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時代によって人の呼び方がちがいます「さん」は?

だれだれ「さん」という呼び方はかなり昔からあったようですが、いつから使ったのでしょう? 「さん」の語源とか意味はなんでしょうか?

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  • kine-ore
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回答No.2

室町期よりの「Tono-sama(殿さま)」や「Padre-sama(パアデレ猊下)」のように、人名や身分を表す語に付ける敬称「さま(sama)」は、母音の調音運動を消失されて撥音便への転訛が活発な関西以西においては戦乱期にははやくも「さん(sama→sam→san)」という撥音便呼称に、やがて「あ・え・お段」では「はん(san→han)」に、また更には「やん」「つぁん」さらに「ちゃん」へと段訛(同音相通)が進んでいったとされます。 「大開き母音の大きな口構えは優雅さを欠く。そうした潜在意識が作用して母音[a]の調音運動が消滅したと思われる」(田井信之「日本語の語源」角川書店) 一方、江戸においては、幕末の動乱期に至り関西との行き来が激化するにつれ、「様」より軽い敬称として「さん」が急速に蔓延するようになった、その経緯については19世紀半ばに江戸に来た関西人の次のような「さん」と発音便になっていない現状に驚いた記述で窺えます。 ですから、日常会話を中心に「皆様→皆さん」「御客様→お客さん」などへと関東でも移行し始めたのは明治開化期以降と見なされます。 「都(すべ)て関東にては人の名を呼に、さんと刎る事なく樣という也」(西沢綺語堂「皇都午睡」嘉永3 (1850) 年) なお、辞典類での初出は次のものと思われます。 「さん 樣の音便にてやゝ軽率にいふ語」(「俚言集覧. 中巻」1899-1900年 197頁(99/446)) http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/991570

papasd
質問者

お礼

大変参考になりました。「俚言集覧. 中巻」のご紹介には頭がさがります。今回の疑問への解答をへて、室町時代以前の「さん」に当たる言葉はなんだったのか、と、言う興味がわいてきました。ありがとうございました。

その他の回答 (1)

  • SPS700
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回答No.1

1。使用の初め    江戸時代からではないでしょうか、浄瑠璃などにはでてきますから、、、。 2。 語源     僕の想像ですが方向を表す「さま」が「さん」に変わったのでしょう。下記にも「さま」の音変化とあります。     http://dictionary.goo.ne.jp/dicindex/jn/%E3%81%95%E3%82%93/u/%E3%81%95/      現在でも「東京さ」で東京の方へ、を表す方言はあちこちにあります。      間接性(方向も含む)が敬称になる理由は「御許に」(お手元に差し上げます)、「玉案下」(あなたの玉で飾った立派な机の下までお届けする)、「陛下」(階段の下、など「X下」は皆この類)、など数多くの例があります。

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