- ベストアンサー
味噌の噌は国字?
味噌の噌は国字と聞いたのですが本当でしょうか。私の持っている漢字字典にはそのような記述は無いのですが。
- みんなの回答 (6)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
「味噌」という漢字について、大修館書店「漢語林」では「国」とあり、これは「国字・国訓」の訳なのですが、「国字」の意味だと思い込んだのかもしれません。その点、角川書店「漢和中辞典」では「国訓」と明記されています。 しかも、味噌の熟語として国訓なのに、「味噌(国)」の表示の「噌」だけが「国字」だと勘違いしたのかもしれません。 なお、本字の「噌」に対し、口扁に「曽」の方は「異体字」の中でも「俗字」とされるものです。 「未醤(ミソ)揚氏漢語抄云。高麗醤(美蘇)」(「和名抄」) 「未醤(ミソ)といひしは、即是高麗の方言によれる也。」(新井白石「東雅」) このように「未醤」「美蘇」「密祖」などと朝鮮系漢語で表された「ミソ」が、わが国では「味噌」という漢字を充てて「みそ」という国訓を以て表現されるようになったということでしょう。
その他の回答 (5)
- garamond
- ベストアンサー率53% (1119/2111)
1978年のJISでは[口+曾]でした。 MS IMEでもATOKでも「みそ」を変換するとその字が出ました。 1983年のJISが文部省との相談なしに、独自に[口+曽]に変えてしまいました。 「僧」「増」「贈」「層」に揃えるということです。 それでパソコンでは正字が出せなくなっていたのです。 http://www.asahi-net.or.jp/~ax2s-kmtn/ref/jis78-83.html JIS 4139 (Vista/7で見るとJIS83の字が画像にしてないので、違いがないように見えます。) 2004年のJISで元に戻されました。 http://www.asahi-net.or.jp/~ax2s-kmtn/ref/jis2000-2004.html こちらは前回に懲りて(?)両方画像にしてありますね。 Vista以降のMS明朝、MSゴシックでは[口+曾]になっています。 XPまでのMS明朝、MSゴシックでは[口+曽]になっています。 ですから、相互に文字化けが発生します。
お礼
回答ありがとうございます。 そういう歴史があったのですね。いずれにしろ噌の字は国字というのは何かの勘違いのようですね。
「噌」は印刷文字独特の字体で,楷書ではくちへんに「曽」と書きます。
お礼
回答ありがとうございます。 学研「漢字源」を見てみますと、曾が正式な字体で、曽は異体字のようです。口へんに曽は載っていますが噌はありません。 IME でミソをカナ漢字変換すると味噌しか出てきません。 なかなか複雑ですね。 こういうことを「国字」と言っていたのだと思います。
- yespanyong
- ベストアンサー率41% (200/478)
「噌」の右側は通常「曽」と書きますが、本来は口へんに「曾」と書くのが正しい字体でした。 なので「噌」は国字というよりは日本独自の新字体であるという主張だったのかも知れません。 もっとも中国でも「噌」の字体は使われてそうな気はしますが。
お礼
回答ありがとうございます。 異体字と国字を混乱していたようです。
- bakansky
- ベストアンサー率48% (3502/7245)
「噌」 という漢字が国字であるというのは誤りです。 国字というのは、わが国で独自に作られた漢字のことで、「畑」 や 「峠」 などという文字がありますが、「噌」 という漢字は中国語にも存在します。 「噌」 とう漢字の呉音は ショウ で漢音は ソウ です。 ただし、日本で慣用音として ソ という読み方があります (訓読みでは かまびすしい という読み方もある)。 ソ という読み方は 「味噌」 という調味料を表す言葉として以外で用いられることはないだろうと思われます。そこで、これは 「国字」 なんだという誤解が生じたのではないでしょうか。
お礼
回答ありがとうございます。
国字ではありません。
お礼
回答ありがとうございます。
お礼
詳しい解説ありがとうございます。 国訓ですか。「みそ」という日本語に「味噌」とい漢字を当てたと言うことですね。よくわかりました。