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関係代名詞の非制限用法 , which ~
●Everything was old about this man except his eyes, which had the same color as the sea and were young and cheerful. こういう関係代名詞の非制限用法の which は、なぜ that に置き換えてはダメなのですか?理由を教えて下さい。
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that は本来「それ」という指示代名詞です。 だから that が接続詞や関係詞になる時、コンマなく使います。 コンマで区切ると「それ」と感じてしまう。 一方、which のような疑問詞から来た関係詞は、本来、今の what のように先行詞の意味を含むはずなのです。 実際、wh 系の関係副詞は多くが先行詞を含んで先行詞なしで用いられています。 現代英語では who と which は先行詞が別に存在しますが、これは他の言語と比べても特殊です。 でももともとは which も先行詞の意味を含んでいて 今でも根っこには残っているため、 コンマで区切って、新たに始めることができます。 which はコンマがない場合も根っこに先行詞を含み、すなわち名詞を繰り返しているところがあります。 ここに that は制限性が強いと言われる所以があります。 that は指示語であるため、これで副詞的に使うことが可能で関係副詞にもなります。 だから in that のような前置詞は必要なく、 自然と避けられ、文法的におかしく扱われるようになります。
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- Him-hymn
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関係代名詞whichというのは、もともと疑問詞からきているので、その疑問詞の意味が微妙に含まれていると考えられます。 I bought a book. でも、どの本? いろいろあるけど、どれ? I bought a book which is on the table. こんな感じです。 他方、thatというのは、thisと対になった後であり、はっきりとそのものズバリをさします。 I bought a book. bookと言われてもーーいろいろあるからーー I bought a book that is on the table. あの、テーブルの上の本ーーそれを買ったんだ。 以上のような違いが根底にあります。 さて、ここにcommaを入れるということが、今回のご質問のポイントです。commaすなわち、いったん短い休みを入れる。音楽で言えば休止符を入れる。 Have you read The Moon and Six Pence? I bought the book . . . that is on the table. これは、the bookは、もう話者も聞き手もどの本かわかっている。そこに、さらにその本はテーブルの上だともってくるのがthatです。 はっきり、a bookを再度とらえなおす、一点にしぼって、itと言えば済むところを、わざわざthatと強く示している、場合によっては指で指しているという感覚です。これは、2文にわかれた感じですから、commaだと、接続詞andなしに、2文をつないでいる感じがしてしまいます。むしろ、しっかりピリオドを打って2文にわけるべき文ということになります。 他方、 Have you read The Moon and Six Pence? I bought the book . . . which is on the table. これで、2文にわけたら、意味不明ですね。あくまでも、前の文にくらいついていって、関係詞という構造です。もう、どの本かはわかっているけれど、しかし、もう少しその内容を、どの本なのかについての情報を加えたい、本についてはわかっているけれど、その本のさらなる情報を加えたいーーというのが、whichの感覚です。 こういう構造ですから、別に1つのモノをさすことも不要になってくるわけで、名詞であろうと句であろうと、節であろうと、先行詞にすることができてしまうのです。 英語の感覚という視点から回答をこころみましたが、ご参考になればと思います。
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詳しい回答ありがとうございました。ご意見は大変参考になりました。
語感でしかないのですが、thatは他の関係代名詞より先行詞に対して強く結びつく感じがあるので、カンマを置いて先行詞と結びつきが弱まる非制限用法ではあまり使いません。同様に、前置詞+関係代名詞の用法も普通は用いません。 辞書の、それに関連すると思われる解説では次のようになっています。 ・プログレッシブ英和中辞典(第4版) that https://kotobank.jp/ejword/that >▼ (1)thatは主に制限的に用いられる. >(2)thatの前には前置詞はつかず, who(m), whichに変えるか, 前置詞を関係節の末尾に移す. ここまでの辞書の解説は上記で述べたものをthatの語感抜きで用法だけで提示しています。続く解説では先行詞の性質によってはthatが選ばれやすいという用例を示しています。 >[語法]他の関係代名詞の代わりにthatを用いる傾向がある: >(1) 先行詞が形容詞の最上級, the very, the only, the same, the first, the lastなどの限定的な修飾語を伴う場合:He is the only man (that) I love. 彼は私が愛するただひとりの人です. >(6) ‘it is ... that'の強調構文で:It is those days (that) we remember best. いちばんよく覚えているのは当時のことです. 先行詞が最上級の形容詞を伴ったり、強調構文で強調される語ですから、続く関係代名詞は強く結びつくものが好まれるということから、このようになっています。 辞書でも「主に制限的に」ですから、絶対にいけないとまでは言えなさそうではあるんですが、実際にはほとんど用いられていません。会話ですと、非制限用法のカンマはちょっと間を置くことで表現することが多いのですが、thatだと間をおいても制限用法だと思われる可能性が高いです。英語の習慣としてそのように使われている、と割り切るしかないように思います。
お礼
回答ありがとうございました。ご説明は大変参考になりました。
- shingo5k
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存在する言葉から法則を見つけたのが文法ですから 文法上の「なぜ」に対して合理的な答を見つけるのが 難しいものが大半だと思います。 この件はそれらに該当し、 「それを説明する合理的な答はない」が答だと思います。
お礼
ご意見ありがとうございました。
- SPS700
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こういう関係代名詞の非制限用法の which は、なぜ that に置き換えてはダメなのですか? 下記では「禁じ手」だそうです。 http://eigonoobennkyou.seesaa.net/article/115129546.html
お礼
回答ありがとうございました。サイトは参考になりました。
お礼
回答ありがとうございました。なるほど、解説は大変参考になりました。