AE%E7%9A%84%E6%A0%BC%E3%81%AE%E8%A3%9C%E8%AA%9E%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6,%E6%A0%BC%E8%A3%9C%E8%AA%9E%E3%80%8D%E3%81%A8%E5%91%BC%E3%81%B3%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82&text=%E9%80%9A%E5%B8%B8%E3%81%AE%E3%80%8C%E8%A3%9C%E8%AA%9E%E3%80%8D%E3%81%AF%E3%80%81,%E6%96%87%E3%81%8C%E6%88%90%E7%AB%8B%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%93%E3%80%82
- Nakay702
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>以下の文の和訳、文法について教えてください。 >My mother returned from World War Ⅱ a changed woman ⇒省略を補って考えると分かりやすくなると思います。 前置詞asを補うのと現在分詞beingを補う方法の、2とおりの補い方があります。 ①My mother returned from World War Ⅱとa changed womanの間に前置詞asを補う方法。 My mother returned from World War Ⅱ as a changed woman. (語句と文法) *My mother returned from World War Ⅱ:「私の母は第二次世界大戦から戻ってきました」。この部分は文法的な問題はありませんね。 *as a changed woman:「変わった女性として」。asは前置詞「~として」で、womanを目的語に取っています。changedは過去分詞形容詞「変わった~」という意味で womanを修飾しています。ということで、as a changed woman全体としては副詞句として動詞returnedにかかります。「一人の変わった女性として(戻ってきた)」。 ②同じ位置に、現在分詞beingを補う方法。 My mother returned from World War Ⅱ being a changed woman. (語句と文法) *My mother returned from World War Ⅱ:①の場合と同じで、「私の母は第二次世界大戦から戻ってきました」。 *being a changed woman:「変わった女性になって」。beingはbe「~である、~になる」の現在分詞「~となって」で、分詞構文「~となって」を構成しています。Changedが過去分詞形容詞「変わった~」という意味で womanを修飾していることは①の場合と同じです。ということで、being a changed woman全体としては分詞構文(=)副詞句として動詞returnedまたは主節全体にかかります。「一人の変わった女性となって(戻ってきた)」。 全文訳はこうなります。 「私の母は、変わった女性として/変わった女性になって*、第二次世界大戦から戻ってきました。」 *お書きの問題文(原文)にはasもbeingもありませんので、「/」の前と後のどちらの訳し方を取ってもかまいません。
お礼
ありがとうございます。省略を補う考え方、勉強になりました。
お礼
ありがとうございます。おっしゃるとおりNYTimesの見出しで違和感があったので質問させていただきました。勉強になりました。