アンタゴニストの定義について
何方かがアンタゴニストについて質問しています。私もかねてより遮断薬(アンタゴニスト)の定義が解りません。薬学は全くの素人で馬鹿なことを言っているのか知りませんが,阻害を起こすのはいろいろなケースが考えられます。遮断薬(アンタゴニスト)について調べますと,以下のようなものが多いと思います。
アンタゴニスト:受容体に結合はするが,生体物質と異なり生体反応を起こさず,またその結合によって本来結合すべき生体内物質と受容体の結合を阻害し,生体応答反応を起こさない物質。
しかし,生体反応を阻害するのは以下のような場合があると思います。
I 受容体との結合に関して
(1)受容体に結合したり離れたりする。 回転率は考えないことにします。
(2)受容体に結合して離れないか,受容体の機能を損なう。
II 生理作用に関して
(0)生理活性は全くない。
(1)生理活性は正常リガンドより低い。
(2)生理活性は同じ。
(1)(0)は典型的な競争阻害ですからアンタゴニストに分類されるのだと思います。(2)(2)でも結果的には阻害しますが,これはアンタゴニストに分類されないのでしょうか。アンタゴニストとは(1)(0)と(1)(1)の場合だけなのでしょうか。
興味関心だけの馬鹿な老人(精神は青年?)の質問に対して,何方かご教示いただけたら幸いです。