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PCR法の最終的効率についての食い違いと矛盾、解決策は?
- PCR法に問題において最終的効率が100%,90%,80%のとき、1回の反応で何倍されるかというものがあります。
- 二つの問題集『お医者さんになろう 医学部への生物』と『理系標準問題集 駿台受験シリーズ』にPCR法の問題があり、解くと食い違いがあります。
- 『お医者さんになろう 医学部への生物』では90%の最終的効率により1回の反応で1.8倍になるとされており、『理系標準問題集 駿台受験シリーズ』では80%の最終的効率により1回の反応で1.8倍になるとされています。どちらが正しいか助言を求めています。
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PCRでは原理上、100%の効率の時に1工程で2倍になります。 この効率が90%であれば、1.8倍です。 特別な考え方は必要ありません。 つまり、『理系標準問題集 駿台受験シリーズ』の記載ミスです。 80%->1.6倍、または90%->1.8倍が正しいです。 なお、『お医者さんになろう 医学部への生物』の問題について、 使用する酵素はRNAポリメラーゼではなく、(好熱性)DNAポリメラーゼです。 問題集が間違っていると迷惑ですよね(汗 頑張って下さい! おまけ:通常PCRでは同じ工程を何度も繰り返すことでDNAを劇的に増幅させます。 1工程=サイクルと呼び、100%の効率で反応する場合、20サイクル回すと2の20乗、つまり約100万倍に増幅できる技術です。 こんな問題出るか分かりませんが、ちなみに90%の効率で反応する場合、 20サイクル回すと1.8の20乗、つまり約12万倍に増幅できます。100%の効率の時と比べて随分差が出ます。
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どちらも駿台文庫の本ですが、どちらも訂正は出てませんでした(汗 現場では"1.8"という値に着目し「増幅効率90%」で認識していて、 計算上も問題ないのであまり気にしていませんでしたが、 厳密にはNo.2,3の方の考え方が正しいです(正味は元の量1+PCRで新たに出来た分0.8)。 一応プロですがひっかかってしまいました^-^; 失礼しましたm(_ _)m
お礼
いえいえ! 回答してくださり感謝しております。 ありがとうございました。
- guragura77
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#2 です。 では、PCR の機器を作っている会社のオンラインマガジンの記事を張っておきます。 http://www.appliedbiosystems.jp/website/jp/biobeat/contents.jsp?COLUMNPGCD=77550&COLUMNCD=76448&TYPE=C&BIOCATEGORYCD=7#3 ご参考までに。
お礼
回答ありがとうございます。 あなたの回答が正しいようです。 添付してくださったサイトおもしろいですね、リアルタイムPCRシステム なんて見てると学生ですが興奮してきます! もうすこし巡回してます。
- guragura77
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後者の解説が正解です。前者の説明では効率が 50% の時に増幅が起こらないことになってしまいます。直感的にもおかしいとわかるのでは? PCR においては鋳型がいわば基質で新規に合成された DNA が生成物です。効率が 100% なら基質と等量の生成物ができ、効率が 80% なら 80% の生成物ができます。それぞれの効率で1サイクル完了すると、鋳型と合計すれば DNA量は元の2倍、1.8倍になります。
お礼
>後者の解説が正解 ということは『理系標準問題集 駿台受験シリーズ』が正解ですよね。 NO.1の回答者さんと意見が違うのですが;;
お礼
回答の補足だとそちらに確認メールが届かないかもしれないので お礼の方でもう一度、 回答ありがとうございます。 ほんの10%でかなりの差が出るんですね。 NO.2の回答者さんと意見が食い違っているのですが、本当にどちらが正しいのでしょうか;;
補足
回答ありがとうございます。 ほんの10%でかなりの差が出るんですね。 NO.2の回答者さんと意見が食い違っているのですが、本当にどちらが正しいのでしょうか;;