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自然な日本語に添削していただけないでしょうか。(「となりの山田くん」)
日本語を勉強中の中国人です。文章力をつけたいので、作文の練習をしています。次の文章を自然な日本語に添削していただけないでしょうか。 「となりの山田くん」 昨日、「となりの山田くん」というアニメ映画を見た。スケッチのような簡潔な線、淡い色調で、日本の極普通の五人家族の生活が面白く描かれた。その平凡な生活の中に、笑いがあり、涙もある。私は時々くすくす笑ったり、時々寂しさが感じられたりした。この家族にとても親しみが感じ、まるで自分の周りにいるような気がする。おそらく家族の温かい感じは世界共通なのだろう。その感覚は私によく伝わってきた。玄関、お茶、炬燵、どら焼きなど日本が感じられるものがいっぱい出て、外国人の私にとってとても魅力的だ。また美しい俳句もたくさん挟まれて、余韻が出るだろう。私は俳句がよくわからないが、漢字だけ眺めると、綺麗なと思われた。俳句について、勉強したくなる。この映画を見て、ほんわかしたムードになった。日々の生活が平凡だからこそ、輝いている大切なものがあると教えてくれた。私はこの映画に出会ってとてもよかったと思う。 また、質問文に不自然な表現がありましたら、それも教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
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1、 > 昨日、「となりの山田くん」というアニメ映画を見た。 →添削無し。 2、 >スケッチのような簡潔な線、淡い色調で、日本の極普通の五人家族の生活が面白く描かれた。 →スケッチのような簡潔な【タッチ】、淡い色調で、日本の極普通の五人家族の生活が面白く描かれ【ていた】。 : a. 線でも悪くはありませんが、「タッチ」のほうがいいように思われます。 b. 「ストーリーを通して(=継続して)」という意味でしょうから、「描かれていた」とするのが自然です。 3、 >その平凡な生活の中に、笑いがあり、涙もある。 →添削無し。 4、 >私は時々くすくす笑ったり、時々寂しさが感じられたりした。 →私は【時には】くすくす笑い、【時には】【哀愁を感じたり】した。 : 「時々」でも意味は通じますが、「場合によっては」という意味の「時には」という表現をお遣いになると自然になります。 http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn/138847/m1u/%E6%99%82%E3%81%AB%E3%81%AF/ 5、 >この家族にとても親しみが感じ、まるで自分の周りにいるような気がする。 →この家族にとても親しみ【を】感じ、まるで【本当に】自分の周りにいるような気が【した】。 ⇒身近のどこにでもいる家族のような気がして、とても親しみが湧いた。 : a. 「感じる」の目的語として「親しみを」とする必要があります。 「親しみが感じられ」であれば大丈夫です。 b. 「自分の周りにいるような」とは、 「現実の社会にも実際にいるような」という意図が含まれているのだろうと思います。 『【本当に/実際に/現実に】自分の周りにいるような』とすると、そのニュアンスを出すことができるでしょう。 上の『』の部分は、 「身近のどこにでもいるような(一般的な生き物)」 「身近のどこにでもあるような(無生物)」 という慣用表現を使うと更に自然になるでしょう。 c. 全体的な構文としてやや違和感があるのは、 「この家族にとても親しみ【を】感じ」→「まるで自分の周りにいるような気がする」という順序のせいです。 「まるで自分の周りにいるような気がする」ので「この家族にとても親しみを感じる」という流れが自然です。 「身近のどこにでもいる家族のような気がして、とても親しみが湧いた。」 とするとなお自然でしょう。 6、 >おそらく家族の温かい感じは世界共通なのだろう。その感覚は私によく伝わってきた。 →おそらく家族の【温かさというもの】は世界共通なのだろう。その感覚は私に【も】よく伝わってきた。 : a. 「家族の温かい感じ」でも良いのですが、多少違和感が残ります。 「家族の温かさというもの」とすると表現に深みが出ます。 「もの」は、 http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn/192614/m1u/%E3%82%82%E3%81%AE/の[一]の、 (8)思考の対象として取り上げる事物をさす語。物事。 「幸福という—はとかく失われやすい」 「日本的な—を好む」 です。 「という」は、 http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn/135972/m1u/%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86/の (1)二つの体言または体言に相当する語句の間に用いる。 (ア)「そう呼ばれている」「…という名の」の意を表す。 「日本—国」 「田中—人」 「秩父の荒川村—所」 ではないかと思います。 b. 「家族の【温かさというもの】」に対して「世界共通」という認識を示しています。 その認識を私も同じように共有している、という意味ですから、 「私にも」とするほうが遥かに自然です。 7、 >玄関、お茶、炬燵、どら焼きなど日本が感じられるものがいっぱい出て、外国人の私にとってとても魅力的だ。 →玄関、お茶、炬燵、どら焼きなど日本が感じられるものが【たくさん】出て【きて】、外国人の私にとってとても魅力的だ。 : a. 「いっぱい」でも良いのですが、やや幼い印象を与えてしまいます。 b. 「画面上に出現した」というニュアンスで「出てきて」とするほうが自然です。 ここの「きて(来てー来る)」は、 http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn/55662/m1u/%E6%9D%A5%E3%82%8B/の、 (17)(ウ)ある事態が出現し、またある現象が現れる意を表す。 「生まれて〈くる〉子供のために」 「なくした本が出て〈き〉た」 です。 8、 >また美しい俳句もたくさん挟まれて、余韻が出るだろう。 →また美しい俳句もたくさん挟まれて【いて】、余韻が【感じられた】。 : a. このシチュエーションでは「挟まれていて」とするのが自然になります。 b. 「余韻が出るだろう」は推量表現ですから、過去の事実に使うと不自然になります。 9、 >私は俳句がよくわからないが、漢字だけ眺めると、綺麗なと思われた。俳句について、勉強したくなる。 →私は俳句がよくわからないが、漢字だけ眺めると、綺麗【だ】なと【感じた】。俳句について、勉強したくなる。 : a. 「綺麗な○○」であれば自然です。 b. 美に対する感覚なので「感じる」のほうが適しているでしょう。 10、 >この映画を見て、ほんわかしたムードになった。 →この映画を見て、【何となく心が安らいだ】。 : 「ほんわか」は、やや軽めの表現です。 (漫画ですから)間違いではありませんが、全体的な意図から考えると、「何となく心が安らいだ」などという表現のほうが適しているように感じました。 11、 >日々の生活が平凡だからこそ、輝いている大切なものがあると教えてくれた。 →日々の生活【において】、平凡だからこそ【】【輝く】大切なものがあると教えてくれた。 : a. 「日々の生活が」という箇所が蛇足です。 これを付けると文に論理的な整合性が無くなります。 「日々の生活が平凡だから」→「輝いている大切なものがある」というのは矛盾しています。 なぜならば、「輝いている大切なものがある」ような生活を「平凡」とは言わないからです。 b. 「平凡だからこそ輝く」と断定的に表現するとインパクトが強まります。 c. おっしゃりたいことの意図は、 『「平凡と見えるような日常生活の中にも、輝いている大切なものがある」と教えてくれた』という意味だろうと思われます。 『日々の生活のおいて、「平凡だからこそ輝く大切なものがある」と教えてくれた。』 などとすると良いでしょう。 12、 >私はこの映画に出会ってとてもよかったと思う。 →添削無し。 <まとめ> 昨日、「となりの山田くん」というアニメ映画を見た。 スケッチのような簡潔なタッチ、淡い色調で、日本の極普通の五人家族の生活が面白く描かれていた。 その平凡な生活の中に、笑いがあり、涙もある。 私は時にはくすくす笑い、時には哀愁を感じたりした。 身近のどこにでもいる家族のような気がして、とても親しみが湧いた。 おそらく家族の温かさというものは世界共通なのだろう。その感覚は私にもよく伝わってきた。 玄関、お茶、炬燵、どら焼きなど日本が感じられるものがたくさん出てきて、外国人の私にとってとても魅力的だ。 また美しい俳句もたくさん挟まれていて、余韻が感じられた。 私は俳句がよくわからないが、漢字だけ眺めると、綺麗だなと感じた。俳句について、勉強したくなる。 この映画を見て、何となく心が安らいだ。 日々の生活において、「平凡だからこそ輝く大切なものがある」と教えてくれた。 私はこの映画に出会ってとてもよかったと思う。
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- hakobulu
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#3です。 1. >→私は【時には】くすくす笑い、【時には】【哀愁を感じたり】した。 「たり」なら、「~たり、~たりする」のような構文を教わりましたが、例文のような構文はよくわかりません。「私は【時には】くすくす笑ったり、【時には】【哀愁を感じたり】した」なら理解できます。 : 「~たり、~たりする」 は、基本的には「複数の要素を同列に扱って並列する表現」と言えるように、個人的には思われます。 しかし、ご質問のシチュエーションは、 「漫画なので笑う場面ばかりのように(読者は)思うかもしれないが、(逆に)しんみりする場面もあった」というニュアンスでしょう。 http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn/100452/m1u/%E3%81%97%E3%82%93%E3%81%BF%E3%82%8A/ つまり、 『意外に「しんみりする要素」もあった』 というニュアンスが優先されている箇所のように感じて、 「笑ったり」と「哀愁を感じたり(しんみりしたり)」を同列に扱わないほうが良いだろう、と思ったわけです。 特にそういう意図がなければ、 「私は【時には】くすくす笑ったり、【時には】【哀愁を感じたり】した」 でも勿論大丈夫です。 2. >→この映画を見て、【何となく心が安らいだ】。 「ほんわか」は、やや軽めの表現です。 (漫画ですから)間違いではありませんが、全体的な意図から考えると、「何となく心が安らいだ」などという表現のほうが適しているように感じました。 「ほんわか」はやや軽めの表現とはどういう意味でしょうか。「安らぐ」の意味を確認しました。「穏やかな気持ちになる。安らかになる」と。しかし、私はここで、「ほのぼの」、「温かい」に近い意味を表したかったです。どのように表現するでしょうか。 : たしかに、「安らぐ」は「ほんわか」の意味とは少し違ってしまいますね。 この部分の添削は自己採点すると20点!^^; 挙げておられるように、「ほのぼの」という表現が良いでしょう。 「この映画を見て、ほのぼのとした気持ちになった」 など。 「ムード」は、自分の気持ちに対する表現ではなく、 「この映画には、ほのぼのとしたムードが漂っている」 「[周囲に/2人の間に][険悪な/和やかな]ムードが漂った」 などのように使います。 「ほんわか」と「ほのぼの」を比べると、どちらも「暖かさ」という共通点はあります。ただ、 後者は「暖かさ」+「しみじみ」というニュアンスですが、 前者には「しみじみ」という要素があまり含まれていません。 http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn/86946/m1u/%E3%81%97%E3%81%BF%E3%81%98%E3%81%BF/ その意味で「軽い表現」ということが言えるでしょう。 「しみじみ」という要素が不要な場合には、もちろん「ほんわか」という表現は使えます。 ◇ 採点を忘れていましたね。^^ <要注意点> ・五人家族の生活が面白く【描かれた】 ・親しみ【が】感じ ・本が感じられるものがいっぱい【出て】 ・美しい俳句もたくさん【挟まれて】 ・綺麗【な】と思われた ・ほんわかした【ムード】になった ・【日々の生活が平凡だからこそ、輝いている大切なものがある】 50点です。
お礼
再びありがとうございます。疑問が解けました。すっきりいたしました。大変助かりました。本当にありがとうございました。自然な日本語を目指して、がんばります。
こんにちは。 △「スケッチのような簡潔な線」→「スケッチのように簡潔な線」 ●「な」が2つあるより1つの方が読みやすいと思います。 ×「極普通」→「ごく普通」 ●「極」は日常ではほぼ使いません。 △「時々くすくす笑ったり、時々寂しさ」→「笑いと寂しさの両方を感じた」 ●「時々」の繰り返しがくどく感じました。 △「とってとても」→「はとても」 ●やや読みづらいと感じました。 ×「綺麗なと思われた」→「綺麗だと思った」or「綺麗と感じた」 ●「綺麗な」は「綺麗な~」というように、「名詞、物の名前など」を詳しく説明するために使います。 私なりに書いて見ます。 <昨日は「となりの山田くん」というアニメ映画を見た。簡潔な線と淡い色調は日本の家族の生活を美しく演出していた。一見すると平凡な生活でも、悲喜こもごもだ。くすくす笑う場面、寂しさが募る場面……その両者が映画をいっそう引き立てた。映画の家族はとても親しみやすく、本当に自分の周りにもいそうだ。家族の温かさは世界共通なのだろうと感じる。玄関、お茶、炬燵、どら焼きなどが日本を魅力的に演出している。多くの美しい俳句も余韻を残すのに一役買っている。俳句がよく分からない外国人の私でも綺麗と感じる、学びたくなる、その魅力。この映画は安らぎも魅力も提供してくれる。平凡だからこそ輝くものがある。この映画で私はそう教えられた。> 偉そうにした上の長文、すみませんでした。
お礼
ご親切に添削していただきありがとうございます。素晴らしい例文ですね。大変参考になりました。本当にありがとうございました。
- konnkonn4
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日本のごく普通の五人家族の生活が面白く描かれていた。 この家族にとても親しみを感じ、まるで自分の身近に居るような家族に思えた。日本が感じられるものがいっぱい出てきて、外国人の私にとって、とても魅力的だった。 また美しい俳句も沢山引用されて、余韻を感じた。 漢字だけ眺めると、綺麗だと思い俳句について興味を持ち、勉強したくなった。 この映画を観て、ほんわかしたムードになり、平凡な日々の生活の中にも、輝いている大切なものがあると教えられた。 ★途中、正解の部分は省いています。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。大変参考になりました。本当にありがとうございました。
お礼
ご丁寧に添削していただきありがとうございます。詳しく説明してくださり、大変助かりました。採点は忘れられています^^;。
補足
1. >→私は【時には】くすくす笑い、【時には】【哀愁を感じたり】した。 「たり」なら、「~たり、~たりする」のような構文を教わりましたが、例文のような構文はよくわかりません。「私は【時には】くすくす笑ったり、【時には】【哀愁を感じたり】した」なら理解できます。 2. >→この映画を見て、【何となく心が安らいだ】。 「ほんわか」は、やや軽めの表現です。 (漫画ですから)間違いではありませんが、全体的な意図から考えると、「何となく心が安らいだ」などという表現のほうが適しているように感じました。 「ほんわか」はやや軽めの表現とはどういう意味でしょうか。「安らぐ」の意味を確認しました。「穏やかな気持ちになる。安らかになる」と。しかし、私はここで、「ほのぼの」、「温かい」に近い意味を表したかったです。どのように表現するでしょうか。