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楕円と法線

次の問題に解答してください。 「楕円C:(x/a)^2 + (y/b)^2 = 1(a>0,b>0,a≠b)上の点PにおけるCの法線をlとする。 PがCを一周するとき、lが通過する回数を領域別に求めよ。」 答は 「星形(アステロイド)(ax)^(2/3) + (by)^(2/3) = (a^2-b^2)^(2/3) をC'とおくとC'の内側は4回、外側は2回」 らしいのですが、C'上ではどうなっているのか、またどうやって求めるのかわかりません。 教えて下さい。

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回答No.1

正確性にやや難のありうる雑駁な回答ですが、あしからず・・・ はじめに、a>b(>0)としても一般性を失わない(a<bの場合は、 a>bの場合の楕円を90°回転したものと同じにすることができる ため)ことから、当該条件を付す。 楕円上の点Pの座標は、パラメータθにより、 (x,y)=(a・cos(θ), b・sin(θ))と表せる。 この時、Pの接線方向のベクトルは、 (dx/dθ,dy/dθ)=(-a・sin(θ), b・cos(θ))となるので、 法線lの方程式は、 -a・sin(θ)(x-a・cos(θ))+b・cos(θ)(y-b・sin(θ)) =-ax・sin(θ)+by・cos(θ)+(a^2-b^2)sin(θ)cos(θ)=0 となる。 「PがCを一周するとき、lが通過する回数」とは、 「θが0→2πまで動く場合において、 点(x,y)の座標値を、上記の法線の方程式の左辺に代入した とき、その符号が何回反転するか」として求められる。 f(θ)={-ax・sin(θ)+by・cos(θ)}+(a^2-b^2)sin(θ)cos(θ) =sqrt(a^2x^2+b^2y^2)sin(θ+α)+(a^2-b^2)/2・sin(2θ)  ただし、cos(α)=-ax/sqrt(a^2x^2+b^2y^2)      sin(α)= by/sqrt(a^2x^2+b^2y^2)      0<=α<=2π なお、x>0,y>0の場合には、π/2<α<π の範囲になるので、第1象限上の 領域をまず考察する。 sin(θ+α)、sin(2θ)のグラフを書くことにより、f(θ)は、 θ=(π-α)→π/2 で、正→負に反転 θ=π→(2π-α) で、負→正に反転 がわかる。一方、 ・f(3π/2)=-sqrt(…)cos(α)=正 ・f(5π/2-α)=sqrt(…)+(a^2-b^2)/2・sin(2α)=正+負 ・f(2π)=sqrt(…)sin(α)=正 となることから、ここで「非負のまま」か「正→負→正」か の2つの可能性がわかる。 総合すると、 ・正→負→正(→非負のまま) ;反転は2回。 ・正→負→正→負→正 ;反転は4回。 次に、3π/2~2πの範囲で、正→零→正となる境界的なケースに ついて考察する。ちょうど零となるθにおいては、 f(θ)=df(θ)/dθ=0 となることから、 ・-ax・sin(θ)+by・cos(θ)}+(a^2-b^2)sin(θ)cos(θ)=0 ・-ax・cos(θ)-by・sin(θ)}+(a^2-b^2)(cos^2(θ)-sin^2(θ))=0 これより、 by+(a^2-b^2)sin^3(θ)=0 (1番目式×cos(θ)-2番目式×sin(θ)) -ax+(a^2-b^2)cos^3(θ)=0 (1番目式×sin(θ)+2番目式×cos(θ)) 両式から、θを消去すると (-by)^(2/3)+(ax)^(2/3)=(by)^(2/3)+(ax)^(2/3)=(a^2-b^2)^(2/3) すなわちアステロイドC'(但し、第1象限)となる。 第2,3,4象限についても、対称性を考慮しつつ同様に考えればよい。 どちらが2回、4回かは、どこかの点(原点、遠く離れた点)を例に、 作図等でトライしてみれば、前者が外側、後者が内側だとわかると思います。

lusa
質問者

お礼

やっぱり三角関数の合成をする必要があったんですか。 実は法線の方程式まではできましたが、その先が煩雑そうでやらなかったんです。 やっぱ手間を惜しんではいけませんね。 回答大変ありがとうございました。

その他の回答 (1)

  • alice_44
  • ベストアンサー率44% (2109/4759)
回答No.2

-ax(sinθ) + by(cosθ) + (a^2 - b^2)(sinθ)(cosθ) = 0  …(*) が成り立つ θ の個数が、(x,y) を通る法線の個数となる。 これを言うとき、a ≠ b によって 異なる θ に対応する法線が一致してしまうことは θ = 0, π/2、π, (2/3)π 以外では生じない ことが重要である。 符号変化の話にしてしまうと、左辺が極値 0 を持つとき うまくいかない。実際、(x,y) が アステロイド (ax)^(2/3) + (by)^(2/3) = (a^2-b^2)^(2/3) の周上にあるときは、(*) の解が重解となる。 アステロイドの辺上では、(*) の解 θ は 3 個。 アステロイドの頂点では、(*) の解 θ は 1 個。

lusa
質問者

お礼

回答大変ありがとうございました。 私もθの個数で法線の数を調べたんですが、 合成を行う先が煩雑そうだったためやりませんでした。 アステロイド上のθの個数を書いてくださったのは大変ありがたかったんですが、 今回はNo.1さんは解法も書いていただけたので、No.1さんに20ptを差し上げました。 (双方に20pt差し上げられればそうしたかったんですが…) また質問する機会があれば、回答していただければ幸いです。

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