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俳句の読み方と意味
清原拐童氏の句に「蛙蛙を咥へて入りぬ草の秋」 があります。句の読み方と意味を教えてください。
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私はそのまま かえる かえるを くわえて いりぬ くさのあき とよんでいます。 これって一つの場面状況の写実でしょうね。 作句者と同じ状況は無理でしょう。それを許してもらって、状況を思います。 おかぁさん蛙が冬眠のために枯れ草の生えている、樹木の根元をお尻で掘りながら入っていくんです。 小さな蛙さんを保護のために一諸に連れてはいるんです。 そういう秋の日差しのお庭でしょうね。 拙宅も小さな庭があり、いろんな生物が冬以外は家の中に訪問してきます。 春先というか、大きなおかぁさん蛙が背中に小さな蛙をのせて、縁側から家の中に入ってきたときはとてもほほえましかった。 余談:子どもが小さかった30数年前には、近所の子どもだけではなく鳩まで家の中に入ってきたので、何を錯覚したのかと思いました。 知らない女性が一ヶ月子どもをお願いするとおいくらでしょうか?っておいでになったので、近所の子や鳩や蛙だけでなく、通勤の方まで子どもを預けにくるのかと、家内と大笑いしました。
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- kine-ore
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初見から意表を突かれて、ただ戸惑いました。 幾度も音読みを繰り返して次のように納まった気がします。 「かへるあを くわへていりぬ くさのあき」 そのカエルは、頬張った口から仲間の足を食み出させた姿で、あれあれと草むらに入って行った、そんな冬眠期間近の晩秋の秋野に今私は立っている。 最初の「蛙」は、詞言葉「かはづ」では共食いの生々しさにそぐわないので「カヘル」。咥えられ餌と成り果てた方の「蛙」は、「かはづ」はもちろん「かへる」でも最早ない、そんな慣用読みの「ア」が遠称「あれ」である代名詞「あ(彼)」とも重なって、しかも5音で納まりも好いのではないかと。そして入って行った草草に視線が落ち着いた時、詠み手は秋の深さをつくづく反照させられたのでしょう。「草の秋」を漢字にすれば「萩」となるが、ここでは尾花のような穂草の群生が似つかわしい思いがします。
お礼
kine-oreさま 早速回答をお寄せくださいましてありがとうございました。 蛙蛙は、最初の「蛙」は「かえる」と読んで、後の「蛙」は「あ」と読むということで音数がおさまります。 蛙が蛙を咥えたということで、冬眠に備えての腹ごしらえだったのですね。蛙が共食いをするとは思いませんでしたが、景もよく見えるようになりました。 おかげさまで読み方も意味も分かりすっきりいたしました。
お礼
krya1998さん こんばんは。 御教示ありがとうございました。 素直に かえる かえるを と読むのが理解しやすいですね。耳から入るときも分かりやすいです。 回答NO1でお寄せいただいた、kine-oreさんのお答えに納得はしたものの、どこかに?を思わせるものがありましたので、回答欄を閉じないでおきました。 kine-oreさんに大変失礼かと思いますが、krya1998さんのお答をいただきます。 ただ、句意はNO1でお答えいただいたkine-oreさんの方が私には馴染みやすいです。 ありがとうございました。