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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:源氏物語の翻訳について)

源氏物語の翻訳について

このQ&Aのポイント
  • 『But even here we must beware; for there are some who in the selfishness of youth and flawless beauty are determined that not a dust-flick shall fall upon them. 』
  • 『In their letters they choose the most harmless topics, but yet contrive to color the very texture of the written signs with a tenderness that vaguely disquiets us. 』
  • 『But such a one, when we have at last secured a meeting, will speak so low that she can scarcely be heard, and the few faint sentences that she murmurs beneath her breath serve only to make her more mysterious than before. 』

質問者が選んだベストアンサー

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  • go_urn
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回答No.1

今晩は。土曜、日曜と仕事で書けませんでした。申し訳ないです。 いつも大変丁寧なお礼をありがとうございます。 1)『But even here we must beware; for there are some who in the selfishness of youth and flawless beauty are determined that not a dust-flick shall fall upon them. 』 >しかしここでさえ私たちは注意しなければなりません。というのは、若さと欠点のない美しさの自分本位の中で、「a dust-flick」(訳せませんでした。埃-はじきとばす?)が彼らに降りかからないことが、決定しているいくらかの人たちがいるからで す。・・・・・? ●a dust-flickと be determined以外完璧です。 >that not a dust-flick shall fall upon them.・・・・ここを訳すのがすごく難しいです。意味がよくわかりませんでした。a dust-flickは何ですか? ●dust-flickは辞書には載っていませんでしたので、Waleyの造語ですね。でも、flick は「(埃などを)払う」という意味ですので、「塵を払うこと」の意味であることは間違いないと思います。 >fall upon・・・・降りかかる? ●その通りです。 fall on は多義のイディオムですが、この場合は、(義務・災難が)~に降り掛かる、ですね。原文は「塵もつかじと身をもてなし」ですから、「塵を払うようなことがないようにしようと決心して」と重なります。 >「shall」が使われているのはどんな意味からですか?(話者の意思を表す?) ●3人称の主語 + shall ですので、「話者の意思」ですね。be determinedは「決心している」ということで、その決心の内容が that 節ですので、まあ、いつも身繕いを1点の汚れもないようにしている女性ということですね。 2)『In their letters they choose the most harmless topics, but yet contrive to color the very texture of the written signs with a tenderness that vaguely disquiets us. 』 >彼女たちの手紙の中で、彼女たちは最も無邪気な話題を選びます。しかしさらに、私たちを曖昧に不安にする優しさで書かれたしるしの、まさに(散文・韻文の)要素の合成物を、粉飾することを考案します。・・・・・・・? ●原文は「文を書けど、おほどかに言選りをし、墨つきほのかに心もとなく思はせつつ」です。 >yet・・・「さらに」? ●yet は1語でも「しかし」の意味がありますが、and yet とか but yet で「しかし」の意味のイディオムになります。 >texture ・・・・(散文・韻文の)要素の合成物?「text」とはまた違うものですね?! ●color A with B で、「AをBで色付けする」という意味にしていると思います。written signs は文字のことです。texture は text とは違いますね。簡単なイメージで言いますと、text は生地で、texture はその肌理です。  全体を訳しますと  手紙では、彼女たちは、きわめてあたりさわりのない話題を選び、それでいて、文字の肌合いを、われわれ(男性)をどことなくそわそわさせるような優しさでうまく色付けします  となります。 3)『But such a one, when we have at last secured a meeting, will speak so low that she can scarcely be heard, and the few faint sentences that she murmurs beneath her breath serve only to make her more mysterious than before. 』 >しかしそんな人は、私たちがついに出会いを手に入れたなら、彼女はとても低い声で話すので、ほとんど聞かれるはずがないでしょう。そして彼女の息の下で囁く、ほとんどかすかな文は、以前よりもっと神秘的に彼女を作ることだけに役立ちます。・・・・・? ●訳文がこなれないだけで、意味はその通りです。 >when we have at last secured a meeting,・・・・「when」は条件などを示す副詞節を導く「when」ですか? ●その通りです。条件というより「時」ですね。副詞節です。 >she can scarcely be heard・・・「ほとんど聞かれるはずがない」?何か言葉が変な感じです。 (私たちはほとんど聞くことができないでしょう、と訳すのでしょうか?) ●so ~ that… 構文ですね。1)「たいへん~なので…」、2)「…なくらい~」の2つの訳し方があります。ここは2)が自然でしょう。「(われわれが)ほとんど聞き取れないくらいか細い声で話すでしょう」 >the few faint sentences・・・「ほとんどかすかな文」? ● few は「2つ、3つの」、faint は「かすかな」ですから、「今にも消え入りそうな声でつぶやかれる2つ、3つのかそけき文」ということです。 >breath serve only to make・・・・ここの「only」は「だけ」「のみ」ですか? ●その通りです。こういう only + to不定詞の形はしばしば「結果」に訳すといいです。「彼女が息を殺すようにしてつぶやく2つ、3つのかそけき文を聞くと、ただ神秘性がいやますばかりのこと…」 >女性もあの手この手を使っているようですね。 ●どっちもどっちですね。手練手管ということでは、女性の方が上でしょうし、それに気づきながらもついのっていくのが雄の悲しさです。まあこのあたりの消息は『自由学校』でもよく描かれていましたね。 ************************* 《余談》『夫婦ッてものは、勢力の均衡ではなくて、調和だったのね。つまり斉唱じゃなくて、合唱よ。』を引いておられましたが、まさにそこが『自由学校』のポイントですね。  『自由学校』の日本文学における意義は、西洋文学でいう「喜劇」を日本文学にもたらした数少ない例だということかもしれません。それくらい日本文学では高級な「喜劇」が少ないです。獅子文六はフランス文学を学び、実際にパリであらゆる演劇を漁っていますので、「喜劇」をよく理解していた日本人だったと思います。  羽根田-銀子、五百助-駒子、隆文-ユリーの3つの世代の男女が戦後の日本の風俗に揺さぶられますが、それが五笑会の馬鹿囃のように、最後になんとか「調和」を取り戻すところにその喜劇性の真骨頂が見られます。  西洋文学で喜劇の代表作と言われると難しいですが、ジョージ・メレディス『エゴイスト』は一級品だと思います。英語は難解をきわめますが、幸い朱牟田夏雄の名訳が岩波文庫にあります。1度読んでも分からないですが、何度か読んでいると、スルメのように旨みが伝わってきます。  メレディスは夏目漱石が深い影響を受けた19世紀の作家です。(つづく)

sweetapplechoco
質問者

お礼

今晩は。土曜日も日曜日もお仕事だったのですね。大変でしたね。 お疲れのところ大変丁寧に回答してくださってありがとうございます。 「dust-flick」は塵や埃をはじいてどうするのだろう?と考えてしまいましたが、 「塵を払うこと」という造語なんですね。 「be determined」は桐壺で出てきて、「決心している」という状態を表すには 「決心させる」の受動態を使うということを教えていただきましたが、 「determine」を「決定する」の意味の方を選択してしまい、「決定している」と 訳してしまいました。 「塵を払うようなことがないようにしようと決心して」・・・・という訳なんですね。 (直訳で読むと意味をとるのが難しいのですが) 「いつも身繕いを1点の汚れもないようにしている女性」と意訳していただくと わかりやすいです。 「塵もつかじと身をもてなし」の原文は意味を教えていただいたせいか、 なんとなく伝わります。 「and yet 」とか「 but yet」 で「しかし」のイディオムなんですね。 「texture」のいい言葉が見つからなくて困りましたが、「肌理」、「肌合い」と 訳すといいのだということがわかりました。 (「written signs 」で「文字」という訳になるのもわかりませんでした) color A with B で、「AをBで色付けする」という意味ということですが 「A」が 「the very texture of the written signs 」 「B」が「a tenderness that vaguely disquiets us」ですね。 so ~ that… 構文というと)「たいへん~なので…」の方ばかりあてはめて いましたが、「…なくらい~」というのにあてはめてみると自然になりますね。 only + to不定詞の形はしばしば「結果」に訳すといいのですね。 (「ただ神秘性がいやますばかりのこと…」・・・・なかなかここまで 言葉を作るのは難しいです) 『自由学校』では駒子と隆文、辺見、五百助と百合子(ユリ-)の間で手練手管が 繰り広げられていたと思います。 *********************************** 高級な「喜劇」というとただの「喜劇」ではないですから、そう多くないでしょうね。 獅子文六はいろんな「舞台」を実際にフランスで見て 観客がどういう反応を示すのかというのもつぶさに感じてきたと思います。 羽根田-銀子の夫婦が一番完成されているような形に思えましたが、 これは妻の銀子がよく夫の羽根田を理解して何でも心得ているからですね。 (話のメインはもちろん五百助-駒子なのですが) 隆文-ユリーのカップルも処置なし子供のように書かれていましたが 最後は落ち着きましたね。 五笑会、祭りバヤシ、和歌バヤシ=馬鹿囃、といった獅子独特の言葉遊びも 見られますね。(人間の笑い方は五色だということですが) おもしろ、おかしく、はらはら、やきもきしながら、でも最後は真実が見えて みんなで「よかったね」で終われる喜劇は、 最後はそうなるとわかっていてもやっぱりいいものですね。 ジョージ・メレディスの『エゴイスト』は『自由学校』に出てくる辺見が 愛読した小説ですね。(読んでみます) 私はこの作家を知りませんでしたが、(イギリスの小説家ですね) 夏目漱石が深い影響を受けたというのは興味深いですね。 ******************************** ご紹介してくださった『対岸の彼女』と『1945年のクリスマス』を読みました。 『対岸の彼女』を読むと女性が女性を追い詰める、というのがよくわかりますね。 『濡れた顔から水滴が、ぽたぽたと台所の床に落ちる。涙みたいに。』とあって 『小夜子のこめかみから顎を伝い、汗が一滴落ちた。』を最後に読んだ時は 何か救われた気持ちになりました。 『1945年のクリスマス』はベアテ・シロタ・ゴードンという女性の追想録という ことでしたが、日本国憲法に関わった女性の話、ということで難しいのかなと 思いましたが、一遍の小説のようにおもしろかったです。 弱冠22歳の彼女でしたが、当時の日本の女性の社会的地位の洞察力、先見の目はすばらしいです。 (彼女の草案の多くがカットされてしまったことがとても残念です) また棟方志功、市川房枝たちとの交流でも活躍していたのですね。 彼女の勇気、知性、行動力は本当に感服します。 一度しかない人生をあんなに自分自身を生かして生き抜けたら 思い残すことはないと思いました。 (金曜日にまた投稿します)

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