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西洋近代科学的な食生活
どうして英国の料理の味付けはセルフサービスになっているのでしょうか?
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つい最近、英国料理の話題、オリンピックがらみでやっていましたよ http://www.ntv.co.jp/megaten/library/date/12/07/0721.html ここでの結論は 「イギリスには、かつて豊かな食文化があったが、産業革命期に、農村が衰退し、食材のバリエーションが減り、料理も単純化されていった」 「産業革命以降、味付けの標準を失ったイギリス料理は、薄味のまま出し、あとは個人の好みで調味料をかけて楽しんでもらうようになった」 だそうです。
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- blackhill
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欧米における料理の基本は、王侯貴族から一家の主人まで、ホストが客を招いてご馳走するという形式を踏まえています。その頂点は、メインディッシュ、肉の塊りや詰め物をした七面鳥だったりしますが、それを主人が公平に人数分に切り分ける場面です。レストランでは、料理長がホストに代って客の面前で手際よく切り分けることもありますが、主役はホストで、料理人は蔭の役割でした。 しかし、フランスなど食通の文化が発達した地域では、次第に料理人の手腕を楽しむ方向へ流れが変わり、煮たり焼いたりするのが本来であったシェフに役割が盛り付けや味付けまで含むようになったのではないかと思われます。 ところが、美食や美女をよしとしないプロテスタントの禁欲主義を引いているイギリスや北ヨーロッパでは、料理人は以前の役割にとどまり、味付けは客人の自己決定に任せています。一般家庭でも、肉などのご馳走は日曜日のディナー(お昼です)に限られ、その残り物を何日もかけて片付けるというのが普通でした。 また、年間を通じて冷涼なイギリスでは、厨房に料理ストーブを置き、シチューやオーブン料理が主流でした。この場合も、後から調味料を加える方が手間がかかりません。 食べ物に不平をいわない、余計な期待をしない、これがイギリスが大帝国を作った秘訣ですから、そう簡単には変わりそうもありません。しかし、ロンドンは国際化して、古い文化は消えたようです。
補足
有り難う御座います。 『イギリス国教会』からの指導が反映されているのですね。
- mstk2
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ピューリタン的禁欲主義によるものだと言われています。 「料理など腹に入ればみな同じ」というのは、日本でも20年前まではそうでしたが、英国では宗教的な自粛圧により、貴族や王族にまでその価値観が浸透していました。 だから英国料理はローストビーフやチップス、マフィン、プディングのような、よくいえば素材の味を楽しむ料理、悪く言えば味付けのされてないプレーンな料理に落ち着き、今に至っているわけで、もし味に不満あるなら卓上のシオコショウで各自自由に味付けしてくれ、という意味でセルフサービスなのです。 これはある意味個人の自由を尊重しているとも言え、逆にフレンチや中華などは、味の完成度は高いとはいえ基本的にシェフの押しつけであり、客は好みが合わなければ席を立つ以外に方法がない。この料理はおいしいけど辛すぎる、しょっぱすぎると感じる客だっているはずです。 その点、英国料理なら味つけされてないので美味くはないが、好みがあわなくて食えないということもない。誰でも最低限食べられるし、不満なら自分の好みで味付けすればよい。ローストビーフに味噌、ケチャップといった邪道も本人さえよければ可能なわけで、押しつけがましくない、個人の自由を保証しているとも言えるわけです。 美食という観点からいえば中華~フレンチが王道であって英国料理は牢獄だが、「食の自由」という観点からいえば英国が王道であって中華~フレンチは牢獄だという見方もできるわけです。
補足
有り難う御座います。 英国では、外食産業が発展し難いでしょうね。
補足
有り難う御座います。 産業の活性化の為には、 効率の優先を邪魔し得る料理の工夫が無駄だ、 という認識が未だに受け継がれてきたのですね。