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日本語のこの文について
自国で日本語を勉強している本に「この階段を作った目的は火事の場合、ここを利用して避難するようになっている」という文がありましたが(「なっている」という文型の説明で)、どうか文末がおかしいように感じていますが、どうでしょうか。 「 目的は 避難できるためである」とかのほうがいいと思ったのですが、この文についてのご考えを教えていただけますでしょうか。よろしくお願いします。
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その文を書いた人の頭の中では この階段は、火事の場合、ここを利用して避難するようになっている というのがあって、いざ文として書く時に、文頭に 「目的」 という言葉を入れて この階段を作った目的は、 と書き出して、 この階段を作った目的は、火事の場合、ここを利用して避難するようになっている とつなげてしまったのではないかと思います。 「ここを利用して避難するようになっている」 の 「・・・するようになっている」 は、言いかえると、「・・・することを目的としている」 となりますから、文頭にある 「目的」 という語と重複します。そこに違和感を感じられたのではあるまいかと思います。 少し手を加えて書き直すと、たとえば この階段を作った目的は、この建物に火事が発生した場合に、この階段を利用して避難することが出来るようにする、ということである あるいは、 この階段を作った目的は、火災発生時の避難である とすると、こちらは簡潔ではあります。 しかし、法律や契約の文など、厳密な論理性が要求されるものでない限りは、日本語の文の場合、西洋などの言語の感覚からすると、論理にそぐわない表現も許容される面もあります。 たとえばお示しの文の場合、2つの文が重なり合っている構造であると見れば、それほど不自然な文に感じないで読んでしまう、ということもあります。 つまり、 この階段は火事の時に避難するようになっている + この階段が作られた目的は、火事の時の非難のためである という2つの文が合成された結果だと見て (無意識のうちにそれを感じて)、文の提供する情報に不足があるわけではないから、それはそれで了解してしまう、という面があるのではないかと考えます。 つまり、「実用上」 は問題ない文としてとらえる日本人が大多数ではないかと思います。
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- sanori
- ベストアンサー率48% (5664/11798)
こんにちは。 >>>「 目的は 避難できるためである」とかのほうがいいと思ったのですが 考え方はよいですよ。 しかし、惜しいですね。 少し間違っています。 正解は 「 目的は 避難できるようにすること(である)」 です。 主語が「目的は」で、述語が「(こと)である」です。
お礼
ご回答どうもありがとうございました。 主語が「目的は」で、述語が「(こと)である」です。 ですね。 勉強になりました。どうもありがとうございました。
すみません、 「なっている」 の模範文型だったのですね。 「この階段を作った目的は火事など緊急時のためで、ここを利用して避難するようになっている」 「---なっている」を使うなら、こんなところが妥当ではないでしょうか。
補足
ご回答どうもありがとうございます。 「この階段を作った目的は火事など緊急時のためで、ここを利用して避難するようになっている」 というふうになりますね。 勉強になりました。 どうもありがとうございました。
質問者様のご指摘のとおりです。 おかしい、といってもいいし、形が良くないともいえる文です。 日本語として、とても模範的なものとはいえません。 意味が通らないこともないが、良くない例であると思います。 この階段を作った目的は、火事の場合ここから避難するためである あるいは この階段は避難のために作られたものである などが妥当な気がします。 更に 火事の場合、この階段から避難することが出来る とも書くことが可能です。 ご参考まで。
お礼
ご回答どうもありがとうございました。 「意味が通らないこともないが、良くない例であると思います。」 ですね。勉強になりました。ありがとうございます。
- cxe28284
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確かに違和感をかんじます。この文章ですと「作った目的」と云う言葉はいらないように思います。 「この階段は火事の場合ここを利用して避難するようになっている。」でよいと思います。 作った目的を説明するなら 「作った目的は 避難できるからである。避難するためである」が慣用表現だと思います。
お礼
ご回答どうもありがとうございました。 「この階段は火事の場合ここを利用して避難するようになっている。」 そうですね。この文はとても分かりやすいし、「なっている」の意味もよく分かりますね。 勉強になりました。どうもありがとうございました。
- gldfish
- ベストアンサー率41% (2895/6955)
意味はわかりますが、正確ではないと思います。 その理由は、こう考えてください。 各修飾を省いてシンプルな文型にすると 「この階段を作った目的は、避難するようになっている」 「目的は・・・ようになっている」「目的は・・・なっている」といった言い方は基本的に使われないと思います。 よく使われるのは、「目的は・・・である」「目的は・・・ということである」等です。つまり文法的に説明すると、主語として「目的は」ときたら、その後に「目的は」の目的語となる名詞節が来なくてはならないと思います。 にも関わらず、「ここを利用して避難するようになっている」・・・この中に、名詞節にあたる部分は見当たりません。「目的は」の目的語にあたる部分が無いのです。その文に違和感を感じたのはそういうことだと思います。 「この階段を作った目的は、火事の場合ここを利用して避難するようになっている、ということである。」・・・であれば、まぁなんとか大丈夫です。この場合「こと」が名詞(「目的は」の目的語)になっています。 もっと自然に言うなら、「この階段を作った目的は、火事の場合ここを利用して避難するということである。」。より綺麗に言うなら、主語や目的語をガラリと入れ替えて「この階段は、火事の場合ここを利用して避難する目的で作られた。」なんかがいいと思います。(これらはあくまで一例です。)
お礼
ご回答どうもありがとうございました。 丁寧なご説明よく分かりました。勉強になりました。 どうもありがとうございます。
- takumi310
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たしかにおかしい感じがしますね 僕にはまったく違和感がありませんでしたが 言われてみればそうですね 僕からすると 目的=なっている なんだと思います つまり 「この階段を作った目的は~~~~避難するようになっている」 作った目的は避難するような目的で作った事になっている という意味にすると どうでしょうか? あまり使わないような文型なので 分かりにくいですが・・・ そして aypaxa100さんの考えは 間違ってないと思います むしろ 正論だと思いますよ ただ どっちも間違ってないのも真実なので 分かりやすさで言うと あなたの考えの方があっているといった方がいいのでしょうか? 日本語の本って言うのはちょっと難しく書いてあるので あまり気にしないで自分の思った方の文型で文を作ればいいと思いますよ 長文で申し訳ありませんでした
お礼
ご回答どうもありがとうございました。 「どっちも間違ってないのも真実なので」 その文は間違っていないということですね。勉強になりました。どうもありがとうございました。
お礼
ご回答どうもありがとうございました。 「2つの文が合成された結果」 そうですか。そういうふうに考えられますね。 「法律や契約の文など、厳密な論理性が要求されるものでない限りは、日本語の文の場合、西洋などの言語の感覚からすると、論理にそぐわない表現も許容される面もあります。」 これは勉強になりました。 どうもありがとうございました。