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古典文学に現れる閼伽棚について(仏に花奉るとは?)

源氏物語を読んでいると、出家者が登場する場面に 「閼伽棚」という仏具が出てきますが、古語辞典で調べると「仏前に供える水や花を置く棚」とあります。これはつまり「花を仏前に供える前に、形を切り揃えたり形を整えるための作業台」なのでしょうか。 それとも「閼伽棚自体が花を供える場所」なのでしょか? 御存知の方、どうぞ御教示のほどお願いいたします。

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  • yuika111
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回答No.3

このHPによると、閼伽棚は、縁側に作られていたようです。んで、後に床の間になったらしいです。そして床の間の時代には部屋の中であるにもかかわらず外との接点であったとかかれてます。当時の物語ではさまざまな場所や、空間に<聖域>が設けられています。たとえば山に一歩踏み入っても<聖域>とされていて、そこには天狗やら何かが住んでいたりします。 さらに、当時の人たちにとって宗教というのはまだ、さまざまな民間信仰とまざっていて、100%これが常識!!閼伽棚なんぞや。というのは無いみたいです。ここで本来の使用法を探りますと、寺なんかの場合、閼伽棚が倉庫(蔵)になってるというものもありますので、こういうことを踏まえると、閼伽棚は”仏前に供えるための、水や花を保管する棚”というのが正しいように思います。ちなみに閼伽棚が盛んに作られ出して、世にひろまりまくったのは、鎌倉時代だったと思われます。源氏物語だけでなく、さまざまな物語に登場しますが、閼伽棚が目立って使用されるのはどれも中世の作品が多いです。たぶん、踊念仏とかとオなんなじ状態で貴族の間に流行った(浸透していた)んだとおもいまする。では。

参考URL:
http://kanucha.xrea.jp/index/sub3.html
kasane
質問者

お礼

御回答ありがとうございます。 詳細な御説明、大変興味深く拝読しました。 床の間は書院造りの建築に発生した、と読んだことが ありますが、寝殿造りの時代にはそれが閼伽棚だったのですね。

その他の回答 (2)

  • o_tooru
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回答No.2

こんばんわ、疑問はつきませんね。 さてご質問の件ですが、「閼伽棚」はそのもの自体が、お供え物をする場所です。元々は仏教用語のオリジナルである、サンスクリット語に由来しています。サンスクリット語で「閼伽」は水を表します。 このサンスクリット語は、インドの古語で、仏教が生まれた時代の言語です。その仏教の言葉が、中国で翻訳され、さらに日本に輸入されました。 このサンスクリット語は、英語とも縁が深く、サンスクリット語が西にだんだんと移り、英語になったとされている。英語の起源とされる言語でもあります。ちなみに、「閼伽」も今の英語に残っています。 英語の「アクア=aqua」の起源であるとされています。遠くヨーロッパと日本、ひょんな所から縁があるのでですね。

参考URL:
http://www.dokidoki.ne.jp/home2/kazetyas/HTML/440.html
kasane
質問者

お礼

御回答ありがとうございます。 閼伽棚に花を供える=仏に花を奉るという訳ですね。 それにしても何故、現代のように仏様の前に直接お供えしないのでしょうか?当時は家屋の中に花を飾るという風習が無かったと言うことでしょうか? 上記の点について御存知でしたら、御手数ですが御回答いただければ幸いです・・・。

  • d-y
  • ベストアンサー率46% (1528/3312)
回答No.1

リンクがうまくできるかどうかわかりませんが、参考URLをご覧下さい。

参考URL:
http://www.iz2.or.jp/emaki/index1.htm
kasane
質問者

お礼

御回答ありがとうございました。早速、見てみます。